熱田神宮の回り方完全ガイド：神話が息づく見どころを巡る開運の旅！

名古屋市熱田区の熱田神宮は名古屋市にある歴史ある神社で、全国的に有名な観光スポット。

三種の神器の1つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を祀る神社として知られ、本宮と別宮、摂社、末社など45のお社が鎮座しています。

この記事では、効率的で充実した参拝コースとそれぞれの見どころ、御朱印、おすすめランチ、アクセス駐車場を詳しく紹介します。

熱田神宮はじっくり周ると、見どころ満載で2時間以上かかります。訪問前に知っておきたい情報を網羅しているので、安心して参拝を楽しんでくださいね。

熱田神宮の基本情報

熱田神宮はいつでも24時間参拝が可能です。(夜間の参拝時は西門駐車場のみ駐車可)

参拝の所要時間の目安は、見どころをしっかりまわる場合は約1.5〜2時間、短時間で主要スポットを巡る場合は約30〜45分です。

熱田神宮の正門(南門)から入り、本宮を左回りにまわるのが一般的なルートです。早朝や夕方が比較的空いていて、静かに参拝できますよ。

熱田神宮の効率的な回り方

熱田神宮のおもな見どころを押さえた回り方(参拝コース)をご紹介します。

まずは一礼してから正門(南門)の大鳥居をくぐります。※南門へ戻らない場合は、正門の西側にある「別宮八剣宮」と「上知我麻神社」へ先に参拝してくださいね。

まっすぐに乗りる参道を歩いて、手水舎で手水を使った後、本宮へ向かいます。

大楠で金運アップ！

手水舎の横には、樹齢1000年以上と言われる、弘法大師お手植えとされる7本のクスノキのうちの1本「大楠」があります。幹回りは約7m、高さ約20mの御神木です。

内部の空洞に蛇が数匹住んでいて、その姿を見たら金運がアップするんだとか。

クスノキの根元には、蛇(=神の化身)にお供えとして、タマゴが置かれているので、タイミングが合えば、蛇に会えるかもしれません。

熱田神宮の本宮

熱田神宮は創祀1900年を超える、由緒ある大社。

ご祭神は熱田大神、三種の神器である草薙剣(くさなぎのつるぎ)を御霊代(みたましろ:仏教のお位牌にあたるもの)にした天照大神(あまてらすおおかみ)のことです。

天照大神は伊勢神宮をはじめ、多くの神社で祀られている太陽の神様。すべてに光を与えるので、国土安泰、五穀豊穣、諸願成就のご利益があるとされています。

なんだか世界の平和とか、大きなお願いをしなくてはいけないような気がするくらい、拝殿の前に立つと圧倒的なパワーを感じます。

熱田神宮の参拝方法は二拝二拍手一拝。ピンと張りつめたような空気を感じながら、参拝してくださいね。

清水社のご利益で視力回復と美人度UP！

本宮を参拝したら、神楽殿の横を通って北へ進みましょう。そこには「清水社(しみずしゃ）」があります。ここでは水を司る神様・罔象女神(みずはのめのかみ)が祀られています。

実は、清水社には面白い言い伝えがあるんです。絶世の美女だった楊貴妃は、実は熱田大神が変身した姿だったという伝説があるんですよ。

そのため、北側にある湧き水「お清水さま」で目を洗うと視力が良くなり、肌を洗うと肌がきれいになると言われています。

さらに、置かれているひしゃくで奥にある石に3回水をかけると願い事が叶うんだとか。やってみると意外と難しいんですが、チャレンジしてみる価値はありますよ。

女性に特に人気のパワースポットなので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

熱田神宮最強のパワースポット「こころの小径」

清水社からさらに進むと、静寂な杜を抜けて本宮の裏側へと続く「こころの小径」にたどり着きます。

ここは熱田神宮の中でも特に神聖な場所とされており、飲食や携帯電話の使用、カメラ撮影は禁止されています。

この小径の奥には、本殿の裏側にあたる場所に参拝場所があります。ここでは本宮の正面から参拝するよりも神様に近い場所でお参りできるんです。

不思議なことに、このエリアだけ気温が下がったような感覚を覚えるかもしれません。張り詰めたような空気感の中、時折聞こえる鳥のさえずりが心を和ませてくれます。

本宮の西側を通って、再び本宮の正面へ戻りましょう。

【注意】

こころの小径の通行可能時間は9:00～16:00です。また、熱田神宮の諸事情により通行できない日もありますので、ご了承ください。

熱田神宮のならずの梅と信長塀

神楽殿近くには、高さ3mほどの梅の木「ならずの梅」があります。この梅は花は咲くものの実がならず、1770年頃にはすでに「ならずの梅」と呼ばれていたそうです。

実がならないまま成長を続けているこの梅の木は、熱田神宮の不思議の一つとして知られています。

また、正門(南門)から本殿に向かう参道の途中には「信長塀」と呼ばれる築地塀があります。

これは戦国時代、織田信長公が熱田神宮を参拝し、桶狭間の戦いの必勝祈願をした後、勝利のお礼として奉納したものです。

土と石灰を油で塗り固め、瓦を積み重ねたこの塀は、信長の時代から一度も崩れていないとのこと。現在は約210mほど残されていますが、当時は400mもあったとか。

多くの名だたる武将が奉納や修復を行っているため、熱田神宮は必勝祈願や仕事運のご利益が絶大だと言われています。

東西八百萬神社でご利益倍増！

信長塀の手前、本宮前の第3鳥居の左右に「東八百萬神社(ひがしやおろずじんじゃ）」と「西八百萬神社(にしやおろずじんじゃ）」が向かい合っています。

東八百萬神社には熱田神宮から東方向の神様、西八百萬神社には西方向の神様が祀られています。面白いことに、本宮とこの2つの神社をお参りすると、日本中の神様にお参りしたことになるんだそうです。

ひっそりと建っていて見落としがちですが、この2つの神社も忘れずにお参りしましょう。一度のお参りで日本中の神様にご挨拶できるなんて、素晴らしいご利益ですよね。

熱田神宮にある日本一の大灯篭

正参道と東参道が交差するところには、江戸時代の武将・佐久間勝之が寄進した高さ8m、六角形の「佐久間燈籠(とうろう）」があります。

実は、佐久間勝之は京都の南禅寺や上野東照宮にも6mほどの灯篭を寄進していて、これら3つが日本3大灯篭と呼ばれているんです。

周りを巨木に囲まれているせいか、その大きさがパッと見ではわかりにくいかもしれません。でも、日本一大きい石燈篭だと知れば、その存在感に驚くはずです。ぜひ探してみてくださいね。

上知我麻神社のご利益で学業成就！

上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)は「知恵の文殊さま」と呼ばれ、学業成就や合格祈願のご利益があると言われています。

社殿の右側・大国主社には大黒さま、左側・事代主社には恵比須さまが祀られています。

こちらの境内では、お正月の1月5日に商売繁盛・家内安全・漁業豊漁を祈る祭り「初えびす」が執り行われます。

真夜中でも「えびす」の1番札や「福熊手」を買い求めてやってくる人たちでごった返す場所として、ニュースになりますよね。ご利益いっぱいありそうです。

「別宮八剣宮(はっけんぐう)」は本宮と同じく「熱田大神」が祀られています。

武将たちからの信仰が篤く、信長をはじめ徳川家康、徳川綱吉も参拝に訪れ、社殿の修理や造営を行ったという記録が残っています。

熱田神宮の歴史と文化財

熱田神宮は、日本の歴史と深く結びついた神社です。その歴史は古く、創建は景行天皇の43年(113年)とされています。以来、1900年以上もの長い歴史を持つ由緒ある神社なんです。

三種の神器と熱田神宮

熱田神宮の最大の特徴は、三種の神器の1つである「草薙剣(くさなぎのつるぎ）」を御神体として祀っていることです。三種の神器は、

1. 草薙剣(くさなぎのつるぎ）：熱田神宮
2. 八咫鏡(やたのかがみ）：伊勢神宮
3. 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま）：皇居

と、それぞれ別の場所に祀られています。この三種の神器は、天照大神(あまてらすおおかみ)から初代天皇である神武天皇に授けられたとされる神聖な宝物です。

熱田神宮が三種の神器の1つを祀っているということは、日本の歴史や文化において非常に重要な位置を占めていることを意味します。そのため、熱田神宮は伊勢神宮に次ぐ大宮と呼ばれているんですよ。

熱田神宮の文化財

熱田神宮には、長い歴史を物語る多くの文化財が残されています。その中でも特に注目すべきものをいくつかご紹介しましょう。

• 国宝「熱田神宮宝物館古絵図」

熱田神宮の古い姿を描いた絵図で、平安時代末期から鎌倉時代初期に作られたとされています。当時の熱田神宮の様子を知ることができる貴重な資料です。

• 重要文化財「熱田神宮上知我麻神社本殿」

江戸時代初期に建てられた本殿で、名古屋城と同じ時期に造営されました。江戸時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物です。

• 重要文化財「熱田神宮神楽殿」

江戸時代中期に建てられた神楽殿で、熱田神宮の祭礼で重要な役割を果たしています。

これらの文化財は、熱田神宮内や宝物館で見ることができます。歴史好きの方はもちろん、日本文化に興味がある方にとっても、見逃せない見どころとなっていますよ。

剣の宝庫 草薙館

くさなぎ広場の北側にある「剣の宝庫 草薙館(くさなぎかん)」は、草薙神剣に関する専門的な展示が行われている刀剣専門展示館。刀剣にまつわる絵画や文書史料も展示されています。

• 草薙神剣の詳細な展示：草薙神剣のレプリカや詳細な説明が展示
• 刀剣の歴史と文化：日本刀の製作技術や歴史についての展示
• 有名な刀剣の展示：歴史上有名な刀剣や、名匠によって作られた名刀の展示
• 映像展示や解説パネル：草薙神剣や日本刀に関する映像展示や解説パネル

宝物館も草薙館も、熱田神宮の歴史や文化を深く学ぶことができる貴重な場所です。訪問の際は、ぜひ両方の館を見学して、熱田神宮の魅力を存分に味わってくださいね。

熱田神宮の御朱印情報

熱田神宮では御朱印のことを「御神印」と呼んでいて、5社の御神印を授けていただけます。高座結御子神社と氷上姉子神社は境外社です。

御神印の受付時間は7:00から日没頃まで。受付場所は本宮右手の社務所と上知我麻神社の社務所です。初穂料は志納、つまり「お気持ち」をお納めするという形になります。

熱田神宮の御神印はとってもシンプルな印象で、神聖さが伝わってきます。本宮の御神印は本宮右手の社務所で、別宮以下の御神印は南門近くの上知我麻神社の社務所で授けていただけます。

また、本宮右手の社務所では、オリジナルの御朱印帳や御朱印袋も用意されています。熱田神宮ならではの記念になりそうですね。

熱田神宮のおすすめランチとお土産

熱田神宮でいただけるランチとお土産についてご紹介します。

宮きしめん神宮店でほっこりランチ

熱田神宮の境内の西側の「くさなぎ広場」に、「宮きしめん神宮店」があります。宮きしめんは熱田神宮が発祥の地で、熱田神宮の「宮」の字をいただいて、命名されたんだとか。

きしめんはうどんより平たくて、もっちりとした麺がだしにしっかり絡むのが特徴です。

熱田神宮店のメニューは豊富で、とろろ・かき玉、白エビかき揚げ、ベーコンとほうれん草のカルボナーラきしめん、カレーきしめんなど、様々な味が楽しめます。

トッピングも可能なので、お好みの一杯を見つけられそうですね。

定食メニューも充実していて、宮きしめん定食（きしめん＋ご飯＋味噌ヒレカツ）や唐揚げ定食、飛騨牛コロッケ定食、宮きしめんかき揚げ丼セットなどがあります。

最近では、熱田神宮限定の「宮クリームぜんざい」も登場し、宮まんじゅうが付いてきます。

神社内の神聖な場所でいただくきしめんは、なんだか特別な味がするんです。厳かな雰囲気の中で食べるきしめんは、とても美味しく感じられます。

一度食べたら、参拝のたびに立ち寄りたくなっちゃうかもしれませんね。

熱田神宮のお土産といえば「きよめ餅」

熱田神宮の参拝のお土産と言えば、「きよめ餅」がおすすめです。「熱田参りにきよめ餅」として、江戸時代中期から親しまれている名古屋の伝統的なお土産なんです。

きよめ餅は、上品な甘さのこしあんを、ふわっふわの羽二重餅で包んだお菓子です。その柔らかな食感と上品な甘さは、多くの人に愛されています。

熱田神宮の東門駐車場出入り口前の交差点向かい側にある「きよめ餅総本家」にて、購入することができます。

※熱田神宮内、大楠のそばにある「みなもカフェ」では、「抹茶(変更可)ときよめ餅のセット」がいただけます。

※名鉄「神宮前駅」には名古屋グルメが楽しめる商業施設「あつたnagAya」がオープン。新しい発見がいっぱいのスポットにも寄ってみてくださいね。

熱田神宮のアクセスと駐車場情報

公共交通機関でのアクセス

名古屋駅から熱田神宮へ行く場合、以下のルートがおすすめです：

1．名鉄名古屋本線で「神宮前駅」下車、西口を出て陸橋を渡って東門へ

2．JR東海道本線「熱田駅」下車、南へ700ｍほど歩いて東門へ

3．地下鉄「栄駅」で名城線に乗り換えて「熱田神宮西駅」下車、2番出口から約160ｍ南にある西門へ

4．地下鉄「栄駅」で名城線に乗り換えて「熱田神宮伝馬町」下車、2番出口から350ｍほど歩いて南門へ

名鉄「神宮前駅」が乗り換えなしで行けて、熱田神宮に一番近い駅になります。初めて訪れる方は、この駅を利用するのがおすすめですよ。

熱田神宮の無料駐車場

車で訪れる方には嬉しいことに、熱田神宮には約400台分の参拝者用無料駐車場があります。ただし、年末年始や熱田まつりなどのイベント時はすべて閉鎖されるので注意が必要です。

南門駐車場は国道1号線「熱田神宮南」の交差点を過ぎた最初の曲がり角を左折して、あつた蓬莱軒神宮店の前を通って、駐車場に入ります。土日祝日は午前中に満車になる可能性が高いです。

【注意点】

• 車のお祓い用の駐車場は、西門の北側に専用入り口があります。
• 西門駐車場以外の駐車場は17:00に閉門します。

熱田神宮周辺の駐車場情報

熱田神宮周辺の、駐車台数が多いコインパーキング駐車場をご紹介します。

※お正月や熱田まつり開催時は特別料金になる可能性もあります。ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。

まとめ：熱田神宮の魅力再発見

熱田神宮の回り方や見どころ、御朱印情報、おすすめランチ、アクセス方法など、様々な角度から熱田神宮の魅力をお伝えしてきました。

熱田神宮は、三種の神器の1つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ）」を祀る神社として、日本の歴史と深く結びついています。

パワースポットとしても人気の熱田神宮。大楠や清水社、こころの小径など、それぞれに独特の魅力を持つスポットを巡ることで、心身ともにリフレッシュできるはずです。

威厳あふれる熱田の杜のパワースポットを参拝して、パワーチャージしてくださいね。