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岩村城跡の歴史探訪:女城主おつやの方の悲劇と絶景の要塞へ!石垣が語る戦国ロマン

この記事では、岐阜県恵那市にある岩村城跡についてご紹介します。

日本三大山城の一つに数えられる岩村城は、その壮大な石垣と悲劇のおんな城主の物語で知られています。歴史ロマンを感じながら、ゆっくりと散策を楽しめる魅力的なスポットです。

織田信長と明智光秀も訪れたといわれる岩村城とはどんなお城なんでしょうか?

この記事を読めば、岩村城の歴史ロマンを感じて、岩村城の石垣を見に行きたくなっちゃいますよ。

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岩村城跡の概要:日本一高い山城の秘密

岐阜県恵那市岩村城跡の案内図

岩村城は、岐阜県恵那市岩村町に位置する山城跡です。683年という長い歴史を持ち、日本で最も標高の高い場所(721m)に築かれた城として知られています。

比較すると、岐阜城が329m、天空の城として有名な備中松山城でも470mですから、その高さが際立っていることがわかりますね。

  • 日本三大山城の1つ
  • 日本一標高の高い山城(721m)
  • 17か所の井戸が現存

岩村城は、その高さだけでなく、周辺の地形や気候を巧みに利用した要害堅固な山城でした。

特に、この地方特有の霧の多さを利用して「霧ヶ城」とも呼ばれています。敵の侵攻を阻む自然の要塞だったのですね。

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岩村城の女城主おつやの方の悲劇

岐阜県恵那市岩村城跡の石垣

岩村城の歴史の中で、最も心に残るのが「おんな城主」おつやの方の物語です。彼女の生涯は、戦国時代を生きた女性の苦悩と強さを象徴しています。

女城主おつやの方の素顔

  • 織田信長の叔母(年齢不詳)
  • 聡明で美しいと評判

1572年8月に、岩村城主だった遠山景任が子供がいないまま病死すると、信長は自分の5男・御坊丸を養子として送り込んで、後継ぎとさせました。

未亡人おつやの方が、御坊丸の後見人として、実質的な城主となって領地を治めていました。

政略結婚と落城

同年12月、上洛を目指す武田信玄が岩村城奪取を家臣の秋山虎繁に命じ、秋山軍が岩村城を包囲します。

  1. 1572年12月、武田信玄の命により秋山軍が岩村城を包囲
  2. 4か月の籠城の末、おつやの方が秋山虎繁と政略結婚
  3. 無血開城により領民の命を守る
  4. 1575年、織田軍により落城
  5. おつやの方と秋山虎繁、共に処刑される

ちょうどその頃、信長は浅井・朝倉連合と小競り合いを続けていて、援軍を送ることができなかったんですね。

4か月の籠城の後、おつやの方は領民を守るために自らの意思で秋山虎繁と結婚することを条件に無血開城、秋山虎繁が岩村城主となり、御坊丸は人質として甲斐に送られてしまいます。

その3年後、岩村城は織田軍に包囲され落城、おつやの方は秋山虎繁とともに処刑されました。

最後は身内である信長に命を奪われるという、自分のために生きることのできなかった悲運の女城主の物語は、戦国時代を生きた女性の悲劇そのもの。今も多くの人々の心を打ちます。

当時の女性たちが、どれほどの重圧の中で生きていたかを想像させてくれる物語です。

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織田信長と明智光秀:岩村城が見た歴史の転換点

岐阜県恵那市岩村城跡の6段石垣

岩村城は、日本の歴史を大きく変えることになる二人の武将、織田信長と明智光秀も訪れています。

  • 1582年3月、信長と光秀が岩村城に入城
  • 武田勝頼の討ち死にの報を受ける
  • 信長、4月に安土城へ帰還
  • その2か月後、本能寺の変が起こる

1573年に武田信玄が死去し、武田勝頼が家督を継ぎます。1575年の長篠の戦い(織田・徳川連合軍と武田軍の戦い)で武田軍は大敗し、岩村城も織田軍に奪還されてしまいます。

武田軍は人質としていた御坊丸(織田勝長)を返して織田軍と和睦を図ろうとするものの、うまくいかず、信長は甲州征伐(武田領地へ侵攻)を続けていました。

1582年3月、明智光秀を連れて岩村城に入城していた信長は、武田勝頼が織田軍滝川一益隊との戦いで討ち死にしたことを知らされます。

その後信長は武田領を家臣らに与え、4月に安土城へ戻りました。

信長と光秀が共に訪れてから、わずか2か月後に本能寺の変が起こったことを考えると、岩村城は日本の歴史が大きく動く瞬間の前夜を見守っていたのかもしれませんね。

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岩村城の石垣:戦国の技術が語る物語

岩村城の六段壁

岩村城の最大の見どころは、その壮大な石垣です。総延長1.7km、約4万個の石が使われたという石垣は、戦国時代の土木技術の粋を集めたものです。

石垣の特徴

  • 総延長1.7km、約4万個の石を使用
  • 6段の石垣(江戸時代後半に補強)
  • 三角に切り出された特徴的な石階段

3種類の石垣積み方

  1. 野面(のづら)積み:自然石をそのまま積む方法
  2. 打込ハギ:石の角を打ち欠いて積む方法
  3. 切込ハギ:石をぴったり合うように加工して積む方法

特に、二の丸から本丸に入る埋門(うずめもん)では、これら3種類の石垣積み方を一度に見ることができます。日本でも珍しい場所として、石垣マニアの間で有名なんですよ。

石垣の細部にまでこだわった技術と美しさを、ゆっくりと観察してくださいね。各時代の石工たちの技術と努力が、今も城跡に息づいています。

本丸の北東には、西側にある高石垣の崩落防止の補強のための石垣を継ぎ足して、ひな壇のようになっている6段の石垣があります。

これは信長たちの時代よりもずっと後、江戸時代後半に作られたものです。

岐阜県恵那市岩村城跡の三角石の階段

三角に切り出して作られた石階段(写真↑)、わざわざ三角にしたのは見栄えのためでしょうか。

苔が生えている石垣に、歴史を感じちゃいますよね。

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岩村城の見どころ:歴史を五感で体験

霧ケ井

岩村城の井戸「霧ケ井」

城主専用の井戸「霧ケ井」には、興味深い伝説が残されています。

  • 敵の急襲時、蛇骨を投げ入れると霧が発生
  • 岩村城を霧で隠したという伝説の由来
  • 現在も水が湧き出ており、岐阜県の名水50選に認定

QRコードガイド

各スポットに設置されたQRコードを読み取ることで、より詳しい情報を得ることができます。

  • 音声ガイド
  • 再現された城の画像
  • 在りし日の岩村城を想像できる

本丸からの眺望

本丸からは、遠くの山々や村落を見渡すことができます。歴代の城主たちも、きっと同じ景色を眺めていたと思うと、時代の流れを感じちゃいますね。

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岩村城下町:歴史を今に伝える町並み

岐阜県恵那市の岩村歴史博物館前にある太鼓やぐら

岩村城跡の魅力は、山上の城跡だけではありません。麓に広がる城下町もまた、訪れる人を戦国時代へと誘います。

太鼓やぐらと御殿門

江戸時代に造営された藩主邸跡地には、現在「岩村歴史資料館」があります。その北側には、岩村城絵図を基に再現された「御殿門」と「太鼓やぐら」が建っています。

  • 太鼓やぐら:城下に「時」を知らせるために設置
  • 御殿門:かつての藩主邸の威厳を今に伝える

岩村歴史資料館の見どころ

岐阜県恵那市の岩村歴史博物館
  • 岩村城平面図
  • 岩村藩の関係史料
  • 岩村町で発見された化石(貝殻やクジラの化石も!)
  • 江戸時代の目安箱
  • 日本初(1862年発行)の英和辞典(日本に15冊しか現存しない貴重なもの)
  • 岩村出身の偉人紹介

特に、1階にある岩村城跡のジオラマは、城全体のイメージを掴むのに役立ちます。

※写真撮影は禁止されていますので注意してくださいね。

※玄関前には貸し出し用の杖も用意されています。トイレは資料館の裏手にあります。

日本100名城スタンプを押そう

歴史資料館の入り口には、「日本100名城のスタンプ」が設置されています。城跡巡りの記念に、ぜひスタンプを押してみてください。

岩村歴史資料館
住所:岐阜県恵那市岩村町98
開館時間:(4~11月)9:00~17:00 (12~3月)9:30~16:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始
料金(税込):一般300円 65歳以上200円 高校生以下無料
JAF会員証の提示で入館料が20%割引になります。

御城印を入手しよう

岐阜県恵那市の岩村城の御城印

岩村城の御城印(書き置き)は、記念品として人気です。

価格:1枚300円(税込)

購入場所:「岩村山荘」または「岩村町観光協会 町並ふれあいの館」

岩村山荘」は岩村城登山口近くにある宿泊施設ですが、食事のみの利用もできます。

岩村山荘が休業日の時は、岩村城下町の中にある観光案内所「岩村町観光協会 町並ふれあいの館」にて販売されています。

岩村山荘
住所:岐阜県恵那市岩村町富田569-1
電話番号:0573-43-3626 不定休
岩村町観光協会 まち並ふれあいの館
住所:岐阜県恵那市岩村町263-2
営業時間:9:00~16:00 定休日:月曜日
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岩村城の楽しみ方とおすすめのポイント

岩村城跡は広大で、坂道や石段も多いです。歩きやすい靴で、無理せず、ゆっくりと散策するようにしてくださいね。

地元のグルメを楽しむ

城跡見学の後は、城下町で地元のグルメを楽しむのはいかがでしょうか。

岩村の名物「栗きんとん」や、地元の食材を使った郷土料理など、味覚でも岩村の魅力を堪能できます。

季節を選んで訪れる

岩村城跡は、四季それぞれに異なる表情を見せます。

  • 春:桜の季節は特に美しく、石垣と桜のコントラストが見事
  • 夏:新緑の中での散策が気持ち良い
  • 秋:紅葉シーズンは色とりどりの景色を楽しめる
  • 冬:雪景色の中の城跡は、厳かな雰囲気を醸し出す

何度も訪れて、岩村城の異なる表情を楽しんでみてくださいね。

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岩村城跡へのアクセスは?

電車・バスでの行き方

  1. 名古屋からJR中央線で「恵那駅」へ(快速で約1時間)
  2. 恵那駅から明智鉄道に乗り換え「岩村駅」へ(約30分)
  3. 岩村駅から徒歩(約25分)または恵那コミュニティバス利用(約10分)で「岩村歴史資料館」へ

恵那コミュニティバス「岩村駅前」から81上矢作線「横町車庫行」で「岩村上町」で下車、資料館まで650m、徒歩約10分です。(バスの運賃は、岩村駅↔岩村上町は1乗車200円です。)

土日祝日は「岩村資料館前」まで行くバスが1日2本ありますが、岩村駅まで戻るには「岩村上町」からバスに乗ります。(岩村駅↔岩村資料館も1乗車200円です。)

岩村城跡へ車で行く・駐車場は?

  1. 中央自動車道「恵那IC」から国道257号線、国道418号線を南下
  2. 「岩村歴史資料館」前に無料駐車場(約30台)あり

歴史資料館から岩倉城本丸までは、石畳の道を800mほど登るので、20~30分ほどかかります。※急こう配の石段もあり、休憩しながら歩いて40分かかりました…。

国道418号線をそのまま南下していくと、岩村城山頂に向かう横道が左側にあります。その道を行くと岩村城山頂近くまで上がっていくことができます。20台ほど停車できる無料駐車場(写真↑)があります。

でも、かなりくねくね道の急な坂道、車がすれ違うことはできません。何か所か待避所らしきスペースがありますので、対向車が来たら、そこまでバックしなきゃいけないです。

とにかく「対向車が来ませんように」と祈りながら、山頂に向かってくださいね。

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さいごに

岐阜県恵那市にある岩村城のアクセス・駐車場と、おんな城主おつやの方の悲劇、石垣が伝える戦国時代と岩村城の御城印、岩村歴史資料館についてお伝えしました。

岩村歴史資料館から歩くなら、石畳が続く道を上がっていきます。歩きづらくはないですが、歩きやすい靴でお出かけくださいね。特に雨上がりなどで濡れているときは滑りやすいので要注意です。

岩村城下の町並みもおすすめです。お時間があればぜひ立ち寄ってみてくださいね。

>>岐阜県恵那市の観光情報はこちら【楽天たびノート】

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