多度大社に行ってきました。
多度大社は三重県桑名市、養老鉄道の多度駅から歩いて20分ほどの場所にある神社です。
「上げ馬神事」で全国的に知られていますが、実際に行くと想像していたより全然静かで、山の気配が濃くて、ゆっくり歩きたくなる場所でした。
「所要時間はどれくらい?」「階段は多い?」「50代でも無理なく歩ける?」——そういう疑問も含めて、実際に歩いて感じたことをレビューします。
多度大社とはどんな神社?

多度大社のご祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)。伊勢神宮のご祭神・天照大神の御子神であることから、多度大社は「北伊勢大神宮」とも呼ばれています。
「伊勢神宮を参拝したら、多度大社にも参拝しないと片参り」と言われるほど、古くから格式のある神社として知られています。
上げ馬神事で有名
毎年5月に行われる「上げ馬神事」は、急斜面を馬が駆け上がり、その成功回数でその年の吉凶を占う伝統行事です。戦時中でも続けられてきた、1500年以上の歴史がある神事です。
近年、馬の安全面への配慮から神事の形が少しずつ変わっています。時代に合わせながらも受け継がれていく伝統の難しさと大切さを感じる話です。
山に囲まれた自然豊かな神社
多度大社は多度山の麓にあります。「ずっと昔から神様が住むとされてきた山」としての雰囲気が、今も境内に残っています。
木々が濃く、川が流れ、山の気配がある——街の神社とはまた違う空気感が、ここの魅力です。
実際に歩いた多度大社レビューと見どころ

鳥居をくぐって参道を歩き始めた瞬間から、空気が変わります。
木々が両側に立ち並んで、日差しが木漏れ日になって降ってくる。「山に来た」という感覚が、じわじわと高まってくる参道です。
都市部の神社とは根本的に雰囲気が違って、歩いているだけで気持ちが落ち着いてきます。そして、思った以上に静か。参拝者はいますが、境内全体が静かです。
山に囲まれているせいか、余分な音が少ない。木々のざわめき、川のせせらぎ、遠くから鳥の声——そういう音だけが聞こえる空間で、日常の忙しさがすっと遠ざかる感じがします。
境内の見どころ
本宮・多度大社と別宮・一目蓮神社
向かい合って鎮座しているのが、境内の中心です。
本宮のご祭神は厄払いの神様、別宮のご祭神は製鉄・鍛冶の神で天候を司るとも言われています。
- 美御前社(うつくしごぜんのやしろ)

耳・鼻・口・のどの病気や女性特有の病、良縁・子授け・安産などにご利益があるとされる摂社です。
自然に穴が開いた石がたくさん奉納されていて、独特の雰囲気があります。「よくばり美人守」(恋愛・健康・人柄・聡明・うつくし の5つから選ぶお守り)が人気です。
- 落葉川と御手洗所

本宮の横を流れる落葉川は、戻りの参道の途中から川へ下りることができます。とてもきれいな水が流れていて、御手洗所で手を清めることができます。
マイナスイオンたっぷりの空気の中でせせらぎを聞いていると、体の中がきれいになっていく感じがして、ここが境内でいちばん心地よかった場所です。
- 多度稲荷神社・多度観音堂

多度大社の東側にあります。十一面観音さまと先手観音さまがいらっしゃる観音堂も、静かな雰囲気の中にあります。
御朱印は多度大社の参集殿でいただけます。
白馬舎や上げ馬神事の雰囲気も印象的

上げ坂を上りきった先に「神馬舎」があります。1500年前から多度大社に住んでいるという白馬、現在の「錦山(きんざん)号」がここでお仕えしています。
一皿100円でニンジン2切れを餌箱に入れてあげると、ポリポリと音を立てて食べてくれます。
食べ終わると顔を上げて、つぶらな瞳で「もう終わり?」とこちらを見つめてくる——そばを離れがたくなる可愛さでした。
馬は神様の乗り物、神聖な動物とされています。白馬に会うだけでも多度大社に来た甲斐があると思える、印象的な体験です。
5月の上げ馬神事の時期は境内が大きく賑わいます。急斜面を馬が駆け上がる神事を間近で見たい方は、5月4日(初日)・5日(本祭り)を狙って来るのがおすすめ。有料拝観席は事前予約が必要です。
多度大社の所要時間はどれくらい?

- 参拝だけさらっとなら、30〜40分ほど
- 白馬舎・落葉川・稲荷神社まで境内をゆっくり歩くなら、1時間前後
- 周辺のハイキングコースや愛宕神社まで含めて散策するなら、半日
多度大社からスタートできる多度山ハイキングコースがいくつかあります。見晴らし台からは名古屋JRタワーや御岳山まで見渡せるくらい眺望抜群。
ハイキングコースを歩く場合はしっかり準備をしていくようにしてくださいね。
上げ馬神事の時期は混雑するので、早めに到着するのがおすすめです。
住所:三重県桑名市多度町多度1681
多度大社参集殿
御朱印帳受付時間:9:00~17:00
歩きやすさは?50代でも大丈夫?
多度大社は、山の神社のわりに歩きやすい場所です。
参道は整備されていて、急な階段が続く場所はほとんどありません。傾斜も緩やかで、「ハイキング」というより「森の中を散歩する」感覚で歩けます。
白馬舎に向かう坂道が少し上りになりますが、ゆっくり歩けば問題ありません。落葉川に下りるところも、手すりがあって安全に歩けます。
足元はスニーカーか底のしっかりした靴であれば十分。ヒールは避けた方がいいですが、トレッキングシューズが必要なほどではありません。
山の神社特有の「森感」と「静けさ」を楽しみながら、ゆっくり自分のペースで歩ける——50代以降の方にも、無理なく楽しめる神社です。
参道を歩いているだけで気持ちが落ち着いてくる。それだけで来た甲斐がある場所だと思います。
多度大社のアクセスと駐車場
電車の場合
名古屋駅からJR関西本線または近鉄名古屋線で「桑名駅」下車、養老鉄道に乗り換えて「多度駅」下車。多度駅から多度大社まで徒歩約20分。
桑名市コミュニティバス(美鹿ルート)で「多度大社前」まで行けますが、日曜・年末年始は運休で本数が少ないので時刻表を確認してから。
車の場合
参拝者用駐車場あり。第1駐車場(東側)と第2駐車場(正面)の2か所。※年末年始など混雑期は有料。
周辺にハイキングコース用の無料駐車場もあります。愛宕神社から多度大社まで歩いて約10分なので、少し散歩しながら参拝するのもおすすめです。
多度大社まとめ
多度大社は、「観光する神社」というより、山の空気を感じながら歩く場所でした。
木漏れ日の参道、白馬の可愛い目、落葉川のせせらぎ、山に囲まれた静けさ——「ここに来てよかった」と思える瞬間が、境内のあちこちにありました。
名古屋からも日帰りで行ける距離なので、「ちょっと遠出して自然の中を歩きたい」というときに、ぜひ候補に入れてみてください。
帰りには駐車場近くの「丸繁」さんで生クリーム大福を買うのも、多度大社参拝のお楽しみのひとつです。お餅の中に生クリームとつぶあんが入って甘すぎず、絶妙においしいですよ。
>>多度大社の口コミや周辺の宿泊施設の情報を【楽天たびノート】で確認する※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
