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名古屋市西区の善光寺別院願王寺の建築と国際的コラボは謎だらけ 駐車場は?

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の参道

名古屋市西区小田井にある善光寺別院願王寺は、とっても不思議なお寺です。旧岩倉街道沿いの、伝統的な古い町並みが残るエリアの一角にあります。

不思議なのは本堂の建築をはじめ、お寺にあるものが「普通お寺にないもの」ばかりなんです。

この記事では、善光寺別院願王寺とアクセスについてご紹介します。

古いお寺なんですが、近代的な本堂と不思議な風景に、きっと行きたくなっちゃいますよ!

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善光寺別院願王寺の境内は?

参道のトルハルバンとガルダ

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の参道

参道の鳥居をくぐると、韓国済州島の守り神トルハルバンインドネシアの仏教の守護神・迦楼羅(ガルダ)が、参道を挟んで左右に立っています。

トルハルバンは、大きな目鼻と閉じた口、両手をおなかの上に置いて、モジャと呼ばれる韓国伝統の帽子をかぶっています。石像の高さは約180㎝。

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の参道に置かれたトルハルバンとガルダ

ガルダはインド神話の神鳥で、口から金の火を吹き、毒ヘビを食べるとされています。ヒンドゥー教の最高神ヴィシュヌ神を肩にのせています。

どういう経緯で、ここに置かれることになったのかは不明ですが、トルハルバンは1983年(昭和58年)、ガルダは1990年(平成2年)に設置されました。

鳥居をくぐって、トルハルバンとガルダの間を通っていくと小さな祠が並んでいます。

その先に山門があり…あれ?鳥居は神社にある神様の通り道で、山門はお寺にある人が通る門で…両方あるのは、かつての神仏習合の名残なんですね。

山門と旧平手邸

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の山門

山門は明治3年に台風で、明治24年に濃尾地震で倒壊したため、現在の山門は昭和62年に建てられました。山門の左右には、仁王像が睨みをきかせています。

山門の奥に見えるのは江戸時代の建物で、町並み保存地区にあった旧平手邸を移築したものです。法事などのほかに、大相撲名古屋場所開催中は、伊勢ノ海部屋の宿舎として利用されています。

善光寺へちま薬師

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺のへちま薬師堂

願王寺は829年創建、平安時代に薬師如来を安置したのが始まりだそうです。

旧平手邸の横には、平安時代から信仰されている、咳・ぜんそく・胸の病封じへちま薬師堂があります。へちまって名前が付くので、へちまで患部をさすって祈願したら、病気がよくなるってことでしょうか。

遠方からも病気平癒を願って、お参りされる方が多いそうです。

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善光寺別院願王寺の建築はすごい!

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の本堂

善光寺別院願王寺の本堂は、昭和52年に日本建築学会賞を受賞した、5角形の総ガラス張りです。普通に建っていたら、お寺って絶対にわからないですよね。

昭和49年に、もともとあった建物の素材を生かして建てられたんですが、当時としては近代的、というか、かなりインパクトがあったんじゃないかと思います。

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の本堂の中

中に入ると、高い天井は吹き抜けになっていて、開放感ある作りになっています。ガラス張りの正面と裏側から、自然の光が差し込んで、とっても明るい本堂です。

古い柱は梁をそのままに、鉄骨で補強されている、なんだか秘密基地のような造りですよね。

本堂の入り口左側には、タイのバンコックから届いたとされる像の置物や、中国風の花瓶や急須(簡単に持ち上げられないくらいの大きさの)が置かれていました。

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の本堂に置かれた象

お釈迦様のお母さんは、天から白い象が降りてきて胎内に入る夢を見たら、おなかにお釈迦様を宿していたという話があり、象は神聖な動物とされています。

象の置物の先には、中国の兵馬俑が立っていました。西安で見つかった兵馬俑は、始皇帝のお墓に埋められた、殉死者の身代わりの兵で、みな顔が違うんです。

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の本堂に置かれた像

この兵馬俑さん、武士じゃなさそうなんですよね。後ろ手に組んでるし、この服装って…あれ?この人、兵馬俑じゃなくて、始皇帝さん本人じゃないの!? 

西安で見つかった兵馬俑に中に、始皇帝の像があったのかどうかはわかりませんが、それにしてもなぜここに? 謎が深まります。

本堂の右奥に、善光寺には必ずある「戒壇めぐり」がありました。入り口前に「お志し」と書かれてあり、金額が指定されていません。

中は真っ暗で、目を開けているのか閉じているのかわからないくらいです。右側の壁を伝って歩いて行くと、曲がり角があり、そして、錠前を見つけました。

錠前に触れて、仏様に極楽往生のお願いをして、外に出てきました。

名古屋市西区小田井の善光寺別院願王寺の本堂内

本堂には、お釈迦様の一生を描いた絵とともに、海外の風景の絵画も飾られていました。なんというか、お寺だけど、さりげなく国際色豊かで、でもそれがバランスよく調和してる感じ。

普通のお寺にはないものが置かれていて、見どころ満載、とっても不思議なお寺です。

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善光寺別院願王寺のアクセスは?

願王寺へ電車での行き方

名古屋から名鉄犬山線「中小田井駅」で下車します。中小田井の駅は普通電車しか止まらないので注意してくださいね。駅から徒歩で5分くらいです。

願王寺の前の岩倉街道を北へ行くと、伊勢ノ海部屋の名古屋場所に備えて稽古をする土俵が造られています。

場所中の朝稽古を見に行くときは、できるだけ電車で行くようにしてくださいね。

願王寺の駐車場はある?

庄内緑地公園を目指し、岩倉街道に入ります。道が狭いので、気を付けてくださいね。

境内の山門の奥と、鳥居の横に無料の参拝者用駐車場があります。

善光寺別院願王寺
住所:名古屋市西区中小田井1-377
電話番号:052-501-1757
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さいごに

名古屋市西区中小田井の善光寺別院願王寺について、お伝えしました。

お寺だけど鳥居があって、アジアンチックな石像があって、博物館みたいな本堂があって、本堂の中も多国籍状態で、でも1つ1つが自己主張していなくて、すんなりそこに溶け込んでいます。

そんな不思議な光景の善光寺別院願王寺へ、ぜひお参りにお出かけくださいね。

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