三重県桑名市にある多度大社と言えば、5月に行われる「上げ馬神事」で有名ですよね。
急斜面の坂を馬が駆け上がり、成功回数によってその年の豊作を占う、古くからの伝統行事です。最近は馬の上がり具合によって、景気の動向が占われています。
この記事では、多度大社のご利益、多度大社・多度稲荷社・多度観音堂の御朱印、厄払いなどの御祈祷の受け方、多度大社の上げ馬神事とアクセス駐車場についてご紹介します。
ずっと昔から神様が住むとされてきた多度山へ、神さまにお仕えしている白馬に会いにぜひお出かけくださいね。
多度大社のご利益は?
多度大社のご祭神・天津彦根命(あまつひこねのみこと)は、伊勢神宮のご祭神・天照大神(あまてらすおおかみ)の御子神なので、多度大社は別名「北伊勢大神宮」と言われています。
伊勢神宮を参拝したら、多度大社にも参拝しないと片参り(意味がない)と言われるくらい、全国からたくさんの参拝者が訪れています。
幸せを運ぶ白馬のご利益でウマくいく!
多度の山には神様が住んでいて、人々は「田畑に恵みの雨を降らせてほしい」「無事に赤ちゃんが生まれてきますように」など生活の中のお願い事を祈っていました。
その願い事を神さまに届ける使者が、多度大社に1500年前から住んでいるという白馬です。馬は神様の乗り物、神聖な動物とされています。
上げ坂を上りきった先に「神馬舎」があり、白馬の「錦山(きんざん)号」がお仕えしています。一皿100円でニンジン2切れを餌箱に入れてあげると、ポリポリと音を立てて食べてくれます。
食べ終わると顔を上げて、とってもつぶらな瞳で「もう終わり?」って言ってるように見つめるので、そばを離れがたくなっちゃいます。
馬は右から乗るとつまずいてしまうけれど、左から乗ると無事に乗れることから、「左馬」はつまずくことなく無病息災に過ごせて、幸福を招くシンボルとされています。
馬が9頭描かれた「うまくいくお守り」はとっても人気があります。
多度大社の本宮と別宮で厄払い
参道を進んで於葺門(おぶきもん:本殿入口、ここから先は神域)を通り、神橋を渡ると、左手に本宮・多度大社、右手に別宮・一目蓮神社が向かい合って鎮座しています。
本宮のご祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)、自分ではどうしようもない災難を祓う、厄払いの神様です。
別宮のご祭神は天津彦根命の御子神の天目一箇命(あまめひとつのみこと)、製鉄・鍛冶の神様です。目が1箇の名の通り、片眼がつぶれてしまった龍神で、天候を司る神とも言われています。
本宮の横には落葉川が流れています。戻りの参道の途中から川へ下りると、とってもきれいな水が流れていて、御手洗所(みたらしじょ)で手を清めることができます。
マイナスイオンたっぷりの空気の中で川のせせらぎを聞いてると、体の中がキレイに浄化されていく感じがします。
女性の味方!美御前社
多度大社の摂社・美御前社(うつくしごぜんのやしろ)は、耳・鼻・口・のどなどの病気や、女性特有の病、良縁・子授け・安産などにご利益があるとされています。
女性の守り神の奉献台には、自然に穴が開いた石がたくさんお供えされています。病気治癒を願う方たちが、石を奉納して祈願されるそうです。
授与所には、恋愛・健康・人柄・聡明・うつくしの5つから叶えたい願いを選ぶ「よくばり美人守」が人気です。いくつになっても外見的・内面的な「美しさ」を追い求めたいですね~。
住所:三重県桑名市多度町多度1681
電話番号:0120-37-5381/0594-48-2037
電話受付時間:8:30~17:00
多度大社の御朱印は?
多度大社さん御朱印。1/31参拝。三重県桑名市。神社として格式高い「大社」名を持つお多度さん。切り絵御朱印にも品格を感じます。淡い青に神馬。とても美しく神々しいですね🙏。淡い青は神社内を流れる小川の水のようです🤗。 pic.twitter.com/Yhgwad3YO8
— いと かずです。大切な友人達と優しいフォロワーさん達に感謝の西国四巡礼目。 (@LDHHC5Xn2cwCpWC) February 7, 2024
多度大社の御朱印は、神楽殿横の参集殿(1階が休憩所となっています)にて授与していただけます。
※参集殿の先にある授与所では、お守りやおみくじがありますが、御朱印はないので注意してくださいね。
御朱印
- 多度大社:直書き(500円)・書置き(300円)
- 切り絵御朱印(数量限定 1,500円)
- 月の特別御朱印(書置き 1,000円)
- 一目蓮神社(書置き300円)
- 美御前社(書置き300円)
- はね起き馬(御朱印帳を含む(2500円)・日にち限定頒布(午の日・1月1~3日・5月3~5日))
多度大社の東側に鎮座している「多度稲荷神社」の御朱印は、お正月1月1日~3日と毎月1日以外は、多度大社の参集殿でいただけます。
多度稲荷神社の奥には、十一面観音さまと先手観音さまがいらっしゃる「多度観音堂」があります。多度観音堂の御朱印(書置き)も、多度大社の参集殿でいただくことができます。
白馬が描かれた(絵馬デザイン)オリジナルの御朱印帳もあります。
御朱印帳受付時間:9:00~17:00
多度大社で厄払いを受けるなら?
多度大社で厄除け厄払いの御祈祷を受けるなら、参集殿1階のロビーで受付します。予約は不要です。
ご祈祷受付時間:9:00~16:00
初穂料:5,000円以上
厄除祈願だけでなく、八方除災、合格祈願、交通安全祈願、家内安全・商売繁盛、安産祈願などのご祈祷も受け付けていただけます。
参集殿には授乳室もあります。
多度大社の上げ馬神事2024年は?
2023年の「上げ馬神事」は4年ぶりに開催されましたが、1頭の馬が転倒して骨折、殺処分になったことから、動物虐待だとの批判が噴出しました。
その後、一番上のひときわ高い2mほどの壁が撤去され、坂を緩やかな状態にして、2024年は神事が開催されることになりました。
馬が駆け上がることができるかどうかで吉凶を占う神事なのですが…戦時中でも行われていた伝統行事は、時代に合わせて変更されながら継続されていくようです。
2024年は規模を縮小して開催される予定です。
2024年5月4日(土)初日
5月5日(日)本祭り
有料拝観席の予約:4月1日(月)~電話にて受付
5月4日の初日は馬場で馬を走らせた後、12回の上げ馬が行われます。
5月5日本祭りでは、多度の神さまに上げ馬を見せるために上げ馬を披露し、初日と合わせて18回の上げ馬で今年1年の吉凶を占います。
人をのせて駆け上がっていく馬の果敢な姿を、(どんな形であれ)応援したいですね。
多度大社のアクセスと駐車場は?
多度大社へ電車・バスでの行き方
名古屋駅からJR関西本線で「桑名駅」下車、または近鉄名古屋線で「桑名駅」で下車します。養老鉄道線に乗り換えて「多度駅」で下車します。
多度駅から多度大社まで歩くと約20分ほどかかります。多度駅前から桑名市コミュニティバスで「多度大社前」まで行くことができます。※日曜日と年末年始は運休です。
行き:美鹿ルート 前山行き 帰り:美鹿ルート 多度駅前行き
本数が少ないので時刻表を確認してから利用するようにしてくださいね。祝日も運行しています。
多度大社の駐車場は?
多度大社には2か所の参拝者用の駐車場があります。
- 第1駐車場:多度大社の東側、多度稲荷神社横と裏側にある無料駐車場
- 第2駐車場:多度大社の真ん前、土日祝日は料金200円(税込)
多度大社周辺にはいくつかハイキングコースがあり、愛宕神社前と第一見晴台近くにも無料の駐車場があります。
愛宕神社から多度大社までは歩いて10分なので、ちょっとお散歩を楽しみながら参拝に行かれるのもおすすめです。
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
↑多度大社はこちらの本で紹介されています。
さいごに
三重県鈴鹿市、多度大社のご利益や御朱印、アクセス、駐車場についてお伝えしました。
多度大社がある山全体がパワースポットという感じで、参道を歩いているととっても気持ちが落ち着きます。
多度大社に行くと、駐車場の奥にある丸繁さんで生クリーム大福を買って帰るのが楽しみです。お餅の中に生クリームとつぶあんが入ってるんですが甘すぎず、絶妙なコラボで、ほんとおいしいんですよ。
夏のアイスまんじゅうもおすすめです。多賀大社に行かれた時はぜひ、味わってみてくださいね。