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文化のみち二葉館はステンドグラスがステキな旧川上貞奴邸!アクセスと駐車場は?

名古屋市東区の文化のみち二葉館

名古屋市東区にある「文化のみち二葉館」は、日本の女優第1号の川上貞奴の家を移築・復元した建物です。

大正時代の建物、ですが、贅沢でモダンな造りは、今でも憧れちゃうほどステキなお屋敷です。らせん階段で大広間で下りていくと、まるでドラマの主人公になったみたいな気分になります。

この記事では、文化のみち二葉館のステンドグラスなどの見どころと貞奴の人生、アクセスと駐車場についてご紹介します。

二葉館は、貞奴が愛人という汚名を受けながらも、愛する人を支え続け、自らも実業家として凛と生きた場所です。文化のみち散策の時には、ぜひ訪れてみてくださいね。

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文化のみち二葉館のステンドグラスは必見!

名古屋市東区の文化のみち二葉館のステンドグラス

二葉館は、日本の女優第1号として有名になった川上貞奴(さだやっこ)が、夫の死後引退し、1920年(大正9年)から1926年(大正15年)の6年間、実業家の福沢桃介と同居していた和洋折衷の邸宅を移築・復元した施設です。

正面玄関を入ると受付があり、ホールを通って大広間に入ります。大広間は政財界や文化人などの著名人が集まるサロンとして使われていて、大きな1枚の絵のような、華やかなステンドグラスが飾られています。

ステンドグラスの横には円形に張り出したソファーが置かれています。円形ソファーの木組みやスプリングは当時のまま!なんですが、へたってる様子もなく座り心地は抜群です。

名古屋市東区の文化のみち二葉館のホール

大広間にある木製のらせん階段は、赤いじゅうたんが張られ、細かいところまで装飾されています。階段の裏側にも板が張られていて、見た目にこだわって作られています。

らせん階段からは大広間全体が見渡すと、床板の模様までが絵のようで、飾りランプもシンプル、なのに、全体がとっても豪華な印象です。

きっとこのサロンに出入りしてた人たちは、それだけで自分の価値が上がるような、そんな優越感を感じることができたのではないでしょうか?

名古屋市東区の文化のみち二葉館のステンドグラス

サロンの奥には食堂(展示室1)があり、窓の上にあるステンドグラスは「アルプス」と題される山の風景。この部屋には現在、川上貞奴が女優として活躍していた時代の資料が展示されています。

食堂の奥には和室があり、貞奴の愛用品の火鉢や座布団などが残されています。1階の廊下には大理石の大きな配電盤があり、配電盤ですらとっても豪華でおしゃれに見えます。

名古屋市東区の文化のみち二葉館のステンドグラス

2階の書斎(展示室7)にある戸棚にもステンドグラスが使われています。1枚の絵を飾るように、ステンドグラスが飾られていて、おしゃれです。

2階の展示室では名古屋市中区出身の作家・城山三郎氏の書斎の再現や、名古屋ゆかりの文学者や文学作品などが紹介されています。

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二葉館の川上貞奴の貫き通した愛!

名古屋市東区の文化のみち二葉館の貞奴のポスター

写真↑は、川上貞奴の舞台衣装と、スイス人画家が描いた貞奴です。アメリカやロンドンの興行で日舞を披露し人気を得ていた貞奴は、1900年パリ万博に招かれて公演を行うことになり、その宣伝のためのポスターとして描かれたものです。

なんと、ピカソが貞奴の演技と美貌にほれ込んで、貞奴の舞台姿の絵を残している!ってくらい、世界でも認められた女優だったんです。

貞奴は、アメリカのマッキンリー大統領に謁見したり、イギリスのバッキンガム宮殿で公演し、ヴィクトリア女王と謁見したり、フランス政府からアカデミー勲章を授与されたり、とにかくもう、その時代ではありえないくらいの活躍をした人なんですよね。

福沢桃介は福沢諭吉の娘婿であり、木曽川にダムや発電所を設置して電気事業を成功させ、「電力王」と言われた人です。

2人は独身時代に惹かれあっていましたが、桃介が福沢諭吉の次女との結婚が決まり、初恋は実ることなく別れることになりました。

その後貞奴は新派劇の俳優・川上音二郎と結婚し、海外での公演活動をしながら、帝国女優養成所を設立します。1911年に音二郎が病気で死去、貞奴は舞台から引退しました。

貞奴は桃介と再会し、1920年ごろから「二葉御殿」で夫婦同然の生活を始めます。きっと2人は、常識やしきたりを越えたところで、しっかりと結びついてしまったんですね。

(福沢桃介は水力電力により経済発展を促進させた立役者ですが、イマイチ知名度が低いのは、2人の関係を好ましく思わない人たちが多かったからなのかもしれません。)

名古屋市東区の文化のみち二葉館のステンドグラス

貞奴は多忙な桃介の仕事を支えながらも、「川上絹布株式会社」を設立、自ら社長となって、輸出向けの絹織物生産を始め、実業家としても活動しています。

工場では50人ほどの女工さんたちが、45分働いて15分休む、というサイクルで働き、夕方5時で仕事が終わると、お茶やお花を習わせていたそうです。「女工哀史」のような過酷で悲惨な職場ではなかったんですね。

きっと女工さんたちから慕われる社長さんだったのではないでしょうか。工場は空襲で全焼してしまって、残っていないのは残念です。

恋に仕事に、自分の思うまま一生懸命やれちゃう、貞奴は本当にパワフルな人ですよね。それができる財力があったのも要因だと思いますが、自分の力を信じて進んでいくパワーはすごいです。

桃介さんの奥さんの立場だったら…許せない人ですが、ここまでされると「あっぱれ」という気がします。1932年に桃介さんは隠居生活に入り、結婚しないまま、2人はずっと寄り添うように過ごしました。

貞奴は岐阜県鵜沼市に「貞照寺」を私財で建立し、1946年に死去したあとは、貞照寺本堂裏に埋葬されました。桃介さんは東京の多磨霊園に埋葬されています。

文化のみち二葉館
住所:名古屋市東区撞木町3-23
電話番号:052-936-3836
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
入館料:大人200円・中学生以下無料
 撞木館との共通券:大人320円
※ドニチエコきっぷやメーグルの乗車券で、割引特典あり
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文化のみち二葉館のアクセスと駐車場は?

名古屋市東区の文化のみち二葉館外観

文化のみち二葉館に電車・バスで行く

名古屋から行く場合は、地下鉄桜通線「高岳駅」で下車します。2番出口から東へ向かい、「桜通泉2」の交差点を北へ歩きます。徒歩10分ほどで到着します。

バスの場合は、名古屋バスターミナル10番のりば「基幹2 猪高車庫行」に乗車し、「白壁バス停」で下車します(乗車時間は約7分)。南へ5分ほど歩くと到着します。

または、11番のりばから名古屋観光ルートバス「メーグル」に乗車します。「文化のみち二葉館」の建物前にバス停がありますが、名古屋駅から約45分くらいかかります。

文化のみち二葉館の駐車場は?

文化のみち二葉館の北側に10台分の駐車場があります。1回300円/1台で、30分以内は無料です。

文化のみち二葉館と撞木館の間にあるコインパーキングはこちら↓ ※文化のみち撞木館には駐車場がないので、注意してくださいね。

下記の2か所は一方通行の道路沿いにあるので、国道41号線から撞木筋の道路を東へ入ります。

名鉄協商パーキング 橦木町第3(9台)
住所:名古屋市東区橦木町3-18
料金:40分200円 24時間1,000円
名鉄協商パーキング 橦木町第4(7台)
住所:名古屋市東区橦木町3-6-2
料金:40分200円 24時間850円

※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。

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さいごに

名古屋市東区にある「文化のみち二葉館」のステンドグラスや、女主の川上貞奴の生き方、アクセスや駐車場についてお伝えしました。

愛人という立場だった貞奴ですが、誰に何と言われても自分の思いを貫き通して、実業家としても功績を残しました。羨ましい気もするけど、そんな生き方はなかなか真似できるものじゃないですよね。

文化のみち二葉館のステキなステンドグラスと、細部にこだわったインテリアを、ぜひご覧になってくださいね。

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