安土城跡からJRの線路を挟んだ反対側、車で5分くらいのところに安土城考古博物館、その隣には安土城の天守が再現された信長の館があります。
普通は「天守(閣)」ですが、信長は「天主」と命名しました。天を守る、というよりは、自分が天の主、つまり「神」である、ということなんでしょうね。
この記事では、安土城考古博物館と信長の館の割引共通券、見どころとレストラン、安土城跡からのアクセスと駐車場、「信長の館」の内部と安土城考古博物館から「信長の館」へのアクセスについてご紹介します。
どちらも安土城跡とセットでまわると、壮大な安土城を体感できます。特に天守閣が再現されている信長の館は必見ですよ!
安土城考古博物館の割引とアクセスは?

安土城考古博物館の割引共通券は?
安土城考古博物館、なんですが外観はヨーロッパ風、なんだかミスマッチな感じで、「あれ?ここでいいのかな?」と不安になってしまいますよね。
西洋文化に興味を持っていた信長公の気持ちを表現した建物、なんだそうです。
安土城考古博物館と、隣接する信長の館の共通券があり、割引で入館することができます。両方行くなら共通券がかなりお得です。※()は団体料金、すべて税込金額です。
大人 通常展 | 大人 企画展 | 高大生 通常展 | 高大生 企画展 | 小中生 | |
安土城考古博物館 | 500円 (400円) | 600円 (480円) | 320円 (260円) | 360円 (290円) | |
信長の館 | 610円 (500円) | - | 350円 (250円) | - | 170円 (120円) |
共通券 | 900円 | 980円 | 510円 | 540円 |
JAFの会員証があれば、団体料金が適用されますが、共通券購入の場合は割引金額と同額なので、お得感はなくなっちゃいますね。
安土城考古博物館には見どころとロマンがいっぱい
安土城考古博物館の第1常設展示室では、「弥生時代・古墳時代」がテーマで、近江の遺跡から出土した木製の農具や銅鐸が展示されています。
琵琶湖の底には100以上の遺跡があり、村が丸ごと沈んでる遺跡もあるんだとか。まだまだ解明されていない謎とロマンが眠ってるんですね。
第2常設展示室は「中世・戦国時代」がテーマ、安土城跡から出土した金箔瓦など安土城に関する資料や、信長公や秀吉、明智光秀の書状も見ることができます。
映像や模型でわかりやすく紹介されているので、戦国時代をおさらいできます。ドラマなどで見てる戦国時代が、現実味を帯びて、身近に感じることができますよ。
博物館の外には江戸時代中期の民家や洋風建築の学校校舎が移築されています。芝生の広場もあって、桜の木もたくさん植えられていました。春にここでお弁当をいただくのも素敵ですね。
安土城考古博物館のレストランは?

安土城考古学博物館内のレストラン「ムエール」では「近江牛のうつけうどん」や「戦国合戦カレー」、牛丼、中華丼などのメニューがあります。
先に注文をして料金を先払いし、番号が呼ばれたら取りに行きます。ショッピングセンターのフードコートみたいな感じです。
近江牛のうつけうどんは、モチモチのうどんに近江牛、大根おろし、花かつお、ネギが入ってます。近江牛のお肉がしっかり入ってて、カツオの香りが食欲をそそって、食べ応えは十分です。
博物館のレストランだからって、侮ってはいけないですね。コクがあってちょっとスパイシーなカレーも、金箔が浮いてる信長珈琲セットも、意外と絶品でおいしい!と評判です。
レストランは入場料を払わなくても利用できます。博物館の休館日はレストランもお休みです。
住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678
電話番号:0748-46-2424
入館料(税込):大人500円 高大学生320円 小中学生無料
※企画展開催料金:大人600円 高大生360円
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12/28~1/4)
普通車70台・大型車13台の無料駐車場あり
安土城から考古博物館のアクセスと駐車場は?
安土城跡から南東方向へ向かいます。田んぼの中の1本道で看板もあるので、迷うことはないはずです。
安土城考古博物館に行くには、建物が見えたら左折して、ちょっと迂回するように進むと駐車場があります。そのまままっすぐ行けば、安土城天守 信長の館へ行くことができます。
安土城の天守閣が復元された「信長の館」
安土城天守閣内部は豪華絢爛!

「安土城天主 信長の館」には、1992年のスペインセビリア万国博覧会の日本館で展示された、安土城天主の5階・6階部分の原寸大の復元が展示されています。
金箔が約10万枚貼られた最上階は、まばゆい光を放ち、屋根の上には金箔のシャチが上からニラミをきかせています。こんなに豪華で大胆なお城は、誰もが度肝を抜かれたはずです。
安土城が完成した1581年に、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが城内を案内されて歩くショートムービー(15分)が上演されていて、当時の様子をうかがい知ることができます。
5階は宇宙空間を表す八角形で、金箔の壁、釈迦説法図の襖絵に囲まれた朱漆塗りの床、天井には天人が飛ぶ様子が描かれています。
中央の部屋を囲むように通路があり、壁には双龍や鯱の絵が描かれています。中に入って近くで見ることができないのは本当に残念。
最上階は金ぴかの壁に、黒い柱で落ち着いた豪華さ。でもこんな部屋で信長さんと向かい合ったら、圧倒されちゃいますよね。
フラッシュは禁止ですが、写真撮影は可能です。ネットに投稿するのは著作権の問題があるとのことなので、天主閣内部の様子はぜひ行かれてご覧くださいね。
続いて小西近江八幡市長には「信長の館」を案内して頂きました!それでなくても八幡堀の水郷や八幡山など観光資源が豊富なうえに、旧安土町との新設合併で安土城跡を擁する魅力満載の地域なんです!隣の滋賀県立安土城考古博物館にも是非お立ち寄り下さい!辻井館長が素敵な笑顔で迎えて下さいます♪ pic.twitter.com/J6SwqqTsIG
— 西川貴教 (@TMR15) July 3, 2020
滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さんのツイッターを見つけました↑ 再現天主の5階部分がちらっと見えてます。
信長の館の近くには「文芸の郷レストラン」があり、「安土御前」や「信長ハンバーグ定食」「戦国焼き定食」などのランチがいただけます。がっつりしっかり食べたい方にはおすすめです。
券売機で食券を購入して、番号が呼ばれたら取りに行きます。営業時間は11:00~14:00のランチタイムのみです。夏にはかき氷もいただけますよ。
安土城考古学博物館から信長の館へのアクセスは?
安土城考古博物館と道を挟んだ反対側に信長の館があり、歩いて行くことができます(約3分)。
信長の館に一番近い駐車場は、「文芸セミナリオ」「あづちマリエート」の前にある無料駐車場になります。安土城考古博物館から信長の館の駐車場へ行くには、ぐるっと大回りすることになります。
住所:滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800(安土文芸の郷内)
電話番号:0748-46-6512
入館料(税込):大人610円 高大生350円 小中学生170円
開館時間:9:00~17:00 安土城シアター最終上映:16:20
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12/28~1/4)
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
さいごに
安土城の出土品が展示されている「安土城考古博物館」と、豪華絢爛な安土城の復元天守がある「信長の館」についてお伝えしました。
3年かけて作られて、周りをあっと驚かせ、その3年後に消えてしまった幻の安土城。その壮大さを想像しながら安土城跡を歩くと、イメージが膨らんで信長気分を体感できます。
ぜひ安土城跡と考古博物館、信長の館をセットでまわって、信長公の威厳を感じてくださいね。
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