秋になると、「やっぱり紅葉が見たいなぁ」と思いませんか?
愛知県豊田市の香嵐渓は、その願いを叶えてくれる場所です。山一面が赤や黄色に染まって、川沿いを歩くだけでも心が晴れるような気持ちに。
夕方からのライトアップは、昼間とはまったく違う幻想的な雰囲気で、「こんなにきれいなのか」と思わず足を止めてしまうほどです。
この記事では、香嵐渓もみじまつりの見どころやイベント情報、そして気になるアクセスや駐車場のことまで、これから出かける方に役立つ内容をまとめています。
秋の一日をのんびり楽しみたい大人世代にぴったりの場所なので、お出かけの際にはぜひ参考にしてくださいね。
香嵐渓の紅葉2025年の見頃はいつ?

2025年の香嵐渓の紅葉見頃は、例年通りであれば11月中旬から下旬にかけてとなる予想です。今年は残暑の影響で、12月上旬まで見頃が続くかもしれません。
気温の変化によって紅葉の進み具合も変わってきますので、お出かけ前に最新の情報をチェックするのがおすすめ。
香嵐渓観光協会のウェブサイトで、紅葉の進行状況が確認できます。
紅葉の色づきには、気温が大きく関係しています。
最低気温が8℃を下回ると葉が紅葉し始め、5~6℃になると一気に進みます。寒暖の差が大きいほど、鮮やかな紅葉が楽しめるんですよ。
ただ、今年は猛暑で日差しが強かったこともあり、葉の一部が黒くなったり縮れたりしている木も。いつもの紅葉とはちょっと違うかもしれません。
香嵐渓のライトアップ2025:幻想的な夜の紅葉

2025年も、香嵐渓の美しい夜の顔を楽しめるライトアップが開催されます!
香嵐渓もみじまつり
- 期間:2025年11月1日(土)~11月30日(日)
- ライトアップ:日没~21:00
夕暮れ時から始まるライトアップは、昼間とは一味違う幻想的な景色を楽しめます。オレンジ色の柔らかな光に照らされた紅葉は、まるで絵画のよう。
まだ緑が多いモミジも一斉に紅葉したかのように色づいて見えるので、昼間の紅葉とはまた違った魅力を感じられますよ。
※ライトアップは紅葉の見頃に関係なく、11月で終了。
【ライトアップを楽しむコツ】
- 防寒対策をしっかりと:夜は気温がぐんっと下がるので、暖かい服装で出かけましょう。
- 滑りにくい靴を選ぶ:ライトアップ時は足元が暗いので、歩きやすい靴で安全に。
- 懐中電灯を持参:人混みを避けて歩く時に便利です。
香嵐渓の見どころスポット5選

香嵐渓の紅葉の見どころスポットをご紹介します。
待月橋(たいげつきょう):香嵐渓のシンボル
赤い橋として有名な待月橋は、巴川にかかる赤い橋で、香嵐渓のシンボル的存在。
巴川両岸に約4,000本の紅葉が植えられていて、橋の上から眺める紅葉の景色は圧巻! 飯盛山の全体を見渡せる、写真撮影に最適なスポットです。
河原に下りることもできるので、紅葉を眺めながら持参したお弁当を食べるのもおすすめ。川のせせらぎと、紅葉で覆われた赤い山、澄んだ青空だったら最高です。
飯盛山(いいもりやま):紅葉の名所
標高254mの飯盛山には、11種類もの楓が植えられています。
飯盛山山頂までは傾斜がある山道で、片道15分ほどかかりますが、頂上からの眺めは格別。山全体が紅葉に包まれる様子は、まさに絶景です。
※飯盛山へは香積寺の本堂横から行くことができます。
三州足助屋敷:古き良き日本の風景

明治から昭和初期の農家を再現した、皮葺き屋根の三州足助屋敷。紅葉と古民家のコントラストが美しく、昔ながらの日本の秋を感じられます。
入口の茶屋では五平餅が焼かれていて、香ばしいにおいがあたりに漂っています。
屋敷内では実際に使われていた道具で味噌を仕込んだり、梅干を作ったり、機織りやわら細工をしたりなどの体験ができる民族資料館になっています。
入館料:大人300円・高校生以下100円(税込)
営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで) 11月は無休
香積寺ともみじのトンネル:神秘的な紅葉体験

巴川沿いの香積寺(こうしゃくじ)までの参道は、背の高いモミジが連なり、まるでトンネルのよう。夕暮れ時に歩くと、真っ赤な葉の間から差し込む夕日が幻想的な雰囲気を醸し出します。
香積寺は1427年室町時代に創建された古いお寺で、三州足助屋敷から北へ行き、階段を上がった先にあります。
もみじの形の絵馬が並んでいて、ここだけ空気感が違う感じです。
夜には「竹灯りの香積寺」のイベントも開催、ろうそくの淡い光がモミジの模様を浮かび上がらせて、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
※御朱印は本堂右側にある授与所でいただくことができます。
住所:豊田市足助町飯盛39
拝観終日無料
つり橋の香嵐橋:香嵐渓の穴場的スポット

香嵐渓東側にある赤いつり橋。朝日が当たるので、午前中は紅葉がスポットライトを浴びているような鮮やかな色を見せてくれますよ。
香嵐渓もみじまつり2025:イベント情報
第70回を迎える2025年の香嵐渓もみじまつりは、例年以上に盛り上がりそうです!
※下記は2024年のイベントです。2025年のイベントが発表され次第、追記しますね。
注目のイベント

- 竹灯りの香積寺
- 日時:11月2日(土)~30日(土)の土日 18:00~20:30
- 内容:約1000基の竹灯りが幻想的な雰囲気を演出
- 願掛けろうそく
- 日時:11月9日(土)~30日(土)の土日 18:00~20:30
- 場所:巴橋近くの河原
- 内容:800個のガラス入りろうそくが並ぶ幻想的な光景
- 香積寺で祈祷された、ガラスに入ったろうそくを500円で購入(持ち帰りも可)して河原に並べると願いが叶う…そうですよ。
- 猿回し&チンドンパレード
- 日時:11月16日(土)~30日(土)の土日祝
※猿回しは11月3日からほぼ毎日となっていますが、お猿さんのご機嫌によります。 - 内容:懐かしの芸能パフォーマンス
- 日時:11月16日(土)~30日(土)の土日祝
※上記のイベントは、雨天中止となっています。
香嵐渓グルメ:屋台で食べ歩き

香嵐渓もみじまつりの楽しみの1つは、やっぱり食べ歩き! 2025年も多彩な屋台が出店予定です。
おすすめグルメ5選
宮前駐車場から巴川に向かう140mほどの道路左右に、たくさんのお店が並んでいます。
- もみあげまん
行列ができていたのは「もみあげまん」、こしあん、抹茶、クリームの3種類で各300円、みつどもえ800円です。
赤いパプリカの粉が振りかけられていて、おまんじゅうの甘さとお塩のしょっぱさが絶妙。揚げたてをいただくと、とってもおいしいですよ。
- 五平餅:香ばしい味噌だれが絶品の郷土料理
- 鮎の焼きおにぎり:香ばしさと川魚の風味が絶妙
- 豚汁:体が温まる野菜たっぷりの汁物
- ZiZi工房のウィンナー:スパイスがブレンドされた手作りウィンナー。名前の由来は「じじぃ」たちが作っているウィンナーだからとか。
香嵐渓広場や足助屋敷前にも、たくさんのグルメのお店が並んでいます。毎年大人気の刀削麺のお店は今年はなく、「台湾ラーメン」のお店になっていました。
紅葉と一緒に、食べ歩きも楽しんで下さいね。
食べ歩きのコツ
- ゴミ箱は「香嵐渓ひろば」と「駐車場」に設置されます。食べ歩きしながら出たゴミは、持ち帰るかゴミ箱に捨てるようにしてくださいね。
- 人気店は行列必至。時間に余裕をもって回りましょう。
- 複数人で訪れる場合は、シェアして色々な味を楽しむのがおすすめです。
香嵐渓紅葉観賞のベストタイミング

紅葉の見頃は年によって多少前後しますが、一般的には11月中旬から下旬がピークとなります。ただし、以下のポイントを押さえておくと、より素晴らしい紅葉に出会える可能性が高まります。
- 平日の早朝
- 混雑を避けられ、静かな環境で紅葉を楽しめる
- 朝日に照らされた紅葉は格別の美しさ
- 晴れの日の夕方
- 夕日に染まる紅葉が幻想的
- ライトアップの開始時間とも重なり、昼と夜の紅葉を一度に楽しめる
- 雨上がりの翌日
- 雨で洗われた紅葉の色が一層鮮やかに
- 霧が立ち込める早朝なら、幻想的な風景に出会えるかも
- 紅葉前線到着の1週間後
- 紅葉前線到着から1週間ほどで見頃のピークを迎えることが多い
- 気象情報や現地からの情報をこまめにチェック
天候や気温の変化によって紅葉の進み具合は変わりますので、これらの情報を参考にしつつ、最新の現地情報もチェックしながら訪問日を決めるのがおすすめです。
香嵐渓へのアクセス方法は?

香嵐渓へのアクセス電車バスでの行き方
名古屋駅から:約2時間
地下鉄東山線→藤が丘駅→リニモ→八草駅→直行バス
11月中旬~下旬まで、愛知環状鉄道八草駅から香嵐渓への直行バス(約60分)が運行されます。日程とダイヤは調整中。
豊田市駅から:約40分
名鉄バス矢並線(足助行き)→「香嵐渓」下車
東岡崎駅から:約70分
名鉄バス岡崎・足助線(足助行き)→「香嵐渓」下車
車でのアクセス

- 東海環状自動車道「豊田勘八IC」または「豊田松平IC」から約20分
- 東名高速道路「名古屋IC」→名古屋瀬戸道路「長久手IC」→猿投グリーンロード「力石IC」から約20分
紅葉シーズンの国道153号は午前中から渋滞しています。 駐車場がなくて、仕方なく車窓から見て帰ってきた、という話は珍しくない話です。
もみじまつりのHPで渋滞予想が出ています。11月2週目以降の土日は「とても混雑」、1週目の土日と3週目以降の平日は「混雑」となっています。
※東海環状自動車道はETC付き車両でないと、乗り降りができなくなっています。ETC付きでない車両は東名高速道路「豊田IC」で乗り降りしてくださいね。
アクセス時の注意点
- 紅葉シーズンは道路が大変混雑します。時間に余裕を持って出発しましょう。
- 公共交通機関の利用がおすすめ。特に土日祝は渋滞を避けられます。
香嵐渓の駐車場情報
香嵐渓周辺には複数の駐車場がありますが、紅葉シーズンは大混雑必至。早めの到着がおすすめです。
【常設駐車場】
- 宮町駐車場:200台 名古屋方面から一番近い駐車場
- 足助支所駐車場:120台 豊田市足助支所の駐車場
- 西町第1駐車場:20台
- 西町第2駐車場:70台
- 川見駐車場:100台 三州足助屋敷の対岸にある駐車場(状況により営業)
- 落部駐車場:60台 国道425号沿いにある駐車場
【臨時駐車場】
- 旧岩上之湯跡:400台 混雑状況により開設
- 多目的広場:100台 混雑状況により開設
香嵐渓の周りの駐車場は、行くも帰るも渋滞必至。香嵐渓より手前の方が渋滞の時間が少なくなりますよ。
【特別駐車場】
- 足助グラウンド:300台(予約駐車場、足助バイパスから迂回していくと早い)
- 足助高校:300台(開設日設定あり)←おすすめ
- 足助中学校:200台(開設日設定あり)
- 足助小学校:150台(開設日設定あり)
※足助小学校・中学校・高校のグランドの開設予定日は未定。前日が雨天の時の場合は閉鎖
※県道153号線のセブンイレブンがある「足助記念橋北」の交差点を南へ、巴川を渡って左折して香嵐渓へ向かう時、700円の私設駐車場がいくつかありますが、香嵐渓まではちょっと距離があります。
その先の足助高校(開設日あり)がおすすめ。ライトアップの時間帯近くになると、近い場所に駐車したい車でその先はかなり渋滞します。
駐車場利用のコツ
- 料金は1日1,000円(11月以外は500円)が一般的です。
- 早朝到着がおすすめ。午前中には満車になることも。
- 豊田市足助観光協会のHPで、リアルタイムの駐車場状況を確認できます。
- 民間の駐車場もちらほらあります。
※しし鍋、雉鍋、鹿鍋や会席料理がいただける「香嵐渓一の谷」で食事をすると、駐車場が無料利用できます(100台)。落部駐車場の西側に看板があります。
住所:豊田市足助町一の谷22
営業時間:10:30~17:00
定休日:木曜日・年末年始
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
自分で車を運転するのは渋滞や駐車場探しが心配…という方には、直行バス付きの日帰りツアーが便利。移動の心配をせずに紅葉を満喫できます。
HISにも「香嵐渓行き」のバスツアーがありますよ。
さいごに
香嵐渓の紅葉は、写真では伝えきれないほどの美しさがあります。昼間の鮮やかな景色も、夜のライトアップも、それぞれに違った感動が待っています。
川沿いを歩いたり、屋台でちょっとしたものを食べたり、のんびりした時間を過ごせるのも魅力です。
「今年こそ紅葉を見に行きたい」と思っている方には、香嵐渓は本当におすすめ。見どころやイベント、アクセスや駐車場の情報を押さえておけば、安心して楽しめますよ。
忙しい毎日から少し離れて、自然に癒される時間を過ごしに、ぜひ豊田市の香嵐渓へ足を運んでみてくださいね。
▼ライトアップをゆっくり楽しむなら宿泊がおすすめ▼