蒲郡市の西側、三ヶ根山のふもとにある「形原温泉あじさいの里」では、毎年6月になると5万株ものアジサイが青や紫、ピンクと色とりどりに咲き誇ります。
見頃は6月上旬から下旬。昼間のあじさいも素敵ですが、夜になるとライトアップされて、また違った雰囲気を楽しめるんです。
特に雨上がりのあじさいは水滴をまとって一段と鮮やかに輝き、梅雨時期の憂鬱な気分も吹き飛んでしまいますよ。
この記事では、入場料や見どころ、隣接する風情ある補陀寺(ほだじ)のこと、行き方や駐車場情報まで、形原あじさいまつりを思う存分楽しむためのポイントをご紹介します。
どうぞ、のんびりと初夏の彩りを楽しむ旅にお出かけくださいね。
あじさい祭りの入場料と見頃は?

開催期間 | 2025年6月1日(日)〜6月30日(月) |
時間 | 8:00〜21:00(最終入園20:30) |
入場料 | 大人 500円(中学生以下無料) |
会場 | 形原温泉あじさいの里(蒲郡市金平町一ノ沢28-1) |
駐車場 | あり(普通車500円)※混雑時は臨時駐車場が設置されます |
ライトアップ | 日没〜21:00 |
例年の見頃は6月中旬から下旬、あじさいまつりの期間中に次から次へと満開を迎えます。
その年のお天気によって咲き具合は変わってきますので、お出かけ前に公式ホームページやSNSで最新情報をチェックしておくと安心です。
\開花状況はここでチェック!/
見どころ紹介:あじさいと一緒にゆったり散策
あじさい祭りの見どころをご紹介します。
あじさいの里(正面ゲートすぐ)

正面ゲートを入ってすぐの斜面一面に、赤や青、白、紫など色とりどりのあじさいが広がっています。思わず写真を撮りたくなる、本当に見事な眺めです。
夜にライトアップされると、昼間のパッと目を引く鮮やかさとは違って、幻想的な雰囲気に。薄暗い中で白やピンクのあじさいは、ぼんやりと優しく光って、なんだかふわっとした気持ちになります。
特に雨上がりなんかだと、花びらについた水滴が光を受けて、キラキラ光る姿は言葉にできないぐらい。梅雨の季節だからこそ味わえる、夜のあじさいの魔法って感じです。
補陀ヶ池(ほだがいけ)と遊歩道

池のまわりをゆっくり歩きながら、たくさんのあじさいを眺められる気持ちのいい散策コース。歩道は一方通行になっているので、人とすれ違う心配もなく安心して歩けますよ。
ライトアップされると、池の周りは特に幻想的。水面に映るあじさいの光が揺らめいて、ため息が出るほど。時々聞こえるカエルの声も、なんだか不思議と心地よくて、現実世界を忘れそうになります。
西門ゲートに続く西側の遊歩道沿いでは「日本のあじさい展」として、鉢植えの珍しい品種もたくさん展示されています。
3000種類以上の品種があると言われるアジサイには、「コットンキャンディー」とか「シュガーホワイト」「シンデレラ」など、名前もかわいいんですよ。初めて見る種類に出会えるかも!
あじさい橋・ほだ橋(写真スポット)

正面ゲート入ってすぐのところにある「あじさい橋」と、西ゲート近くの「ほだ橋」は、朱色の橋とあじさいの色のコントラストがとても美しくて、記念写真を撮るのにぴったりの場所。
ただ、どちらの橋も近くにトイレがあって、土日は特に混雑する場所です。ほだ橋は少し離れた場所から写真を撮るといいかもしれません。
見晴らし台からの絶景(三河湾が一望)

ほだ橋を渡った北側、階段を少し上がると、「見晴らし台」があります。眼下には色とりどりのあじさいが咲き誇る「あじさいガーデン」、遠くに広がる三河湾の景色がとっても美しい人気スポット。
※足腰に不安のある方は無理せず、他の場所を楽しみましょう。
※夜は足元が暗くなるので、懐中電灯やスマホのライト機能があると安心です。
形原温泉あじさいの里のホタル物語
補陀ヶ池の北側にある「ホタルの宿」では、夜の7時30分頃になると、体長15mmほどのゲンジボタルが美しく光る姿を見ることができます。
ホタルの宿の周りにはあじさいはないんですが、その分、星のように輝くホタルの光だけを楽しめる特別な場所なんです。
このゲンジボタルたち、幼虫の時は川の中でゆっくり成長して冬を越し、春になると陸に上がって小さな繭を作り、サナギになります。
そして5〜6月に成虫になると、幼虫の時に蓄えた栄養だけで生きるので、命はわずか2〜3週間。セミと同じく、ホタルも卵を産んで次の世代に命をつなぐ使命を果たしたら、静かに命を終えます。
ほのかに漂う初夏の夜の香りと静けさの中で、ゲンジボタルがフワフワと舞う姿は本当に幻想的。あじさいとはまた違った、自然の神秘に触れるひとときを過ごせますよ。
歴史ある「補陀寺(ほだじ)」でほっと一息

形原温泉入り口からまっすぐ進むと「あじさいの里」の正面ゲートがあり、その手前を右に曲がると、なんと726年に建立された歴史ある曹洞宗のお寺「補陀寺(ほだじ)」があります。
山門をくぐって中に入ると、正面に本堂が見えてきます。
右側には「三十三観音像」(33体もの石の観音さまがずらりと並んでいる光景は見ごたえあり!)と立派な鐘楼があり、左側には書院、その奥に「馬頭観音堂」が建っています。
面白いことに、馬頭観音堂の前には普通のお寺でよく見る狛犬ではなく「狛馬」。そして、堂内に祀られている木造の馬頭観音像は、なんと60年に1回しか御開帳されない貴重な秘仏なんです。
補陀寺では、あじさい祭りの期間中だけ特別に、直書きの御朱印をいただくことができます(住職さんがお留守の場合は書置きの御朱印になります。御朱印は馬頭観音堂で受け付けています)。
※御朱印受付時間:9:00~16:00(6月1日〜30日)
実は、この地方には昔から面白い言い伝えがあって、「人の家のアジサイを盗んで自分の家の玄関に飾ると、お金が貯まり厄除けになる」というものだったそうです。
そのため、アジサイを盗む人が後を絶たなかったとか…。
そこで補陀寺の住職さんが「アジサイを盗むのではなく、お寺で楽しんでください」という思いから境内にアジサイを植えたのが、今の「あじさいの里」の始まりなんだとか。
今は境内にあじさいはありませんが、たくさんの観光客で賑わう「あじさいの里」の正面ゲートから出たお隣で、静かにほっと一息つくのにぴったりの場所です。
心を落ち着かせたいときに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
形原温泉あじさい祭りのアクセス駐車場情報
形原温泉あじさいの里へのアクセスをご紹介します。
電車+バスでのアクセス
あじさい祭り期間中、JR蒲郡駅(南口3番のりば)から臨時直通バスが運行されています。料金は片道520円、約20分。現金または交通系IC カードでの精算です。
※臨時バスの夜間運行は土日のみなので、注意してくださいね。平日の形原温泉発最終便は15:15です。
最寄りの駅はJR三ヶ根駅で、タクシーで5分ほど、名鉄線なら「三河鹿島駅」から徒歩25分ほどで到着します。
駐車場情報

車で形原温泉あじさいの里へ行くなら、東名高速道路「音羽蒲郡IC」から三河湾オレンジロード経由約15km、「岡崎IC」から国道248号経由で約18kmです。
あじさいの里の駐車場は、
- 正面ゲート前の補陀寺横の駐車場
- 形原温泉西側ゲート前にある「あじさいの里駐車場」
- 北側にある「山麓園駐車場」
駐車料金は1台500円(時間制限なし)です。300台ほど駐車できるのですが、平日でも11時頃から混雑します。(写真↑は土曜日の12:00過ぎ、西側ゲート前の駐車場に向かう車の列です。)
土日は係員の方が、それぞれの駐車場の空き状況を確認しながら、車を振り分けていました。
あじさいの里をぐるっとまわっても1時間ほどなので、長時間待つことはないんですが、タイミングが悪いと1時間以上待つこともあります。(6月第2、第3土日は混雑が予想されています。)
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
あじさい祭りのワンポイントアドバイス

- 雨の日も風情があって楽しめますが、会場内にはゆるやかな坂や階段もあります。滑りにくい靴でお出かけください。
- 平日は比較的空いていて、ゆっくり観賞できますよ。
- トイレは正面ゲート付近とほだ橋近くの2ヶ所です。場所を覚えておくと安心ですね。
- 昼間は日差しが強いので、帽子や日焼け止めを持参するようにしてくださいね。夕方になると、虫よけスプレーが活躍します。
- 雨具と水分補給用の飲み物があると安心です。
▼レインコートは1つ持ってると意外と便利ですよ▼
>>楽天市場でレインコートの売れ筋ランキングをチェックするならこちらまとめ:梅雨のひととき、心を癒すあじさい旅へ
形原温泉あじさいの里は、無理なく楽しめる、自然と癒しのスポットです。約120種類、5万株ものあじさいが咲き誇る景色は本当に圧巻で、園内のどこを見ても絵になる風景が広がっています。
青空に映えるアジサイもいいんですが、雨の日はアジサイの中にいろんな傘が混じるステキな写真が撮れますよ。雨の日も晴れの日も、朝も夕も、それぞれに違った魅力があります。
時間帯によって表情を変えるあじさいの美しさをぜひ堪能してくださいね。
・蒲郡竹島八百富神社のパワースポットで運気爆上げ!ご利益とアクセス完全ガイド
・竹島水族館の入館料とチケット割引情報~お土産はグソクムシせんべいで決まり!