稲沢市国府宮神社のはだか祭り(儺追神事)の日程は?2週間続く熱いお祭り!

稲沢市国府宮神社の楼門お祭り・イベント

2020年2月6日、稲沢市国府宮で行われる天下の奇祭「はだか祭り」は今年で1,254回目、ずっと続けられてきた歴史ある神事です。

はだかの男性がぶつかり合うお祭り、なんですが、このお祭り、ものすごく奥が深いんです。はだか祭りの10日ほど前から関連行事が行われる、国府宮神社の一大イベント。

この記事では、国府宮神社のはだか祭りの由来や、関連行事の日程、はだか祭りの様子、国府宮神社へのアクセスについてご紹介します。

この記事を読めば、地元で大切にされている伝統的な国府宮はだか祭りに興味がわいて、見に行きたくなっちゃうかも?

スポンサーリンク

国府宮のはだか祭りの由来は?

稲沢市国府宮神社の楼門前に立った儺追神事の柱

はだか祭りの由来と日程

国府宮神社は「尾張大国霊(おおくにたま)神社」、はだか祭りは「儺追(なおい)神事」と言われ、もともとは奈良時代の767年に天皇の勅命で行われた、悪疫退散の祈祷が起源とされています。

はだか祭りの10日ほど前から、いろんな関連行事(神事)が行われます。

旧正月2日・国府宮神社に「儺追神事」の柱が建つ
・儺負人(神男)の選定
旧正月6日・大鏡餅のもち米を洗う
旧正月7日・餅をついて大鏡餅を作る
旧正月10日・儺負人(神男)  3日3晩のおこもり 
旧正月11日・大鏡餅の飾りつけ
旧正月12日・大鏡餅の奉納
・庁舎(ちょうや)神事
旧正月13日・儺追(なおい)神事(はだか祭り)
旧正月14日・夜儺追(よなおい)神事
・大鏡餅切始で大鏡餅を参拝者に授与
旧正月17日・的射(まとい)神事
旧正月20日・なおい茶会

はだか祭り神男のおこもり

稲沢市国府宮神社はだか祭りの準備中の儺追殿前
左奥に儺追殿 はだか祭りの準備中です。

神男(しんおとこ)は志願者がくじをひいて決めます。2022年は4人が志願し、28歳の会社員の男性に決まりました。

以前(江戸時代)、神男は村人や飛脚を捕らえて仕立てていたそうで、過酷な神男の役割を無理やりやらせていたんですね。その後神男は金銭で雇うようになり、明治時代から志願者の中から選ぶようになったんだとか。

神男はおこもりの前までに、はだか祭りでのもみ合いで引っ張られないように、眉毛以外の毛を剃り落とします。神男は一糸まとわぬ姿でもみくちゃにされるためとはいえ、神男になるってすごい決心がいる事ですよね。

神男は3日3晩、神社の儺追殿(なおいでん)に籠って、身を清めて精進します。白米とたくあん、さゆだけで過ごし、神男としての心構えや、もみ合いになった時の身の守り方を教わるそうです。

でも、3日間白米とたくあんで過ごしたら、その時点で体力が消耗してるだろうに、それからもみくちゃにされるなんて…しかも神男さん、はだか祭りの後の夜中の神事(夜儺追(よなおい)神事)があるので、朝までゆっくりお休みするわけにはいかないんです。

神男さんに触れて厄を託す「昇殿拝殿」は、はだかになれない女性や高齢者が、神男さんの足先に触れて、自分の1年分の厄を祓うというもの。神男さんがおこもりする3日前から当日まで参拝できます。

昇殿拝殿は1人1,000円、時間が決まっていますので、行かれる時には時間を確認のうえ、お出かけくださいね。

※2020年の昇殿拝殿は、はだか祭り当日は8:00~10:30、前日は20:30~21:30、前々日とその前日は19:00~20:30でした。

はだか祭りの庁舎神事

はだか祭りの前日の夜7:00から行われる「庁舎(ちょうや)神事」は、国府宮神社の東南にある庁舎で行われます。

尾張国の一宮である真清田神社(一宮市)、二宮の大懸神社(犬山市)、三宮の熱田神宮(名古屋市熱田区)、総社の尾張大国霊神社(国府宮神社)の神様が集まります。

※一宮とは、中世の時代、国司として派遣された官使が任国内で最初に参拝する、そのエリアで最も社格が高いとされている神社で、その次が二宮、その次は三宮と呼ばれていました。

天下泰平・悪疫退散・五穀豊穣を願う、古式にのっとった庁舎神事が行われます。

天下の奇祭・はだか祭り

儺追(なおい)神事

国府宮神社の奉納される鏡餅となおい笹
鏡餅となおい笹

正午頃から、はだかにサラシふんどしと白足袋姿の男性たちが地区ごとに、なおい笹をもって国府宮神社に集まり始めます。

スポンサーリンク

なおい笹は、はだか祭りに参加できない人たちの厄除け祈願が書かれた、色とりどりのなおい布がつけられた笹で、はだか祭り当日に国府宮神社の拝殿へ奉納されます。

国府宮の境内は、数千人のはだか男たちで埋め尽くされ、午後3時から儺追神事が始まります。神事が終了すると、手桶隊がはだか男たちに水をかけ始めます。

大勢のはだか男たちは、狭い境内の中で肌がくっついて「おしくらまんじゅう」状態、肌がこすれるのを和らげるために水をかけるそうですが、水がかかっても、はだか男たちの熱気はどんどん上昇していきます。

そこへ神男が登場し、はだか男たちの中へ飛び込みます。神男に触ると厄災を祓うことができると、はだか男たちはいっせいに神男に殺到し、神男はすべての厄難を一身に受けてもみくちゃになりながら、儺追殿に引きずりこまれます。

テレビで見ていると、神男は引きずり込まれる時、ほとんど意識がないように見えます。警護の人に守られているとはいえ、凄まじい押し合いもみ合いの中に30分以上おかれるので、意識がぶっ飛んじゃうんでしょうね。

夜儺追(よなおい)神事

草木も眠る夜中の3時、神男はすべての災厄が封じ込められた土餅を背負わされ、桃と山気の小枝で作った礫(つぶて)を投げつけられ、境内から追放されます。

もみくちゃになった挙句、疲れ切った体に餅を背負わされて、追い出されちゃうんですよ。なんだかかわいそうな気もしますが、これも神事なんですよね。

神男は途中で土餅を捨てて、後ろを振り返らずに帰宅、この土餅を神職が土に埋めることで厄払いが終わります。

はだか男たちの押し合いがクローズアップされていますが、この世の罪穢厄災を土に中へ還すのが、祭りの一番大切な神事なんです。

神男さんの体調が良ければ、はだか祭り翌日(夜儺追神事当日)の9:00から正午の間、境内南側の仮設授与所で会うことができるそうです。神男さん、本当にお疲れ様です。

はだか祭りに参加するはだか男たち

稲沢市国府宮神社の鳥居

以前は厄年の男性や還暦の男性がいる家が「宿」になって、そこに地区のはだか男たちが集まっていたそうです。宿になった家は、お酒やするめなどをふるまい、厄年や還暦の男性を胴上げしてから出発していたとか。

最近は公民館などに集合して、有志がお酒などを差し入れているようです。子供たちはふんどしになるのは恥ずかしいのか、パンツの上から巻いてる子もいました。

はだか祭りは数えの還暦(60歳)になると、赤いサラシふんどしで参加することになっています。以前は赤ふんどしをしていると、あちこちから「祝い酒」がふるまわれ、国府宮神社につく頃には酔っぱらってヘロヘロになっていたんだとか。

寒い中はだかなので、お酒を飲んでいないとやってられないというのもあるんでしょうね。酔っ払いが多く、道端に座り込んでしまっているはだか男さんも…はだか祭りのあるあるです。

はだか男たちがもみ合いになる時は、ひたすらもも上げしていないと足を踏まれまくりになり、押し合いへしあいで肌がこすれて痛いし、翌日は身体がボロボロになってるんだとか。

肌がこすれるのを防止するために手桶隊が上から水をかけるんですが、すぐに熱気で蒸発しちゃうし、泥水で足はぐちゃぐちゃ…祭りの後は悲惨な姿になっています。

参道には木で柵が作られて、見物客は中に入れませんが、神男が登場すると歓声が上がり、その場にいるみんなが大興奮の祭りのクライマックスです。

神男が儺追殿に引っ張り込まれると、はだか祭りは終了します。

国府宮神社へのアクセスは?

名古屋から国府宮神社へは、名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線岐阜行き(一宮行き)で「国府宮駅」で下車します。北口から徒歩約3分ほどで到着します。

名古屋駅からJR東海道線「稲沢駅」下車の場合は、西口から徒歩約15分です。

神社近くに駐車場はありますが、はだか祭り前後3日間は交通規制が行われるため、駐車場は使用できないので、注意してくださいね。

さいごに

稲沢市の国府宮神社はだか祭りの由来や、関連行事の日程、はだか祭りの様子、国府宮神社へのアクセスについてお伝えしました。

最近では外国人の参加者も増えているそうですよ。 日本の奇祭として海外に発信されているのかもしれませんね。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました