この記事では、岐阜県関市にある「名もなき池」通称「モネの池」がキレイに見える時期や時間など、がっかりしないための情報をたっぷりとお届けします。
「モネの池」は、フランスの画家クロード・モネの絵画「睡蓮」にそっくりな風景が見られると大人気! もともとは根道神社の参道脇にあった、湧き水が流れ込む貯水池です。
TwitterやInstagramなどのSNSで話題となり、2015年秋頃から観光客が押し寄せるようになりました。
でも、いつ行ってもその風景が見られるわけではなく、時と場合によっては、残念な風景でがっかりしちゃうことも。どうせ行くなら、絵のような風景が見たいですよね。
「モネの池」に行かれる際にはぜひ参考にしてくださいね!
モネの池でがっかりしない時期は?
モネの池の魅力は、なんといっても透明度の高い水に映る美しい景色。まるでクロード・モネの絵画「睡蓮」のような風景が広がるんです。
でも、せっかく行ったのに期待はずれ…なんてことにならないよう、ベストな時期や時間帯を押さえておきましょう。
モネの池の見ごろはいつ?
モネの池の見ごろは、睡蓮の花が咲く5月下旬から10月中旬です。特に6月から7月が睡蓮の花の最盛期。6月にはあじさいも楽しめるので、一石二鳥ですね。
でも、花が咲いていなくても大丈夫!
5月中旬から11月下旬までは、水面に浮かぶ睡蓮の葉が絵のような風景を作り出します。秋には睡蓮の葉が紅葉し、池に映る紅葉したモミジと相まって、息をのむような美しさです。
時間帯のポイント
朝方がおすすめです。特に晴天が続いた日の午前中は、陽が差して池がとてもきれいに見えます。ただし、注意点がいくつかあります:
- 雨上がりの翌日は池が濁っていることがあるので避けましょう。
- 正午過ぎに鯉にエサをあげるため、池の透明度が下がります。
- 水が青白く見えるのは、直射日光が差し込まない時間帯です。
睡蓮は地下から茎をのばして、水面に葉や花を浮かべます。睡蓮の花は毎日開花し、夕方に閉じます。
開花時間は11時頃ですが、気温が高いと早めに咲き、気温が低いと、開花がお昼頃になることもあります。
上の写真は、11月の晴天が続いた朝10時半頃です。睡蓮の葉が少ないんですが、深さ70~80㎝の池の底までバッチリ見えちゃいます。ものすごい透明度ですよね。
モネの池の秘密
実はこの池、テニスコートより少し大きめのサイズの貯水池なんです。
なぜこんなに透明度が高いのか? それは、流れ込む湧き水に養分が含まれておらず、微生物が育たないからなんです。だから、年中透明な水を保っているんですね。
面白いのは、頭にハートマークがついた鯉がいるそうです。「見つけたら恋が成就する」という噂もあって、若い女性たちが一生懸命探している姿もよく見られます。
でも、そう簡単には見つからないみたいです。ちなみに、本物のモネの絵画には鯉は描かれていないんですよ。知ってました?
モネの池はいつが綺麗?
モネの池は季節によって、異なる魅力があります。
モネの池の春は絵画のような美しさ!
春になると桜が咲いて、池の周りが淡いピンクに染まります。桜の花びらが風に乗って池に舞い降りる様子は、まるで絵画のような美しさ。
春の陽光が水面にキラキラと反射し、魚たちがその中を優雅に泳ぐ姿に、ただただ魅了されますよ。
モネの池の夏は色鮮やか!
夏には、周囲の緑が一層深まり、モネの池の透明度がさらに際立ちます。青々とした水草が水中で揺れる様子や、水面に映る緑の風景は、涼しげで清々しい気分にさせてくれます。
夏の晴れた日には、池の中の鯉たちが色鮮やかに見え、その美しさに見とれちゃいます。
モネの池の秋はロマンチック!
秋は、周囲の木々が紅葉し、赤や黄の美しいグラデーションが池に映り込みます。秋風がそよぎ、色とりどりの落ち葉が池に浮かぶ様子は、まるで自然が織りなす芸術作品みたい。
秋の澄んだ空気の中で楽しむモネの池は、1年で最もロマンティックな季節と言えるかもしれませんね。
モネの池の冬も透明度は抜群!
冬の静寂に時間が止まるモネの池。 pic.twitter.com/vFdz6EVRuO
— Kanata (@asagi_photo0921) January 3, 2024
モネの池の見ごろは蓮の花が咲く5月下旬から10月中旬なんですが、年間水温が常に14℃とほぼ一定なので、睡蓮の葉が枯れることはありません。冬の季節も池の透明度は変わらず、とってもきれいです。
12月中旬以降は、午後の日差しの方が、周りの木々が池に鏡のように映りこんでキレイに見えます。
雪が降った時は、池の周りが雪で覆われ、一面の銀世界。
しんとした静寂の中で、雪をかぶった木々が水鏡のように池に映って、まるで絵のような美しさ。水温が低いと、鯉が泳がずじっとしているので、水面を波立たせないんですね。
雪景色と透明な水面とのコントラストが美しく、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚になりますよ。
冬は冬の美しさが見られるモネの池、雪が降った時は滑らないように気を付けてくださいね。
モネの池周辺には何がある?
モネの池周辺には「フラワーパーク板取」と「根道神社」があります。
フラワーパーク板取
モネの池に隣接するフラワーパーク板取では、蓮の花やパンジー、シクラメンなどの季節の花々や、アロエ、コーヒーの木など珍しい植物を購入できます。
地元の特産品「笹舟巻」や地元の方が作られた工芸品なども販売していて、お土産選びに最適。
プロのカメラマンが撮影したモネの池の写真も購入ですることができますよ。
住所:岐阜県関市板取440-1
営業時間:9:00~17:00
根道神社
根道神社(ねみちじんじゃ)は、モネの池の東側、階段を上がった先にある古い神社です。金色のしめ縄がかかった石の鳥居が印象的。
階段を上がって行くと、1対の狛犬さん(片方の狛犬さんは子供を連れています)と、古い拝殿があります。
拝殿は保護のための屋根が増築されていますが、昔ながらの雰囲気を感じられます。御朱印は毎月1日の午前中のみの授与なので、注意してくださいね。
住所:岐阜県関市板取448
岐阜県モネの池のアクセスは?
モネの池に電車バスで行くにはちょっと不便な場所にあります。モネの池に行くバスツアーに参加するか、車で行くのがおすすめです。
モネの池のアクセス 電車・バスで行く
JR岐阜駅北口から岐阜バス岐阜板取線で「ほらどキウイプラザ」まで行き、そこから板取ふれあいバスに乗り換えて「モネの池前」で下車。
JR岐阜駅北口から「ほらどキウイプラザ」まで乗り換えなしで1時間ちょっと、乗り換えがあれば1時間半〜2時間ほどかかります。
「ほらどキウイプラザ」から「モネの池前」までは約15分ほどですが、本数が少ないので、公共交通機関で行くにはちょっと不便です。
「モネの池」に立ち寄る日帰りツアーなどに申し込んだ方が、周辺の観光もできるのでおすすめです。
≪バスツアー/テーマのある旅特集≫クラブツーリズムお勧めツアーこちら!モネの池にアクセス 車で行く・駐車場は?
東海北陸道「美濃IC」から国道156号線→県道81号線→国道256号線と北上、または「郡上IC」からタラガ谷トンネルを経由して南下します。
【駐車場情報】
モネの池周辺には3つの駐車場があります。
- 第1駐車場:モネの池に最も近い
- 第2駐車場:観光バス用
- 第3駐車場:一般車両用
平日でも比較的混んでいますが、多くの方が長居されないので、少し待てば駐車できる可能性が高いです。
※令和6年5月1日~令和6年11月30日(土)の間、第1~3駐車場において環境整備協力金活動が実施されています。協力金は乗用車1台500円、バイク200円。
モネの池のすぐ隣にも駐車場がありますが、高齢者・身体障害者専用駐車場となっています。
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。
さいごに
モネの池は、季節や時間帯によって様々な表情を見せてくれる魅力的なスポット。
睡蓮の花の最盛期は6月~7月ですが、5月~11月頃までは、透明度が高いキレイな池を楽しむことができます。雨が降った後は水が濁っていることもあるので、晴天が続いた日の午前中がおすすめです。
ぜひベストなタイミングで訪れてみてください。透明度の高い水面に映る美しい景色は、きっと皆さんの心に残る思い出になるはずです。
カメラ片手に、ゆっくりと時間をかけて、モネの池の美しさを堪能し、心癒される時間を過ごしてくださいね。