愛知県犬山市のリトルワールドは、世界の家と暮らしが体感できる野外民族博物館。古民家を買い付けて移築された23か国、33施設がオープンしています。
日本ではここでしか食べられない世界のグルメ料理があり、民族衣装が試着体験できて、世界のお土産が買える、とっても人気があるテーマパークです。
この記事では、リトルワールドの中で、ここは見てほしい!見どころと、園内バスについてご紹介します。
いろんな国の家や風習がわかり、その国のグルメも堪能できるリトルワールドで、ぜひ世界旅行を楽しんで下さいね。
リトルワールドの見どころは?
タイでピンクのガネーシャに会う!

タイにある、祈願成就が叶うと有名なお寺から譲り受けたというピンクのガネーシャ。その横にカラフルな7匹のねずみたちが立っています。
自分の生まれた曜日の色のネズミの耳に願い事をささやくと、ガネーシャが叶えてくれるんだそう! 願い事をささやくときは、反対の耳をふさいでくださいね。
日曜日:赤、月曜日:黄、火曜日:ピンク、水曜日:緑、木曜日:オレンジ、金曜日:青、土曜日:紫、です。

ガネーシャは商売繁盛・学問の神様ですが、それ以外のお願いでも叶えてくださるんだとか。
でもでも、ガネーシャの前にいる白いねずみが、特に「金運」のお願い事を叶えてくれるんだそうです。ここではぜひ、お願い事をささやいてみてくださいね!
ネパールで仏教寺院のマンダラを見る!

少し小高い丘の上に建つ、チベット仏教の寺院で、釈迦如来が安置されています。壁や天井には色鮮やかな仏画やマンダラが描かれています。
本堂入口近くに描かれた「六道輪廻図(ろくどうりんねず)」のマンダラは、6つの世界を表しています。

天道:天人が住む平和で美しい世界
人道:人間が住む世界
阿修羅道:戦いが繰り返される世界
畜生道:動物がすむ世界
餓鬼道:いつも空腹な餓鬼が住む世界
地獄道:罪を償うための世界
すべての生き物はこの輪の中で生死を繰り返す、とされています。一番内側の円の右半分(黒)は、悪行によって地獄に落ちる姿、左半分は善行によって天道に行く姿です。
どこにいても、行いによって天にでも地獄にでも行ける、ってことなんですよね。
マニ輪舎もあります。時計回り(右)に1周回すと御経を読んだことになるので、ぜひ回してご利益を頂いてくださいね。
アフリカで対照的な家を比べる!
カラフルなンデベレの家

南アフリカ内陸部の、標高900~1500mの高原地帯に暮らすンデベレ族の家です。幾何学模様の壁画アートが目を引きます。
下書きや定規などを使わずにフリーハンドで描く、左右対称の壁画アートは、母から娘へと受け継がれる、女性の仕事なんだそうです。
ンデベレ族の女性は、首や腕、足首にいくつものリングやビーズのアクセサリーで飾り、色鮮やかな衣装をまとっています。
南アフリカの中で最もユニークとされている民族の家、こんなカラフルな家が立ち並んでる村は、なんだかテーマパークみたいで楽しそうですね。
西アフリカのカッセーナの家

西アフリカ・ブルキナファソ南部のサバンナに住む、カッセーナ族の家は、小さな部屋が土塀でつながっている家です。
民族間の争いが絶えないエリアで、敵の侵入を防ぐために砦のようになっていて、平らな屋根は、農作物を干したり、見張り台の役目をしています。
一夫多妻制で、奥さんたちも同じ敷地内で仕事を分担し、協力して生活しているそうですが、ちょっと不思議(嫉妬したり、意地悪しないのかな)ですね。
かがまないと入れない小さな入り口があり、下に下りる感じで中に入ります。中は涼しいのかな?と思ったけど、気温はそんなに変わらない感じでした。
イタリアでアルベロベッロの家を探索!

とんがり屋根の石の家、南イタリアのアルベロベッロ郊外で牛を飼い、オリーブなどの果樹を栽培している農家の家です。
暖かく乾燥した地中海気候で、紀元前8世頃から作られていたと言われる石の家は、古いものを壊して新しい家を建てるを繰り返し、その美しい景観を今も残しています。
石灰岩を切り出して屋根のてっぺんまで積み重ねて建てられていて、モルタルなど石と石をつなぎ合わせるものは使っていないんだとか。すごいですよね。
内側と外側の壁の隙間には小さな石が詰められているので、壁の厚みは1~2mもあります。積み重ねただけ、とはいえ、とっても頑丈にみえます。

暑さを避けるため、入り口や窓は小さくなっているんですが、石灰が塗られた壁は真っ白なので、部屋の中は意外と明るいです。
インドネシア・バリ島で貴族の家に招かれる!

赤道直下にあるインドネシア・バリ島の貴族の家、中門の上には、牙の生えた大きな口を持つボマが飾られています。悪霊を払う森の守護神で、邪悪な霊が入ってくるのを防いでいます。
中門の先には儀礼の建物があり、色鮮やかなガルーダ(インド神話に出てくる神の鳥、人間の胴体と鷲の頭、くちばし、翼、爪をもつ)が祀られています。
儀礼の建物の周りに、台所や寝室、穀物倉庫が配置されています。奥にはヒンドゥーの神様や祖先を祀る寺院があります。

貴族の家の向かい側には、インドネシア・スマトラ島の水稲耕作民トバ・バタックの家があります。両端が反りあがった屋根がついてるのが特徴です。
スマトラ島の北部トバ湖周辺は、赤道近くにあるものの標高が900~1,600と高いため、温暖で過ごしやすい気候です。
中は仕切りがないワンルームで、床の隙間から食事の残り物が捨てると、床下にいる鳥や豚などの家畜が食べてくれます。屋根裏には神様が住んでいるそうですよ。
住所:犬山市今井成沢90-48
電話番号:0568-62-5611
営業時間:10:00~16:00 ※イベント時変更あり
休館日:水・木曜日 ※変更あり
リトルワールドの楽しみ方は?

リトルワールドでは世界旅行しながら世界の伝統文化を知る他にも、楽しめることがあります。
リトルワールドはイベントがおもしろい
リトルワールドでは、定期的にイベントが開催されています。
肉フェス、スイーツフェス、世界の麺フェスなどグルメイベントや、サーカスショーが楽しめたり、博物館の収蔵庫が見られるバックヤードツアーがあったり。
その国独自のお祭りが再現されたり、その日限りのグルメが味わえたり、ゲームに参加したり、家族みんなで楽しめるイベントが盛りたくさん!
イベント目当てにお出かけすれば、毎回違った楽しさを発見できますよ。
リトルワールドで民族衣装体験!

リトルワールドでは、沖縄の琉球舞踊衣装、インドのサリー、韓国のチマ・チョゴリ、バリ島のレゴンダンス舞踊衣装など、12か所で衣装体験ができます。
民族衣装を着ると、その国をぐっと身近に感じることができるので、おすすめです。どれを着ようか迷ってしまいますよ。※有料・1着500円~1,000円(税込)かかります。
普段着られない民族衣装なので、ぜひ体験してみてくださいね。
- ペルー 大農園領主の家(ペルーの民族衣装・メキシコ舞踊衣装・ペルー王族衣装)
- ドイツ バイエルン州の村(ドイツ伝統衣装・ドイツ民族衣装・メルヘン衣装)
- フランス アルザス地方の家(アルザスの伝統衣装・フランス貴族衣装)
- イタリア アルベロベッロの家(カーニバル衣装・ロミオとジュリエット・ハンガリー民族衣装)
- 南アフリカ ンデベレの家(ンデベレ民族衣装・セネガル民族衣装・カンガ)
- インド ケララ州の村(サリー・クルタ)
- 韓国 地主の家(チマチョゴリ・パチテョゴリ・韓国王族衣装)
- トルコ イスタンブールの街(トルコ宮殿衣装・チャルケス衣装・アンカラ衣装・ジェプケン衣装・ラサビンダル衣装・トルコ王子風衣装)
- 中国 台湾農家(ラストエンペラー衣装・アオザイ・チャイナドレス・中国伝統衣装)
- インドネシア バリ島貴族の※土日のみ(バリ島舞踊衣装)
リトルワールドはペットと入館可!
リトルワールドでは、愛犬と一緒にお散歩できます。
※リードは1.5m以内で伸縮しないもの、狂犬病予防接種や混合ワクチン接種の証明書(1年以内のもの・コピー可)、誓約書にサインをする必要があります。
パーク内でペットが入れないエリアには、「ワンちゃん✖」の看板が設置されています。制約はありますが、ペットと一緒に世界旅行もいいですね。
リトルワールドで結婚式
リトルワールドでは、ドイツ・バイエルン州にあるバロック様式の教会で結婚式を挙げることができます。
天井や壁には伝統技法でフレスコ画が描かれ、パイプオルガンが設置された、本格的な礼拝堂です。5人掛けのイスが左右に7列あって、70人が着席できます。
結婚式だけではなく、リトルワールドで前撮りされるカップルも多いんだとか。民族衣装に着替えての写真は、とってもいい思い出になりますね。
リトルワールドの園内バスを使おう
リトルワールドはぐるりと1周すると約2.5kmですが、すべてがメインの通り沿いにあるわけではないし、起伏もあって広いです。
園内には周遊バスが約20分間隔で走っています。チケットがあれば園内に10か所あるバス停で1日自由に乗り降りできるので、上手に使って世界旅行を楽しんで下さいね。
料金(税込):大人(中学生以上) 500円 小人(3歳以上) 300円
チケット売り場:入館ゲート、園内バス券売り場
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
さいごに
リトルワールドの見どころと楽しみ方、園内バスについてお伝えしました。
見てるだけで楽しいので、ゆっくりお散歩しながら周ってもいいし、園内バスなら行きたい場所にすぐ行けるのでおすすめです。
海外旅行気分が味わえるリトルワールド、ぜひ歩きやすい靴でお出かけくださいね。
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