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カクキュー八丁味噌の工場見学が面白い!岡崎の歴史と食文化を感じる散歩旅

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岡崎といえば、家康。岡崎城。そして——八丁味噌。

「名古屋めしに欠かせない味噌」くらいのイメージで行ったカクキューの蔵見学が、想像以上に面白かったんです。

蔵に入った瞬間、味噌の香りが漂ってくる。目の前に現れる、天井まで届くような巨大な木桶。その上に積み上げられた3トンの石。暗めの蔵に、黒い壁、重厚な空気——

「工場見学」というより、「江戸時代にタイムスリップした」という感覚に近かったです。

50代になってから、こういう「歴史が今も生きている場所」が好きになりました。岡崎散歩のコースに、ぜひ加えてほしい場所です。

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カクキュー八丁味噌とは?

岡崎市カクキュー八丁味噌

八丁味噌は、愛知県で作られる特別な豆味噌です。一般的な赤味噌は全国で作られていますが、八丁味噌は国が定める原料・製法・熟成の基準を満たしたものだけが名乗れます。

大豆と塩と水だけで作り、2年以上(2夏2冬)かけて天然醸造する。シンプルだからこそ、深い。色が黒く、塩分は控えめなのに濃厚でコクがある——これが八丁味噌の特徴です。

なぜ岡崎で作られた?

岡崎市カクキュー八丁味噌の作り方

「八丁」という名前の由来は、岡崎城から八丁(約870m)の距離にある「八帖村」で作られていたことから。今もカクキューはその場所に蔵を構えています。

岡崎城下の商業地として栄えたこのエリアで、江戸時代初期から味噌作りが続いてきました。東海道を行き交う人々に運ばれ、全国へ広まっていった岡崎の味です。

徳川家康との関係

八丁味噌は家康の長寿の秘訣だったとも言われています。

カクキューの祖先はもともと今川義元の家臣でした。桶狭間の戦いで今川勢が敗れた後、岡崎へ落ち延びて、その子孫が1645年に味噌屋を創業したのがカクキューの始まり。

そして驚くのが、代々の社長が創業者の名前を襲名していること。現在の社長はなんと19代目・早川久右衛門さんです。

江戸時代から続く名前が、今も生きている。歴史ロマンを感じずにはいられません。

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実際に工場見学して感じた魅力

木桶の迫力がすごい

岡崎市カクキュー八丁味噌の味噌蔵

蔵に入ると、まず木桶の大きさに圧倒されます。

杉の木で作られた直径約1.8mの樽が、ずらっと並んでいる。1つの樽に6トンの味噌が仕込まれています。その上に積み上げられているのが約350個・3トン分の重石

重石の積み方は「のづら積み」という職人技で、円錐状に積み上げられています。習得までに5年かかると言われるこの技——地震が起きても崩れたことがないそうです。

目の前に立つと、「これが江戸時代から続いてきたのか」という感慨がじわじわ来ます。写真で見るのとまったく違う、実物の迫力がある。

ちなみにこの木桶、100年以上使えるそうです。役目を終えた後は革を張って太鼓にして、さらに100年使われるとか。ものを大切にする文化が、味噌作りにも息づいています。

味噌の香りに包まれる蔵

岡崎市カクキュー八丁味噌の作り方

蔵に入ると、全身が味噌の香りに包まれます。

鼻をつくような強い匂いではなく、深くてまろやかな発酵の香り。「ああ、味噌ってこういう匂いなんだ」と、改めて気づく感じがします。

蔵の中は温度調整をしていない天然醸造。夏の熱さも冬の寒さも、そのまま味噌に伝わっていく。2年以上かけてゆっくり熟成するほど、色が黒くなり味が深くなる。

その時間と空間が、この香りを作っているんだと思いながら歩くと、見え方が変わります。

老舗らしい空気感が心地いい

岡崎市カクキュー八丁味噌の看板

蔵見学は史料館から始まります。明治40年(1907年)、建築の仕込み蔵を改築した建物で、当時の味噌作りの様子が人形で再現されています。

昭和感ある展示、古びた看板、重厚な木の梁——整備されすぎていない、老舗の「そのまま感」がいい。観光地化されたきれいな展示より、こういう雰囲気の方が好きです。

史料館には面白い展示もあって、国鉄(JR)の駅に掲げられていた看板には、矢作川の橋で日吉丸(のちの豊臣秀吉)と蜂須賀小六が出会う絵が描かれています。

日吉丸が持つゴザをよく見ると、カクキューを示す「久」の文字が。「日吉丸がこっそりカクキューに忍び込んでゴザを盗んだという噂がある」と書かれていて、思わず笑いました。

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工場見学の所要時間は?

昭和2年に建てられた木造のカクキューの本社事務所
  • 蔵見学だけなら、30〜40分(見学自体は約30分)
  • 史料館・売店・試飲も含めて、1時間ほど
  • 八丁村でランチまで楽しむなら、1時間半〜2時間
  • 岡崎城・大樹寺と組み合わせた散歩コースにするなら、半日

見学終了後にはみそ汁の試飲があります。食品添加物なし・加熱殺菌処理なしの「生きている味噌」の味は、やさしくてほっとする味。ここで飲む一杯は格別です。

見学申し込み時にもらった用紙に名前と住所を記入して提出すると、お土産ももらえます(内容はその時によって変わります)。

見学時間: 10:00〜16:00
平日:毎時00分スタート
土日祝:毎時00分・30分スタート(12:30スタートは要確認)
料金:無料(年末年始休業)

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八丁味噌のランチとお土産も楽しい

岡崎市カクキュー八丁村

見学後は、敷地内の「岡崎カクキュー八丁村」でランチができます(11:00〜15:00・年末年始以外無休)。

八丁味噌の味噌煮込みうどんが定番で、コシのある硬めのうどんに、出汁のきいた八丁味噌のスープがよく合います。味噌カツ定食や、ちょっと変わったDemiso チーズバーグ定食なども。

売店では八丁味噌パウダーや小分けの味噌など、持ち帰りやすいお土産が揃っています。

八丁味噌パウダーはカレーに入れるとコクが増して、バニラアイスにかけるとキャラメル風味になるとか。使い方の幅が広いので、お土産に迷ったらこれがおすすめです。

カクキュー八丁味噌の郷
住所:岡崎市八帖町字往還通69
営業時間:9:00~17:00
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カクキューのアクセスと駐車場

電車の場合

名鉄「岡崎公園前駅」(普通のみ停車)から徒歩5分が最寄り。特急・急行利用なら「安城駅」で普通に乗り換えるか、JR「岡崎駅」から愛知環状鉄道「中岡崎駅」下車、徒歩3分。

車の場合

東名高速「岡崎IC」から国道1号線を北西へ約6km・約15分。敷地内に無料駐車場(第1・第2合計40台)あり。土日祝は混雑することがあります。

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カクキューの工場見学まとめ

カクキューは「工場を見る場所」ではなく、岡崎の歴史を味わう場所でした。

木桶の迫力、味噌の香り、職人の技、江戸時代から続く名前——全部が本物の歴史の積み重ねです。

見学は無料で、所要時間は30分ほど。それでいてこれだけ深い体験ができる場所は、そうそうありません。

岡崎城や大樹寺を歩いて、カクキューの蔵で味噌の香りに包まれて、八丁村でうどんを食べる——それが岡崎散歩の、個人的な最高のコースです。

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