この記事では、岐阜県の隠れた紅葉スポット、大矢田神社(おやだじんじゃ)のもみじ谷についてご紹介します。
名古屋からそれほど遠くない場所にありながら、息を呑むような美しさを誇るこの場所は、紅葉狩りの穴場として注目を集めています。
天王山一帯に広がるヤマモミジが赤や黄色に染まり、古いけれど精巧な彫刻が施された神社とのコントラストが、「日本ってキレイ!」って感動させてくれますよ。
大矢田神社紅葉狩りの見頃は?
大矢田神社のもみじ谷の見頃は、例年11月中旬から下旬頃です。2023年の場合、11月20日過ぎが最も美しい時期でした。
大矢田神社のもみじ谷は、約3,000本ものヤマモミジが植えられた、岐阜県屈指の紅葉スポット。
神社の入り口から山頂に向かって色づいていく様子は、まるで赤や黄色の絨毯を敷き詰めたかのよう。全国的にも珍しい、下から上へと紅葉が進む光景は、多くの観光客を魅了しています。
紅葉の見頃は、気候によって多少前後することがありますので、訪れる前に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
2024年11月3日(日)~12月1日(日)
社務所開放日:11月3日~11月30日 9:00~16:00
※「ひんここの舞(五穀豊穣を祈願する人形劇)」は10月19・20日に開催されます。
大矢田神社へのアクセス情報
電車・バスでのアクセス
- 名古屋からJR東海道本線で「岐阜駅」へ
- JR高山線に乗り換えて「美濃太田駅」で下車
- 長良川鉄道に乗り換えて「美濃市駅」まで
- 岐阜バス高見線で「大矢田神社前」バス停下車、徒歩約30分(約2km)
【ワンポイントアドバイス】
予約制の乗り合いタクシー「のり愛くん」を利用すると、大矢田上切集会場停留所から約1kmと、さらに近くまで行けます。
車でのアクセス
- 東海北陸自動車道の美濃ICを下車
- 県道94号線を西(武芸川方面)へ
- 「東端」の交差点の信号を右折(大矢田もみじ谷の看板あり)
- そのまま一本道を進むと神社の駐車場に到着
【注意点】
神社前の道幅は狭いので、特に紅葉シーズンは混雑にご注意ください。
駐車場情報
- 有料期間:2024年11月3日(日)~12月1日(日)
- 料金:普通車300円 バイク200円
- 収容台数:約300台
大矢田神社の駐車場混雑を避けるコツ
紅葉シーズンは駐車場が満車になることも。そんなときは、「道の駅美濃にわか茶屋」を利用するのがおすすめです。
道の駅美濃にわか茶屋の活用法
- 所在地:〒501-3714 岐阜県美濃市曽代2007
- 電話番号:0575-33-5022(電話予約可)
- 営業時間:9:00~18:00
- 駐車場:普通車約33台
ここからレンタサイクルを借りて大矢田神社まで行くのがおすすめです。約30分で到着でき、美しい長良川沿いの景色も楽しめます。
レンタサイクル情報
- 貸出時間:9:00~17:00
- 料金(税込):1台200円、電動アシスト自転車は1台500円
- 子ども後ろ乗せ電動自転車あり
- 子供用自転車あり
【嬉しいポイント】
サイクリング後はシャワー室(レンタサイクル利用者100円)も利用できるので、さっぱりしてから観光を続けられます。
大矢田神社もみじ谷の見どころは?
234段の石段と歴史ある建造物
大矢田神社の本殿までは234段の石段を上ります。
参道入り口に明神鳥居があり、楼門の前に狛犬さんがいて、楼門をくぐると大きな御神木が立っています。
階段手前にある太鼓橋は、俗世界と神の域を分ける象徴的な場所。
江戸時代に建てられた本殿・拝殿・楼門には、精巧な彫刻が施されており、歴史の重みを感じられます。
【注目ポイント】
- 楼門の左右に立つ仁王像
- 階段手前の太鼓橋
- 拝殿前の「なでカボチャ」(触ると元気をもらえるそうです)
階段を登り切った先に拝殿があります。
本殿と拝殿は檜皮葺き屋根で、柱と屋根の間には、狛犬や獏のような動物、本殿脇障子の彫刻も細かくて、とても立派なお寺だったことがうかがえます。
本殿には入ることができないので、柵の隙間から覗いて見ました(写真↑)。
圧巻のもみじのトンネル
本殿への登り口から社殿東側一帯に広がる約3,000本のヤマモミジは、まさに圧巻の一言。樹齢1000年を超える大木もあり、石段参道を覆う紅葉のトンネルは、まるで別世界のよう。
赤く色ついた紅葉が重なり合って、ひしめき合っています。
地元の味「五平餅」♪
もみじ谷の期間中は、大矢田婦人会による特製五平餅が販売されます。
一般的な丸い形ではなく、平たいお団子2つを串に刺し、刻んだ柚子をのせた独特の形。柚子の香りと、もちもちした食感が絶品です。
季節売店:不定休 10:00~14:00(無くなり次第終了)
※美濃市のブログでは、もみじ谷紅葉状況が発表されていますので、チェックしてみてくださいね。
大矢田神社のご利益と御朱印は?
岐阜県美濃市・大矢田神社です。もみじ谷として紅葉で有名ですが、参拝したときは色づき始めという感じ、境内の駐車場は有料ですが見頃になると満杯になるそうです。御朱印は手漉き和紙に紅葉をすり込んだもの。 #大矢田神社 #御朱印 pic.twitter.com/0koHtJlZKc
— 御朱印太郎 (@gosyuintaro) November 24, 2023
大矢田神社のご利益
大矢田神社では、以下のご利益があるとされています。
- 病気平癒
- 無病息災
- 健康
- 開運
- 家庭円満
特に注目なのが「古呂婆受宮(ころばずのみや)」のお守り。人生や受験で「転ばない」ようにと、様々な場面での開運や合格祈願に効果があるとされています。
御朱印情報
大矢田神社では、2種類の特徴的な御朱印が頂けます:
- もみじのハンコ付き通常御朱印
- 美濃手すき和紙に、大矢田神社のもみじの葉が挟まれた御朱印(書置き)
【御朱印の初穂料】
- 本美濃紙・もみじの葉入り手すき和紙:400円
- 美濃機械すき和紙:300円
【注目ポイント】
御朱印にはさまれているもみじの葉は全部形が違うので、迷っちゃいそうですね。
水をふりかけて模様を付けた「落水紙」の御朱印もあります。また、持参した御朱印帳に直書きしてもらうこともできます。
【社務所情報】
- 社務所開放日:11月3日~11月30日 9:00~16:00
- 開所期間:GWともみじまつりの期間
大矢田神社ともみじ谷を楽しむためのヒント
1.歩きやすい靴で行きましょう
234段の階段があるので、運動靴など歩きやすい靴での来訪をおすすめします。
2.紅葉の進行状況をチェック
美濃市の公式ブログでは、もみじ谷の紅葉状況が定期的に更新されています。訪れる前に最新情報をチェックしましょう。
3.早朝か夕方がおすすめ
人が少なく、光の具合も美しい早朝か夕方の訪問がおすすめです。幻想的な雰囲気を楽しめます。
4.カメラを忘れずに
息を呑むような美しさの紅葉は、ぜひ写真に収めたいもの。カメラやスマートフォンの充電も忘れずに。
まとめ:大矢田神社ともみじ谷の魅力
岐阜県美濃市にある大矢田神社のもみじ谷は、1200年以上の歴史を持つ神聖な場所です。3,000本ものヤマモミジが織りなす圧巻の景色は、訪れる人々を魅了し続けています。
歴史を感じさせる荘厳な神社建築と、折り重なるように広がる紅葉のコントラストは、まさに「日本の美」そのもの。
自然の美しさと日本の伝統が融合した特別な場所で、新しい発見と感動を見つけてくださいね。