愛知県稲沢市国府宮(こうのみや)神社と言えば、旧暦の1月13日に行われる天下の奇祭「はだか祭」が有名ですよね。江戸時代末頃から始まった、ふんどし姿の男たちが寒空の下でもみ合う神事です。
2023年は3年ぶりにはだか男のもみ合いが復活、そして2024年は女性もはだか祭に参加!?と何かと話題になっています。
この記事では、2024年の国府宮神社はだか祭の日程や交通規制、特別御朱印と厄払い、はだか祭り前日の大鏡餅の奉納の様子についてご紹介します。
2023年のはだか祭はもみ合いは復活したものの、はだか男の参加数は大幅に減り過去最少でした。2024年は例年通りとなるのか?楽しみですね。
2024年の国府宮はだか祭はどうなる?
2023年の国府宮はだか祭は、3年ぶりにはだか男たちのもみ合いが復活しました。
昨年は新型コロナ感染拡大防止の対策として「はだか男参加条件」がありましたが、2024年は規制を撤廃、例年通りのもみ合いが開催される予定です。2024年は大きな歓声が上がるいつものはだか祭が期待できます。
さらに、2024年のはだか祭は女性が初めて参加となります。1200年以上続いてきた「はだか男」だけが参加のお祭りに「女性が参加する」のは、はだか祭りの大きな変化です。
女性の参加はもみ合い前の笹の奉納で、上半身はTシャツまたはさらしを巻き、その上に団体名が入った法被(はんてん)を羽織ります。下は短パンに足袋という服装です。
笹を担ぐのは神社敷地内の参道のみで、午後から参加するはだか男と時間が重ならない午前中(9時~11時)に奉納します。
女性の参加で、はだか祭が華やかになりそうですね。参加される女性たちに声援を送りたいです。
国府宮はだか祭り2024年の日程は?
国府宮神社のはだか祭2023年の日程は下記のようになっています。
日にち | 時間 | 内容 |
2月11日(日) | 9:00 | 儺追(なおい)神事の標柱が国府宮神社前に建式される |
10:00 | 儺追人(神男)が選定される | |
2月15日(木) | 9:00 | 奉納される大鏡餅の餅米を洗う |
2月16日(金) | 6:00 | 大鏡餅の餅つき |
2月19日(月) | 17:00 | 儺追人(神男)が儺追殿に入り3日3夜おこもり |
2月21日(水) | 13:00 | 大鏡餅が国府宮神社に奉納される |
19:00 | 庁舎神事(ちょうやしんじ:儺追神事の前夜祭) | |
2月22日(木) | 15:00 | 儺追神事 |
2月23日(金) | 3:00 | 夜儺追神事(よなおいしんじ:神男が災厄を込めた餅とともに追い出される) |
8:00 | 大鏡餅を切り分けて一般に授与される | |
2月26日(月) | 19:00 | 的射神事(まといしんじ:桑の弓にうつぎの矢で的を射て魔を祓う) |
毎年はだか祭り当日に、祭りに参加できない人たちの厄除け祈願が書かれた、色とりどりのなおい布がつけられたなおい笹を、はだか男たちが担いで国府宮神社の拝殿へ奉納します。
はだか祭特別御朱印はある?
※2024年の情報はまだ未発表のため、わかり次第追記いたします。
2023年の限定御朱印は全4種類、切り絵ご朱印は通常の御朱印の2倍の大きさで、華やかなデザインになっています。
前日、当日、翌日の日付限定御朱印も、分散参拝のため、1月23日~授与されます。
- 切り絵御朱印:標柱、はだか祭りのイラスト、天下一の厄除 はだか祭の文字入り。
- 前日(2月2日):「除厄招福 はだか祭 国府宮」大鏡餅
- 当日(2月3日):「参拝国府宮 儺追」鬼のデザインの破魔矢
- 翌日(2月4日):「除厄招福 はだか祭 国府宮」神男
特別御朱印授与期間:1月23日~(枚数限定の書置き御朱印で、なくなり次第終了)
初穂料:切絵御朱印は1,500円、そのほかは各500円(前日・当日・翌日3枚セットは1,500円)
厄除けのお守り・なおいぎれの授与もありますが、5本、10本まとめで授けていただく形でした。5本初穂料500円、10本初穂料1,000円となります。
儺追殿昇殿参拝で厄払いは?
儺追殿(西側玄関)にて、神男のお加持を受けることができます。
神男は、家族といったん縁を切り、儺追殿に入り3日3晩こもります。白米とたくあん、白湯しか口にせず、身体を清め、神に近づいていきます。
「神男に触れれば厄落としができる」といわれ、神男がおこもり中の4日間に、儺追殿に参拝して厄祓いができます。昇殿参拝の初穂料は1名につき1,000円です。
- 2月19日(月) 19:00〜20:30
- 2月20日(火) 19:00〜20:30
- 2月21日(水) 20:30〜21:30
- 2月22日(木) 8:00〜10:30
神男はたくさんの人たちの「厄災」を一身に受けて、儺追神事に臨むんですね。
厄除け祈祷は9:00~16:00に随時行われます。はだか祭り当日は5:00~17:00頃で、初穂料は5,000~となっています。
HPでは「儺追神事の前後3日間は神社駐車場が全く使用できません」とありますが、夜に行われる昇殿参拝では、駐車場を利用することができます。
はだか祭り当日の交通規制は?
はだか祭当日(2月3日)9:00〜18:00は交通規制が行われます。国府宮神社周辺は車両通行・路上駐車は禁止です。
国府宮神社の駐車場に入ることもできないので、注意してくださいね。
国府宮神社はだか祭りの大鏡餅奉納は?
2024年2月21日(水)13:00〜
2024年の大鏡餅奉納は、あま市奉賛会が担当です。2月20日にあま市内の大鏡餅パレードがあり、21日に国府宮神社に奉納されます(予定)。
例年通り、小餅の鏡餅奉納も予定されています。
奉納行事は縮小されるものの、クレーン車で吊り上げての奉納が行われます。
前回の大鏡餅の奉納はどうだった?
はだか祭りの奉納は大鏡餅だけではなく、みこしに乗せた鏡餅や、子餅、ビール、清酒などがあちこちから奉納されます。(リフトで持ちあげて、拝殿へ奉納されていました。)
町内会、市内の中学校の卒業生の会、祭りの設営に携わる業者の会、ボーイスカウトとガールスカウトなど、大鏡餅が奉納される前日や当日の午前中に、鏡餅がどんどん運ばれてきます。
どの鏡餅も2つ重ねの丸餅の上にひし形のお餅が2つ、上に羊かんで作っただいだいがのっています。拝殿の中は、鏡餅だらけです。
午後1時過ぎ、尾頭付きの鯛や伊勢エビ、100本の水引きや松などで飾り付けをされた大鏡餅は、大型トラックに乗せられて、国府宮神社の参道に到着します。
大鏡餅の大きさは、台座を入れた高さが2m35㎝、直径2m40cm、重さは約4トンです。重ねた下のお餅が24俵、上のお餅は20俵、3俵分のひし餅2つに羊かん1000本分のだいだいをのせています。
飾り付けをいったん取り除いた後、クレーンで吊り上げ、台車に載せて運びます。
国府宮神社前の楼門は、下層が室町時代後期の建築で、上層は江戸時代(1646年)に建築されました。下層に比べて上層が大きい、入母屋造りの屋根の山門です。
国の重要文化財となっている楼門、三間一戸の間口は7.79m、中央の部分は柱を傷つけないように柱の下の部分にカバーされていたので、間口は3mもないくらいでしょう。
なんとかぎりぎりで通過できる大きさの大鏡餅。上のだいだい(羊かん)は取り除いて、お餅だけにして、台車を通します。
楼門の内側で見ていましたが、天井ぎりぎりでなんとか通過しました。拝殿前でもう一度クレーンで吊り上げて、拝殿へ納めます。
儺追神事(はだか祭)翌日8時から、大鏡餅切始(おおかがみもちきりはじめ)が行われ、大きな鉈(なた)のようなものを、金槌でたたいて、切り分けていきます。
この餅をいただくと夏病みをしないという言い伝えがあり、たくさんの人が列を作ってお餅をいただきに集まります。(1人10袋まで。1袋100円です) 40分ほど並んで、購入することができました。
切り分けられたお餅はとっても硬くて、つぶつぶが少々残ってるお餅です。神様からのお下がりなので、ありがたくいただきました。
>>国府宮神社がある稲沢市の観光情報はこちら【楽天たびノート】※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
さいごに
2024年の国府宮神社はだか祭りと大鏡餅の奉納についてお伝えしました。
2024年は規制のないコロナ前のはだか祭が戻ってくることに加えて、女性参加という大きな転換期を迎える新しいはだか祭が見られそうです。
1200年以上続く神事が無事に行われるように見守りましょう!
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