名古屋市中区にある真宗大谷派名古屋別院は、織田信長の父・信秀が築城した古渡城跡地にある、壮大なお寺です。
堂々とした立派なお寺、なんですが、名古屋別院キャラクター「千鶴(ちづる)ちゃん」がいて、青空こどもカフェが開かれたり、1泊2日のおてらいふ(お寺暮らし体験)できたり、と親しみやすいお寺です。
この記事では、名古屋東別院のアクセスと駐車場、名古屋東別院のある織田信長が元服した古渡城跡碑、大人気の朝市マルシェについてご紹介します。
広い敷地内をまわって、室町から江戸、明治、昭和、そして現在へと続く歴史の面影を探してみましょう。
名古屋東別院のアクセスと駐車場は?
名古屋東別院へ電車での行き方
名古屋から「名古屋東別院」へ行くなら、地下鉄東山線「栄駅」で地下鉄名城線に乗り換えて、「東別院駅」で下車します。
「金山駅」から地下鉄名城線で「東別院駅」に行くこともできます。東別院駅4番出口から西に5分ほど歩くと名古屋別院に到着します。
名古屋東別院の駐車場は?
敷地内西側(山門に向かって左手)に参拝者用の無料駐車場があります。
山門を過ぎて、東別院会館の手前にも駐車場に入る通路があります。こちらの駐車場は東別院会館利用者の駐車場となっています。
東別院くらしの朝市開催日は駐車場が満車になることも。東別院の西側にはコインパーキングがいくつかあります。
住所:名古屋市中区橘2-610
料金:6時間400円 24時間600円
住所:名古屋市中区橘2-3
料金:40分200円 24時間1,000円
住所:名古屋市中区橘2-2
料金:60分220円 24時間1,000円
住所:名古屋市中区橘1-26-10
料金:40分200円 24時間900円
※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。
住所:名古屋市中区橘2-8-55
電話番号:052-321-9201(代)
寺務所:9:00~16:30
開門・閉門時間:(10月~4月)6:00~16:30 (5月~9月)6:00~17:00
東別院は信長が元服した古渡城跡地!
名古屋別院の山門をくぐって左手、西側に「古渡(ふるわたり)城址」の石碑が建っています。
織田信長の父・信秀が1534年に築城したと伝わる古渡城は、四方を掘で囲んだ平城で、勝幡城から移り住みました。信長が13歳の時に元服した城と言われています。
その後、信秀は末森城(すえもりじょう:千種区城山町)を築城し、古渡城は14年で廃城になりました。現在は石碑と、かつての堀跡を利用したと言われる下茶屋公園のみ残っています。
約1万坪という広さを持つ城跡は、名古屋城築城の際の石材置き場に利用されていたようで、刻印された石が29個残されています。
しっかりと刻印を確認することができますよね。古渡城の石碑周辺と下茶屋公園に刻印入りの石が残されています。
100年以上捨て置かれていたこの地は、尾張2代藩主・徳川光友によって東本願寺に寄進されました。
現在はお城があったという面影は全くありませんが、この場所で信長公が走り回ってたって想像すると、ちょっとワクワクしちゃいますね。
名古屋東別院と朝市マルシェ
名古屋東別院は300年以上続くお寺
名古屋東別院は京都にある東本願寺の名古屋別院で、正式には「真宗大谷派名古屋別院」、このエリアでは「御坊(ごぼう)さん」と呼ばれています。
山門も大きくて立派ですが、山門をくぐった後の敷地の大きさ、本堂の大きさに圧倒されます。
名古屋空襲で焼失したものの、本堂は1962年、山門と対面所は1968年に再建されました。本堂にはご本尊の阿弥陀如来さまが安置されています。
靴を脱いで本堂に上がると…とにかく、広い! なんと450畳以上もあるんです。阿弥陀如来さまの前に座ると、自分がものすごい小さな存在に思えてしまいます。
でも不思議なことに、こんなにだだっ広いのに、阿弥陀如来さまの目が隅々まで注がれているような感じがします。ぜひ本堂で阿弥陀如来さまの前に座って参拝されてくださいね。
境内西側に位置する鐘楼と納骨堂↑ 東別院では除夜の鐘ではなく、年が明けた1月1日0時から「初鐘」が撞かれます。参拝者が午前1時半までの間に、108以上の数を撞くんです。
煩悩は108でおさまらないから、だそうなんですが、そんな考えもおもしろいですよね。
大晦日18:30から1日1:30にかけて、プロジェクションマッピングが行われたり、新しい感覚を取り入れた、特別な年越しを楽しむことができます。(2020年は中止となりました。)
境内には他にも、太鼓楼や銅燈籠、国の登録有形文化財に指定されている東門など、見どころがあります。鐘楼の前の梅の木は、2月中旬ごろから白やピンクの花が咲いて、参拝者を楽しませてくれます。
名古屋東別院の御朱印は?
名古屋東別院には御朱印はありません。
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名古屋東別院で毎月8の付く日に行われる縁日「暮らしのてづくり朝市」では、無農薬の野菜やお弁当、お惣菜、パン、スイーツなどの食べ物だけでなく、アクセサリーや布小物、陶器などの雑貨も並びます。
広い境内の参道沿いにずらりとお店が立ち並んで、見ているだけでも楽しいマルシェ。
なくてもいいけど、家にあったら毎日の生活に色を添える、楽しみが続く、そんな雑貨が並んでいて、どれも欲しくなっちゃうんですよね。
朝市グルメはすべてテイクアウトでの販売になっています。毎回どのキッチンカーでランチを購入しようか迷ってしまいます。
ぜひ一度、朝市マルシェをのぞいて、お気に入りを見つけてくださいね。
開催日:毎月8日・18日・28日
開催時間:10:00~14:00
少雨決行・警報が発令されたら中止
さいごに
名古屋東別院のアクセスと駐車場、信長が元服した古渡城、東別院の境内と朝市マルシェについてお伝えしました。
境内には「洗心道場」があり、剣道の面を打つ音や発声が聞こえていました。平日なら、境内西にある「お東幼稚園」から、園児たちのかわいらしい声が聞こえるのでしょう。