岐阜で一番のパワースポットと言われる伊奈波神社の参道横にある岐阜善光寺、知る人ぞ知るというか、伊奈波神社参拝の折に「あれ、こんなところに善光寺がある?」と気が付く人が多いんです。
何を隠そう、私もその一人で、前情報なしで参拝してしまいましたが、実はすごい伝説があったお寺でした。
この記事では、岐阜善光寺のアクセスと駐車場、キュウリ封じ、ご本尊のびっくり伝説、御朱印、2022年の御開帳についてご紹介します。
伊奈波神社参拝の際には、岐阜善光寺も忘れずに参拝してくださいね。
岐阜善光寺のアクセスは?
岐阜善光寺へ電車・バスの行き方
名古屋からJR東海道本線で「岐阜駅」まで行きます。JR岐阜ターミナル12番または13番から岐阜バスに乗車、10分ほど先の「伊奈波通り」で下車します。
バス停から東へ5分ほど歩くと到着します。(伊奈波神社の参道横にあります。)
※岐阜駅への戻りは「伊奈波通り」のバス停から、岐阜駅行のバスに乗車します。ICカードは岐阜バスの「ayuca」または岐阜市発行の「おでかけバスカード」のみしか使えませんので、注意してくださいね。
岐阜善光寺の駐車場は?
本堂に向かって左手奥に、25台ほど駐車できる無料の参拝者用駐車場があります。
その手前、「たい焼き福丸」の店舗がある有料駐車場もあります。3時間まで300円(税込)、12時間500円(税込)なので、こちらに駐車して周辺の観光地を巡るのもいいですね。
イベントなどで満車の場合は、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の駐車場がおすすめです。約300台駐車でき、30分100円(税込)とお値打ちですよ。
ぎふメディアコスモスから善光寺までは、東へ900mほど歩きます。
住所:岐阜市司町40番地5
利用時間:8:30~21:30
岐阜善光寺ってどんなお寺なの?
岐阜善光寺のキュウリ封じ
通称「岐阜善光寺」または「伊奈波善光寺」は、正式名は善光寺安乗院、現在の本堂は1912年に再建されたものです。
正面が本堂、「釈迦如来坐像」がお祀りされています。お寺の守護神、末光稲荷大神には、「大黒天」が祀られています。
手水舎の前には、北向きにお祀りされた「水掛・願掛不動尊」、お願い事を込めて水をかけ、お参りします。その上には「救われしゃもじ」がいっぱい奉納されています。(何故しゃもじ???)
毎年7月には「胡瓜(キュウリ)封じ」が行われます。無病息災を願って、キュウリに病を封じ込める厄除け儀式です。1人1本のキュウリを持参してお参りします。
弘法大師の秘法「胡瓜封じ」は日本のあちこちで行われています。キュウリで体の悪いところをなでて、病をキュウリに移す秘法ですが、なんでキュウリ??? おもしろい秘法ですね。
お正月三が日と節分には門前に「厄除け金平糖」のお店が出ます。善光寺で祈祷された、白・ピンク・緑・青・黄の金平糖を、ご利益によってブレンドしていただけます。
災いを除いて福を呼ぶ、信長公ゆかりの金平糖。甘くて懐かしい、そんな厄除け金平糖ファンも年々増えています。
平成25年に再建された新しい弘法堂には、不動明王、弘法大師、秋葉三尺坊がお祀りされています。
※善光寺と言えば、真っ暗の中を壁を伝って歩いていき、来世の極楽浄土が約束される「錠前」に手を触れる「戒壇めぐり」が有名ですが、岐阜善光寺には、戒壇巡りはありません。
全国にある善光寺
善光寺のご本尊は、552年にインドから伝わった日本最古の霊仏「一光三尊阿弥陀如来」さまです。そのころの日本は仏教を受け入れる、受け入れないでもめていた時代でした。
廃仏論の物部(もののべ)氏によって打ち捨てられた阿弥陀如来像を、信濃国司の従者本多善光さんが見つけて、自分の家にお祀りしました。その後本多家がとっても栄えたため、近隣の人々もお参りに来るようになりました。
そこでお堂がどんどん大きくなっていき、信州の善光寺になりました。善光寺は本田善光さんの名前から付けられたんですね。
その後、善光寺は宗派を持たない、身分や性別にこだわることなく受け入れてもらえるお寺として、庶民信仰で広まり、「善光寺」を正式な寺名にするお寺は全国に約120寺あるそうです。
現在の善光寺は、浄土宗の大本願(だいほんがん)と、天台宗の大勧進(だいかんじん)の2つによって運営され、両本坊の住職が善光寺住職になっています。
善光寺ご本尊のびっくり伝説!
戦国時代、武田信玄は長野善光寺のご本尊を持ち出し、甲府に新しい善光寺(甲斐善光寺)を建ててお祀りしていました。武田信玄が亡くなった後、織田信長がご本尊を持ち出し、伊奈波神社近くにお祀りしました。
本能寺の変の後、信長の次男織田信雄によって尾張の甚目寺に祀られます。
その後、徳川家康が譲り受けて静岡・鴨江寺へ、そして甲府(甲斐善光寺)へいったん戻ったものの、豊臣秀吉が京都・方広寺へ運びました。
そのころ秀吉は病気になり、ご本尊の祟りと言われ、慌てて甲府へ送り返したのですが、秀吉は帰らぬ人となってしまいました。
名だたる武将が自分のものにしたがったご本尊って、なんだかすごいですね。このご本尊、絶対秘仏として善光寺の僧侶ですら見たことがないんだそうです。
現在の岐阜善光寺は、織田信長の孫・織田秀信によって、善光寺如来が祀られていた場所に建立され、善光寺如来の分身が祀られています。
岐阜善光寺の御朱印は?
t>2018年10月26日④
— MayBrian (@rinju2018) October 27, 2018
岐阜善光寺で御朱印いただきました。#御朱印#岐阜善光寺#岐阜市 pic.twitter.com/n1ZWWSLsg8
岐阜善光寺の御朱印は3種類あります。
- 善光寺如来(岐阜善光寺)
- 不動明王(安乗院)
- 弘法大師(安乗院)
御朱印は参道左にあるご自宅の一角にある「納経所」で授けていただけます。本堂脇にも「納経所」がありますが、閉まっていることが多いです。
岐阜善光寺オリジナルの御朱印帳はありませんが、御朱印帳は販売されています。
住所:岐阜県岐阜市伊奈波通1-8
電話番号:058-263-8320
2022年の岐阜善光寺御開帳
昨年、7年に一度の善光寺御本尊の御開帳が行われる予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため1年延期となりました。
今年2022年に長野県の善光寺のご本尊の御開帳に合わせて、岐阜善光寺も御開帳が行われます。
岐阜善光寺では、御開帳の期間中毎日9時・11時・13時から法話があり、その後、内陣へ入って善光寺如来さまを間近で拝むことができます。
普段見ることができない善光寺如来さまですが、こんなに近くで拝めるのは岐阜善光寺だけ!感激しちゃいますよ。秘仏の善光寺如来さまにぜひ会いに行ってくださいね。
※善光寺の御開帳は6つの善光寺で同時に行われます。
信州善光寺(長野市)・元善光寺(飯田市)・甲斐善光寺(甲府市)・祖父江善光寺・関善光寺・岐阜善光寺
期間:2022年4月3日~6月29日(88日間)
4月3日(日) 開扉大法要
5月8日(日) 中日大法要(紫灯護摩供火渡り)
6月29日(水) 結願大法要
岐阜善光寺はこちらの本で紹介されています↓。
さいごに
岐阜善光寺のアクセスと駐車場、キュウリ封じ、ご本尊のびっくり伝説、御朱印についてお伝えしました。
岐阜善光寺の駐車場にある「たい焼き福丸」のたい焼きは「天然」だそうで、どういうこと?と思ったら、屋台などで見る、まとめて何匹かをいっぺんに焼くのは「養殖」なんだそうです。
天然は1匹1匹焼き上げるので時間がかかるけど、生地が薄くておいしいんです。岐阜善光寺にお参りの際には、ぜひ寄ってみてくださいね。
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