2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の舞台のひとつとなる長浜市。
せっかく長浜を訪れるなら、大河ドラマ館だけでなく、秀吉や浅井長政ゆかりの史跡もあわせて巡ってみませんか?
戦国ファンなら一度は訪れたい長浜・湖北エリア。豊臣秀吉が城主を務めた長浜城、浅井長政の悲劇の舞台となった小谷城、賤ケ岳の戦いの激戦地……。
ここはまさに、戦国時代の「リアル」が今も息づく場所です。
今回は実際に1日で巡ってみたモデルコースをご紹介します。
地図片手にのんびり回れる内容ですが、歴史の濃度は相当なもの。歴史好きにはたまらない1日になること間違いなしですよ。
長浜大河ドラマ館と戦国史跡を巡る1日モデルコース

| 時間 | スポット |
|---|---|
| 9:00 | 賤ケ岳リフト |
| 11:00 | 翼果楼でサバそうめん |
| 12:30 | 大通寺(北近江長浜エリア) |
| 13:30 | 豊国神社 |
| 14:00 | 長浜城周辺散策 |
| 15:30 | 姉川古戦場 |
| 16:00 | 小谷城跡 |
9:00:賤ケ岳リフトで戦場の山頂へ

まず向かったのは賤ケ岳。1583年、天下取りをかけて羽柴秀吉と柴田勝家が激突した「賤ケ岳の戦い」の舞台です。
リフトで山頂近くまで上がれるのがありがたいところ。乗車時間は約6分と短いですが、眼下に広がる余呉湖の静けさとのギャップが、これから歴史の現場に踏み込む気持ちを高めてくれます。
リフトを降りて少し歩くと山頂に到着。そこから見える景色は圧巻で、琵琶湖と余呉湖を同時に見渡せます。
「秀吉はここから何を見ていたのか」と想像するだけで、史書の文字が急にリアルな映像になる感覚がありました。
この日は運よくボランティアガイドの方がいらして、賤ケ岳の戦いの流れや地形との関係を丁寧に説明してくださいました。
七本槍の活躍した場所、勝敗を分けた勝家陣営の動きなど、現地で聞くからこそ頭に入ってくる話ばかり。ガイドさんがいれば迷わず声をかけることをおすすめします。
【写真映えポイント】
山頂からの琵琶湖・余呉湖の俯瞰ショット。早朝は霧がかかることもあり、幻想的な一枚が撮れることも。
長浜へ
長浜駅近くの豊公園駐車場は440台ほど収容可能で、3時間無料、以降は1時間100円ずつ、最大1,000円。長浜観光の拠点として使い勝手抜群です。
11:00:翼果楼でサバそうめん

山を下りたら長浜市内へ移動。お昼は黒壁スクエア近くの翼果楼(よかろう)で、長浜名物の「サバそうめん」をいただきます。
11時に到着しましたが、すでに行列ができていて入店まで約40分待ち。人気店なので早めの時間を狙うか、開店時間(10:30)に行くのがベターです。
サバそうめんは、甘辛くじっくり炊いた焼きサバとそうめんを一緒に食べる郷土料理。一見ミスマッチに思えますが、食べてみると濃いめのサバの味とさっぱりしたそうめんが絶妙に合います。
戦国時代から続く長浜の食文化を味わえる、まさに「旅の一皿」です。
北近江長浜 大河ドラマ館と大通寺

ランチの後は今回の目的地である大河ドラマ館へ。
大河ドラマ館のある大通寺までは少し歩きますが、周辺の商店街も風情があり、歩いているだけでも楽しい。土産屋、甘味処、雑貨店が軒を連ねており、気づけばあっという間に到着します。
大通寺は江戸時代に建立された浄土真宗の寺院で、総ケヤキ造りの山門が圧倒的。近づいて見ると、欄間や柱にほどこされた彫刻の細かさに思わず立ち止まってしまいます。
特に龍の彫刻は迫力満点で、「睨まれたら動けなくなりそう」というのが正直な感想でした。
大通寺の本堂は、伏見城に合ったものを移築したもの。一部、拝観料が必要です。
【写真映えポイント】
大通寺の山門を正面から。欄間の彫刻をアップで撮ると、その精緻さが伝わります。
【豊臣兄弟!】長浜大河ドラマ館の見どころ完全ガイド!観光スポットとグルメ情報も
13:30:豊国神社

大通寺からほど近い場所にある豊国神社は、豊臣秀吉を祀る神社です。
長浜はまさに秀吉が城主として力を蓄えた地。彼がここで何を思い、何を目指していたのか——そんなことを考えながら手を合わせると、ただの観光とは少し違う時間になります。
境内はこじんまりとしていますが、静かで落ち着いた雰囲気。参拝者も多くなく、ゆっくりできました。
14:00:長浜城周辺散策

豊国神社から歩いてすぐの長浜城(現在は歴史博物館)周辺も散策します。
現在の天守は復元ですが、琵琶湖を背景にした姿は絵になります。湖岸の豊公園は広々としていて、天気が良ければ湖を眺めながらひと休みするのにぴったり。
【写真映えポイント】
湖岸から長浜城と琵琶湖を一緒に収めたショット。夕方になると逆光でシルエットになり、これまた美しい。
15:30:姉川古戦場

長浜市内から車で20分ほど。次は姉川古戦場へ向かいます。
1570年、織田信長・徳川家康の連合軍と浅井長政・朝倉義景軍が激突した「姉川の戦い」の現場です。
実際に行ってみると……正直、拍子抜けするほどのどかな田園風景が広がっています。戦いの痕跡はほとんど残っていません。
ただ、「血原(ちはら)」という地名が今も残っているのを知ったとき、ぞっとしました。地名だけが、あの日の惨状を静かに語り継いでいる。
派手さはないけれど、だからこそ「ここで本当に戦があったんだ」という実感が湧いてきます。
この後に訪れる小谷城跡の前に立ち寄ることで、浅井家が置かれていた状況をよりリアルに理解できます。
16:00:小谷城跡

この日の締めくくりは、浅井長政の居城・小谷城跡です。
番所跡近くの中腹駐車場に車を停め、本丸跡まで歩きます。距離は約400mですが、山道が続くので歩きやすい靴は必須。
登り始めると、想像以上に山深い場所に城があったことがわかります。木々の間から見える曲輪の跡や石垣の残骸から、当時の規模の大きさが伝わってきます。
本丸跡に立ったとき、眼下に広がる景色と、静まり返った山の空気に、少し息をのみました。
ここで浅井家は最後まで戦った。信長に攻められ、長政は自害し、妻のお市と3人の娘は落ち延びた——教科書で読んだ話が、急にずしっと胸に来た瞬間でした。
時間に余裕があれば、麓の小谷城戦国歴史資料館にも立ち寄りを。浅井家の歴史や城の構造が丁寧に解説されており、城跡散策の前後に訪れると理解が深まります。
【注意!】

小谷城ガイド館から中腹駐車場への山道はかなり細く、対向車とのすれ違いが難しい箇所があります。(というか、対向車こないで~と祈りながら走るところがほとんど)
実際に何度かバックして譲り合う場面がありました。運転に不安がある方は時間に余裕を持って、慎重に進んでください。
また、登り口にある「小谷城跡」の看板地図には「クマ出没注意!」の真新しい看板がありました。クマの目撃情報があったそうなので、充分に注意してくださいね。
【写真映えポイント】
石垣や曲輪跡を絡めた構図。苔むした石に歴史の重みが感じられます。
実際に回ってみた感想
朝9時頃に賤ケ岳を出発して、小谷城跡を出たのは17時頃。充実した8時間でした。
特に印象に残ったのは2つ。賤ケ岳山頂からの眺望と、小谷城本丸跡で感じた静かな緊張感です。どちらも「景色」としてだけでなく、戦国時代を生きた人たちの視点で見ることができる場所でした。
このコースの良さは、点と点がつながること。
賤ケ岳→長浜城→姉川→小谷城と辿ることで、秀吉・信長・浅井家の関係が時系列でリアルに見えてくる。教科書の年号が、生きた歴史になる感じ、と言えばいいでしょうか。
大河ドラマ館だけを見て帰るのではなく、実際の史跡を巡ることで戦国時代の歴史をより身近に感じられる旅になりました。
歴史好きの方には自信を持っておすすめできるコースです。ぜひ、一度訪れてみてくださいね。
※賤ケ岳ではクマ目撃情報の看板はありませんでしたが、クマよけの鈴をつけて登山している方が多かったです。登山される方は十分に装備してお出かけくださいね。
