毎年7月に行われる津島天王祭は600年近く続いている津島神社の祭礼で、なんと!勝幡城に居住していた織田信長も観覧したといわれる、歴史あるお祭りです。
宵祭では500個ほどのちょうちんをつけたまきわら船、朝祭ではがらりと模様替えをして、能人形をのせただんじり船が、天王川公園の丸池を優雅に渡っていきます。
この記事では、津島天王祭りの時間と場所、屋台、アクセス駐車場についてご紹介します。
行かれる時には、ぜひ参考にしてくださいね。
津島天王祭の時間と場所は?
日時:
宵祭(まきわら船):2024年7月27日(土)18:00~
朝祭(だんじり船):2024年7月28日(日)9:10~
場所:天王川公園
※少雨決行
天王祭りは数か月前から津島市、愛西市での行事、津島神社での儀式や神事などが行われますが、クライマックスは7月の第4土日に行われる宵祭と朝祭です。
宵祭は、500個以上の提灯をつけた5隻のまきわら船が天王川を漕いでいきます。ちょうちんの灯りが川面に揺れる風景は、なんともいえない美しさ、見る人の目を釘付けにします。
朝祭は、能人形をのせた6隻のだんじり船が進んでいきます。先頭の船から若者が飛び込み、泳いで対岸までたどり着き、津島神社の拝殿まで走ります。
津島天王祭の幻想的な宵祭
天王川公園の東南にある「車河戸(くるまこうど)」に屋形が置かれています。この屋形を船に乗せるために水位を高くして、滑らせるようにしてまきわら船にのせます。
- 如意点火~提灯点火:18:30頃から屋形にちょうちんが灯されます。中心の真柱に1年の月を表す12個のちょうちんが上がり、その下に1年を表す365個のちょうちんが半円を描くように形が整えられます。
太鼓の音が鳴り響き、5隻の船に提灯が競い合うように上げられていく姿は圧巻!
- 出船:20:15頃から、提灯が付けられた5隻のまきわら船は天王川公園の北側にある「御旅所(おたびしょ)」へ向かいます。
- 御旅所着:21:00頃まきわら船が着岸すると、船に乗っていた一行が御旅所の神輿(みこし)に礼拝します。
- 水上イベント:18:00~19:30、丸池で随時行われます。花火が打ち上がりますが、花火大会で見られるような大きな花火は上がらないので、遠くからは見えないです。
※宵祭の当日午前中に、津島神社から(ご神体をのせた)神輿が御旅所へ運ばれる「神輿渡御(みこしとぎょ)」が行われます。
御旅所についたまきわら船はその後、元の車河戸へ戻っていきます。
2023年は6年ぶりの通常開催で、明るい時間帯からたくさんの方が集まりました。※通常の天王祭の人出は約20万人です。
2024年もかなりの人出が予想されています。
宵祭のおすすめ見学場所
天王川公園の丸池に沿った北側半分は、有料の屋形桟敷(丸池の北東側)、観光桟敷(西側・東側)、パイプ椅子の観覧席(東側)が設けられています。※会場内の場所取りは禁止。
丸池を進んでいくまきわら船を眺めることができるエリアは混雑必至、混雑を少しでも避けるなら、「車河戸」付近がおすすめです。まきわら船を間近に見ることができるエリアです。
天王川公園の丸池周辺の道路は車両通行禁止(17:30~10:00)、歩行者専用道路となります。桜の木がちょっと邪魔ですが、道路から見てもいいかもしれません。
車河戸で、18:30頃から提灯が付けられ、あたりが暗くなった20:00頃には、5隻のまきわら船の準備が整います。(18:30頃に到着しても、比較的いい場所を確保することができました。)
車河戸あたりからは丸池であがる花火はほとんど見えません(高く打ち上げられる花火はない)が、まきわら船ができあがっていく様子をしっかりと眺めることができます。
津島神社のちょうちんを掲げた舟が「お迎え」に来て、順番に船が丸池に向かって進んでいきます。漕ぎ手さんが「いってきま~す」と声をかけると、みんなが拍手で送りだします。
丸池で待っていると、花火など水上イベントを見ることはできますが、イベントが終了してまきわら船の登場まで1時間ほどあり「ちょっと退屈だった」という声も。
水上イベント(花火)か、まきわら船か、見たい方を優先してみる場所を決めてくださいね。
津島天王祭の勇壮な朝祭
2022 7/24
— 旭濤舎 (@kyoku10sya) August 11, 2022
愛知県津島市 天王川公園
津島神社 天王祭 朝祭
市江島 市江車#天王祭 #山車祭 pic.twitter.com/WkOxMiCupQ
朝祭では、津島市の5隻の船に、一回り大きな愛西市の市江車(いちえぐるま)が加わった6隻の船が、天王川を進みます。
宵祭のまきわり船とは趣が変わって、2段屋台の上に能人形が飾られた、高さ約14mの車楽船(だんじりぶね)です。市江車の上部の能人形は、毎年くじによって決められます。
- 出船・鉾持ち飛び込み:9:30頃に船が漕ぎ出て、先頭の市江車から下帯姿の鉾持(ほこもち)が布で作られた鉾を担いで川に飛び込み、御旅所に向かって泳いでいきます。上陸したら津島神社の拝殿まで走って、布鉾を奉納します。
- 御旅所着・稚児上陸:9:50頃車楽船も御旅所へ着岸し、神輿前で還御祭が行われます。
- 神輿還御(みこしかんぎょ):10:30頃神輿が津島神社の本殿へ戻ります。
稚児による神前奏楽があり、11:30頃朝祭が終了します。
津島市観光交流センター
津島駅から天王川公園に向かう途中にある「津島市観光交流センター」、昭和4年に建てられた銀行の建物を利用していて、西洋ルネッサンス様式の外観がとってもステキです。
ここには「まきわら船」の実物大模型があり、天王祭についてわかりやすく展示されています。
天王川公園に行く前に寄って津島天王祭を予習すると、お祭りがより楽しめますよ。
住所:津島市本町1丁目52-1
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
尾張津島天王祭の屋台は?
2023年は天王川公園内や周辺道路に屋台(露店)がたくさん並びました。(240もの屋台が出店したそうです。)
津島駅から天王川公園に向かう天王通りのボナンザパーキング駐車場にも、ステージと屋台が並んでいました。
いろんな屋台グルメがあるので、目移りしちゃいますよ。
野外ステージ近くにはスターバックスもあり、天王祭りの店内利用は、満席になった時点で入場制限されます。
営業時間:8:00~21:00 ※27日(土)のラストオーダーは21:00前に終了する可能性があります。
尾張津島天王祭のアクセス駐車場は?
津島駅まで電車・バスで行く
津島天王祭が開催される天王川公園の最寄り駅は名鉄「津島駅」、名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線「須ヶ口駅」で下車し、津島線に乗り換えます(佐屋行き、弥富行きなら乗換不要)。
※当日は津島駅から21時台に臨時列車が出ます。「津島 → 須ケ口」:3本(普通)
「森上 → 名鉄一宮」を「津島 → 名鉄一宮」に延長運転:20:49、21:20、21:50の3本(普通)
津島駅から天王川公園までは西へ向かって徒歩約15分かかります。
津島駅から津島ふれあいバスAコースにのり約30分、津島市老人福祉センターバス停で下車、東へ徒歩3分ほどで到着します。
土曜日の運行は津島駅発最終が16:03、17時以降に津島駅へ戻るバスはないので注意してくださいね。※1乗車100円(小学生以下無料)、日曜日は運休。交通系ICカード利用可。
または名古屋の名鉄バスセンター3階3番のりばから44系統、54系統津島駅行で行くこともできます。約55分かかります。
津島駅発→名鉄バスセンターへ戻るバスの最終は(安松経由)21:30です。
中村公園(西)、大治役場前、地下鉄岩塚、新家行きの臨時バスが20時~22時台に運行されます。臨時バスはダイヤ検索には表示されないので、津島駅のバス停で確認しておいてくださいね。
津島天王祭の駐車場は?
津島天王祭の当日は、天王川公園の駐車場は駐車できません。周辺に設置される臨時駐車場に駐車することになります。
※夜間は閉鎖されるので、一晩中駐車しないようにしてくださいね。
- 津島市立西小学校臨時駐車場 13:00~
- 津島市立南小学校臨時駐車場 17:00~
- 津島市立図書館臨時駐車場 16:00~
- JAあいち海部グリーンセンター臨時駐車場 16:00~
- 津島市文化会館臨時駐車場 17:00~
- 津島市役所臨時駐車場 18:00~
- 津島商工会議所臨時駐車場 18:00~
- 海部総合庁舎 18:00~
※天王川公園に近いのは、「西小学校」「図書館」「南小学校」です。「津島市役所」から天王川公園までは20分ほどかかります。
臨時駐車場は約15,000台分ありますが、満車で駐車できない可能性もあります。津島駅周辺のコインパーキングはこちら↓ ※津島駅周辺は一方通行が多いので注意してくださいね。
住所:津島市藤浪町1-17-2
料金:60分200円 最大料金600円
住所:津島市藤浪町3-4
料金:1日300円
住所:津島市天王通り5-9-1
料金:1日300円
住所:津島市藤浪町3-4
料金:30分100円 最大料金400円
駐車場を「軒先パーキング」で予約するのもおすすめ。周辺の駅近くに駐車して電車を利用すると、渋滞の心配もなく、当日はスムーズに動くことができますよ。
>>軒先パーキングで駐車場を確認する※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。
津島天王祭りの交通規制は?
7月22日(土)は、17:30~22:30ごろまで天王川公園周辺の道路は車両通行禁止になります。
さいごに
毎年7月に開催される津島天王祭の時間と場所、屋台、アクセス駐車場についてお伝えしました。
天王川公園は津島駅から歩いても、臨時駐車場から歩いても、ちょっと距離があるのが難点なんですが、華麗で幻想的なまきわら船を見たら疲れが吹っ飛びます。
2016年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録された日本3大川祭りの1つ「津島天王祭」へ、ぜひお出かけくださいね。
>>天王川公園がある津島市の観光情報はこちら【楽天たびノート】