ジブリパークの5つ目のエリア「魔女の谷」、敷地面積は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「もののけの里」の3つのエリアを足しても足らないくらいの広さに、魔女の世界の見どころが満載です。
石畳の道、映画の中と同じ建物、そしてジブリキャラクターに乗ることができるメリーゴーランド…訪れるすべての人々が魔法のような時間を過ごすことができます。
この記事では、ジブリパークの「魔女の谷」の魅力的な世界、見どころをたっぷりの写真でご紹介します。
魔女の谷でしか味わえない特別なアトラクションをはじめ、小さな発見を楽しみながらあっちこっちを散策してみてくださいね。
ジブリパーク「魔女の谷」には何がある?
魔女の谷エリアは西側以外の3方向が木々に覆われているエリアで、ヨーロッパの雰囲気が漂う場所になっています。
入り口ゲート前には大きな口を開けた魔女(ベラ・ヤーガ?)がいて、モザイクタイルで覆われています。
魔女の谷は入り口と出口が別の場所にあります。出口で手の甲に判を押してもらえば、再入場できるので、他をまわってまた戻ってくることができますよ!
「ハウルの動く城」のハウルの城
ハウルの城は鉄筋コンクリート造りの2階建て。高さ約20m、1時間に数回大砲と魚雷が動いて煙を吐きます。機械のような生き物のような建物が目の前に現実にあると、圧倒されます。
金属でできた翼と脚、側面にはエレベーターが設置されていて、バリアフリーにも対応しています。エレベーターはもともとハウルの城にはないんですが、違和感なくデザインされていてビックリ。
玄関の扉の右側に4色の円盤があり、ドアノブを回すと、左側にある窓の外の景色が変わる仕掛けもあります。
1階の薄暗い居間には朝食が準備されたテーブル(分厚いベーコンと目玉焼きが本物みたい!)と、カルシファーのいる大きな炉があり、流し台には洗い物の食器がいっぱい積み重ねられています。
2階にあるハウルの寝室は、たくさんのガラクタ(魔女除けのおまじないの品?)でぎっしり囲まれています。いろんな国の変な置物の中に日本のこけしも置かれています。
壁につるされた巨大なイカに「魔除・破売(ハウル)」と書かれていたり、1つ1つじっくり見てるだけで楽しくなっちゃいますよ。
濁ったお湯が残る汚いバスルームも再現されていて、ハウルたちが留守の間にこっそりお邪魔してるみたいな感覚になります。
ハウルたちが生活しているぬくもりがそのまま残されている城の中で、いろんな発見をしてくださいね。
ハウルの城の、少し小高くなった荒れ地に立っているカカシのカブ。ここで写真を撮るための行列ができています。※雨天時、カブはお休みです。
15人づつくらい荒地に入って順番に写真を撮って、全員が出たらまた次のグループが行くって感じです。滑りやすいので石の階段を使って上り下りしてくださいね。
近くにはモップのような犬「ヒン」も歩いていますよ。
「ハウルの動く城」のハッター帽子店
「ハウルの動く城」でソフィーが勤めていたハッタ―帽子店は木造2階建て。帽子やオリジナルのキャンディ-缶が販売されているショップです。
裏手の中庭から奥に進むと、ソフィーが帽子を作っていた作業場が再現されています。帽子を飾る花のコサージュが並んでいて、とってもステキです。
ハッター帽子店の2階は、魔女や魔法の本ばかり集めた「魔女の本棚」、魔法の世界を文字で探検することができます。
ハッター帽子店とグーチョキパン屋さんの間にある緑の三角屋根が付いた建物に「魔女のエレベーター」があります。
2階に上がって「魔女の本棚」と、グーチョキパン屋の2階にあるキキと黒猫のジジが暮らす屋根裏部屋(写真撮影不可)に行くことができます。
設置されているライトや壁飾りの1つ1つがかわいくて、テンションが上がっちゃいます。
魔女のエレベーター裏の中庭に、洗濯物が干されていました。キャラクターは実際にいないけど、ちゃんと彼女たちが生活してる感があっちこっちにあって、ばったり会えそうな気がします。
「魔女の宅急便」のグーチョキパン屋
グーチョキパン屋は木造2階建て。オソノさん夫婦が営むパン屋さん。2階にはキキとジジが新生活を始めた屋根裏部屋があります。
グーチョキパン屋では実際にパンを焼いていて、パンを買うこともできます。平日でも30分~40分待ちという行列で、人気商品を集めたパンが4つ入ったセット(2,000円)の販売もあります。
セットは「スタンダード(カヌレ・メロンパン・ソーセージロール・シナモンロール)」と「愛知セット(ナポリタン・あんバターメロン・パン・オ・ういろう・ういろうカヌレ)」の2種類(現金のみ)。
愛知セットは…本当のグーチョキパン屋にはありえないメニューだけど、名古屋グルメとして味わってほしいです。
土日祝日はお昼過ぎくらいになると売り切れてしまうパンもあるので、欲しいパンがあれば早めに並ぶのがおすすめです。
名古屋名物ういろうが入った「パン・オ・ういろう」と「ういろうカヌレ」、人気の「あんバターメロン」を購入して食べてみました。
ういろうのパンは、カラフルな食べられる花が付いていて、見た目もステキです。ごろっとういろが白みそあんに包まれて入っていて、
あんバターメロンは普通のメロンパンより大きめサイズ、外側はサクサクで、中はふわふわ。粒あんとバターが挟んであって、時間がたつとバターが溶けて、すぐ食べても後で食べてもおいしい~。
映画の世界で買い物ができるって、すごいですね。
窓には「おとどけものいたします キキ」と書かれたパンのリースが作中と同じく飾られているんですが…写真を撮る自分の姿が反射してうまく撮れないのが残念!
※グーチョキパン屋2階にあるキキが暮らす屋根裏部屋へは、裏庭から階段を上がって行きます。
「魔女の宅急便」のオキノ邸
「魔女の宅急便」のオキノ邸は木造2階建て、キキが生まれ育った、植物に覆われた田舎町の大きな一軒家です。将来的にはツタに覆われた家に姿を変えていくのかも?
入り口を入った左側にコキリ(キキのお母さん)が薬を作っている魔女の店があって、たくさんのドライフラワーが吊り下げられています。お店の看板も玄関に設置されていますよ。
1階にある生活感たっぷりの居間や薪のキッチンストーブが置かれた台所は、作中には出てこない場所で、スウェーデンの住宅を参考に想像した部屋になっています。
物語に忠実に再現したエリアとは違った「新しさ」があって、キキとお母さんの会話とか、想像を膨らますことができる場所になっています。
2階はキキが13歳でひとり立ちするまで使っていた部屋と、魔女の研究をしているお父さんの書斎(なぜかホウキがいっぱい!)が再現されています。
キキの部屋はグーチョキパン屋の屋根裏部屋と違って、ベッドにはぬいぐるみ(トトロもいる!)が置かれた、女の子らしい明るい部屋。引き出しやクローゼットも見てくださいね。
オキノ邸の隣にあるスカイブルーの壁の車庫も覗いてみてくださいね。
「アーヤと魔女」の魔女の家
「アーヤと魔女」でアーヤが引き取られた魔女の家。
玄関を入って正面にある魔女ベラ・ヤーガの作業場には、なんだかよくわからない怪しげなものが棚にぎっしり詰め込まれていて、テーブルの上にもすり鉢やすりこぎ、瓶に入った液体などが所狭しと並んでいます。
緑の液体がうごめく大ナベ、目玉や虫(イモムシやナメクジ)がいっぱい入った瓶、蛇の皮、亀の甲羅…見るだけでぞっとするようなものも置かれています。
天井の梁にはカラスやコウモリが吊ってあって、クモの巣がはってます。…どーやって作ったんだ?って思うくらいのリアルさなので、余計にコワイ。
ここにいるのがベラ・ヤーガに見つかったらどんな目に遭うのやら、と不安になってくるようなおどろおどろしい魔女の部屋です。
玄関は言って右側に、アーヤの寝室とバスルームがあります。アーヤの寝室にはちゃんと「のぞき穴」があるので、見つけてくださいね。ベッドの下もチェックですよ!
建物の裏側には、洗濯物を干す裏庭もあるので、ぜひまわってみてくださいね。
飛行機乗りの塔
飛行機乗りの塔は、「天空の城ラピュタ」のバスーや、「魔女の宅急便」のトンボのような、空を飛ぶことに憧れる少年の家。天井から気球や飛行機が吊り下げられています。
羽ばたき飛行機のスケッチや、飛行機つくりに必要な道具?が几帳面に並んでいて、1階と2階で通話ができる伝声管(ラッパのようなもの)がつながっています。(写真撮影不可)
魔女の谷のお土産「13人の魔女団」
「13人の魔女団」は魔女の谷エリアの出口付近にあるお土産物屋さん。魔女の谷の作品をイメージしたマグカップやお皿、トートバッグなど、オリジナルグッズが並びます。
開店直後に真っ先に行列ができる場所です。
大きさの違うジジのぬいぐるみ(マスコット)が引き出しの箱に入っていて、1つ1つ開けてみるのも楽しいですよ。ここでしか買えないグッズもあるので、ぜひチェックしてくださいね。
でも…13人の魔女団って名前が気になります…。
ジブリパーク「魔女の谷」のアトラクションは?
「魔女の谷」エリアには、ジブリパーク初の乗り物アトラクション(メリーゴーランド、フライングマシン)が登場します。
メリーゴーランド
ジブリのキャラクターに乗れるメリーゴーランド。どれに乗ろうか悩んでしまいます。
- 「もののけ姫」の山犬「モロ」の2匹の子ども・アシタカの相棒ヤックル
- 「魔女の宅急便」ジジと赤いラジオがぶら下がったキキの魔法のほうき・トンボの自転車・キキが住む街を探していた時に出会った先輩魔女のほうき(黒猫がすました顔してのってます)
- 「ハウルの動く城」荒地の魔女が使う魔女の輿(ゴム人間が担いでいる)・路面蒸気車・フライングカヤック
「年に1度村にやってくる移動遊園地」のイメージで、ジブリ映画のキャラクターだけでなく、シルクハットをかぶって正装した馬や気球なども。
子どもたちだけでなく、大人もワクワクしちゃうメリーゴーランドです。
料金:大人1,000円・こども500円
※こどもは3歳~12歳。
フライングマシン
「天空の城ラピュタ」の世界をイメージして作られたフライングマシンは、大人だけでの利用は不可。こどもの付き添いに限り、乗ることができます。
座席の下にあるペダルをこぐと、座席が上昇します。回りながら上に上がるので、まるで飛んでるような気分を味わうことができますよ。
料金:大人500円・こども500円
※こどもは3歳~12歳。
ジブリパーク魔女の谷でランチするなら?
ジブリパーク魔女の谷でランチするなら、レストラン「空飛ぶオーブン」のほか、ホットドックやカエル焼きなどのスタンドがあります。
グーチョキパン屋で購入したパンを、ベンチでいただくのもアリですね。
魔女の谷のレストラン「空飛ぶオーブン」のメニューは?
レストラン「空飛ぶオーブン」は、魔女の谷の入り口、池のほとりに建つ、古い倉庫をイメージした赤レンガ倉庫のレストラン。ミートパイやキッシュなどのオーブン料理が食べられます。
- 魔女の谷のシェパーズパイ
- ナポリタンのキッシュ
- ミートパイ
- 闇夜のカレー
- フィッシュ&チップス
- 9種の揚げ野菜スープ・自家製パン付き
- 9種の揚げ野菜スープ(黒)・自家製パン付き
- 黒いライス(闇夜のカレーのライス)
ミートパイとライスを注文、オーブン料理だから時間がかかるかなという予想を見事に裏切って、5分も待たないうちに提供されました。
ミートパイはしっかり香辛料がきいていて、お肉もしっかり詰まってます。サクサクのパイと合わせて食べるととってもおいしい~!
パイの下にはマッシュポテト、付け合わせは皮付きのまま揚げたホクホクのポテトじゃが芋と茹でたインゲンで、かなり満腹になりました。
スイーツメニュー(ケーキやフロート)もあるので、ランチタイム以外でも楽しめます。
珈琲マシンの裏側に、スタジオジブリ代表取締役・鈴木敏夫さんのサインがありました(赤丸で囲った部分)。
「紅の豚」は赤ワイン、「シャルドネ」は白ワイン、オリジナルラベルの「風の谷ビール」は持って帰りたくなるかわいさです。
魔女の谷のビールは2種類あります。
- ペールエール:イギリス発祥の金色〜銅色のクラフトビール。苦味が比較的控えめで飲みやすい。
- ヒメホワイト:大麦麦芽や小麦を多く使っているビール。フルーティな香味で泡持ちがいい。
食事がすんだら外にある階段から屋上に上がってみて! レストランの屋上と思えない、すてきな庭が広がっています。エレベーターも設置されています。
※開店は11:00~、平日の11:00過ぎにはすでに半分くらいの席が埋まっていて、12時前には行列ができていました。
たい焼きならぬ「カエル焼き」登場。アンコをぎっしり詰めて、一匹ずつ丁寧に焼いています。「魔女の谷」のレストラン「空飛ぶオーブン」横の屋台で、本日から販売しています。あいにくの天気ですが、晴れていれば屋上庭園で頬張るのもよいですね。営業は10時30分から15時。(なくなり次第終了) pic.twitter.com/ar1SpFEvyp
— ジブリパーク GHIBLI PARK (@ghibliparkjp) April 24, 2024
X(旧Twitter)で「カエル焼き」のニュースが! 「千と千尋の神隠し」の、油屋の従業員のアオガエルなんでしょうか…?
※土日祝日限定ですが、9:30~10:30(ラストオーダー)に「イングリッシュブレックファスト」の朝食メニューがいただけます。
ホットドッグスタンド「ホット・ティン・ルーフ」
ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフは、三河豚の大きめソーセージを猫の手の形をしたパンで挟んだホットドッグのお店。
パンは白(ふんわりやわらかいパン)と黒(ジジの手?香ばしいけどちょっと固めのパン)が選べます。
ソーセージは肉汁たっぷりで味がしっかりしているので、ケチャップなしでも物足りなさはありません。
フライドポテトやソフトドリンクのほか、魔女の谷のビールも販売されています。
お店の前に屋根付きのベンチがあるので、噴水を見ながらゆっくり食べることができます。
営業時間:10:00~16:30
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ジブリパークチケットの購入と引き換え方法は?注意点も詳しくご紹介!
さいごに
ジブリパーク「魔女の谷」エリアの見どころとアトラクション、レストランなどの楽しみ方をお伝えしました。
魔女の谷エリアで迷子になりながら、ジブリ作品の世界観をめいっぱい満喫してくださいね。