愛知県西尾市の児童総合遊園施設「愛知こどもの国」の近くに、通称「かぼちゃ寺」があります。
「かぼちゃ寺」という名前が広く認識されていて、お寺の正式な名前ってなんだっけ?っていう人が多いんじゃないかなって思うくらい、通称の方が有名になっています。
この記事では、かぼちゃ寺ハズ観音(妙善寺)のご利益とかぼちゃ寺の由来、アクセスについてご紹介します。
かぼちゃがいっぱいのかぼちゃ寺で、今後の健康をお願いしておきましょう。
かぼちゃ寺ハズ観音のご利益は?
かぼちゃ寺の境内はカボチャだらけ
かぼちゃ寺の山門をくぐると、本堂までまっすぐに参道が伸びています。
本堂の右前に、カボチャの上に「百寿かぼちゃ観世音」さまが立っておられます。観音さまの頭部の背後にある円光(後光)にも、かぼちゃがくっついています。
大きなかぼちゃの中にも観音さま(触れるとご利益があるそうです)、お地蔵さまもカボチャの上、かぼちゃだらけ、です。さすが、かぼちゃ伝来発祥の地、と言われるだけありますね。
本堂の前には、なでると幸福が訪れるという「幸せのかぼちゃ」があります。なんだかご利益がありそうな気がして、両手ですりすり撫でてみました。
手水舎の後ろに「三十三観音堂」があります。
かぼちゃ寺ハズ観音さまのご利益は?
本堂のご本尊は、室町時代に作られた阿弥陀如来さま。右側には鎌倉中期に作られた、十一面観世音菩薩さま、成人病予防や病気平癒の願いを叶えてくださる「ハズ観音」さまです。
ご利益は、「病気平癒」特に「成人病予防」と「中風(脳卒中)除け」に霊験あらたかと信仰を集めています。
他にも「無病息災」「長寿延命」「ガン封じ」「ボケ封じ」など、災難・厄難を除いて、健康で無事に暮らせるようにという願いを叶えてもらえるとのこと。
年齢を重ねると、健康でいられることが一番の幸せだと感じるようになります。シミやしわで悩む方が、病気で悩むより健康的ですよね。
かぼちゃ寺では、「成人病予防」「無病息災」をしっかりお願いしてくださいね。
住所:西尾市幡豆町東幡豆森66
かぼちゃ寺の由来は?
かつてこの寺の和尚さんが、ある夏の夜に金色の観音さまから「授けたい福徳がある。明日の朝、浜に出てみるがよい」とお告げを頂きました。
翌朝、山門前の浜辺に出てみると、大きくて丸いものがたくさんプカプカと流れ着いていました。和尚さんは寺に持ち帰り、煮て食べてみたら、甘くて今まで食べたことがないおいしさにびっくり。
残しておいた種をまいてたくさん育て、それを食べた村人たちはみんな健康になりました。その実が「かぼちゃ」だったんですね。それから、妙善寺が「かぼちゃ寺」と呼ばれるようになりました。
かぼちゃは皮膚や粘膜の免疫機能を高めるβカロテンが豊富で、ビタミン、カルシウム、鉄分、食物繊維も含んだ、栄養バランスがいい野菜です。抗発ガン作用や高血圧にも効果があると言われています。
日照時間が一番短い冬至の日に栄養満点のかぼちゃを食べて、風邪への抵抗力をつけて、無病息災を願う習慣ができたのも納得できますね。
中風除けかぼちゃしるこ会
境内にかぼちゃがたくさん並んでいます。
冬至の日にかぼちゃを食べると、風邪をひかない、元気に1年が過ごせると伝わることから、毎年12月22日(うるう年は21日)の冬至には、かぼちゃのお汁粉がふるまわれます。
かぼちゃの甘みがじんわり意にしみこむって感じなんですよね。
神事「かぼちゃみこしお練り」「かぼちゃ輪くぐり」も同時に行われます。
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西尾市かぼちゃ寺のアクセスは?
かぼちゃ寺へは、名鉄蒲郡線「東幡豆駅」で下車、3分ほど歩くと到着します。
駐車場はかぼちゃ寺の門前と、東に20mほど行った南側に「港駐車場」があります(無料です)。
かぼちゃ寺の門前は海です。あいにくの雨で、写真は霧がかっていますが、晴れたときは海が見渡せて、うさぎ島(前島:400匹のうさぎが放し飼いされていた無人島)がくっきり見えます。
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さいごに
かぼちゃ寺ハズ観音(妙善寺)のご利益とかぼちゃ寺の由来、アクセスについてお伝えしました。
かぼちゃは「脳卒中」や「ボケ防止」にも効果が期待できるとのこと。かぼちゃ寺にお参りして、かぼちゃを食べて、いつまでも健康に過ごしましょう~。
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