この記事では、ジブリパークの中でも特に人気のエリア「魔女の谷」について、その魅力をたっぷりとご紹介します。
「魔女の谷」の敷地面積は、なんと「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「もののけの里」の3つのエリアを合わせても足りないほど!
石畳の道を歩けば、まるでヨーロッパの小さな町に迷い込んだような気分になれますよ。
そして、映画そのままに再現された建物や、ジブリキャラクターに乗れるメリーゴーランドなど、魔法のような時間を過ごせる仕掛けがたくさん用意されています。
魔女の谷でしか味わえない特別なアトラクションをはじめ、小さな発見を楽しみながらあっちこっちを散策してみてくださいね。
ジブリパーク「魔女の谷」には何がある?
魔女の谷エリアは西側以外の3方向が木々に覆われているエリアで、ヨーロッパの雰囲気が漂う場所になっています。
入り口ゲート前には大きな口を開けた魔女(ベラ・ヤーガ?)がいて、モザイクタイルで覆われています。
魔女の谷は入り口と出口が別の場所にあります。出口で手の甲に判を押してもらえば、再入場できるので、他をまわってまた戻ってくることができますよ!
ジブリパーク魔女の谷の見どころ1:ハウルの動く城
ハウルの城の外観と内部
魔女の谷の中で、まず目を引くのが「ハウルの動く城」のハウルの城です。高さ約20メートルもある鉄筋コンクリート造りの2階建ての建物で、まさに映画から飛び出してきたかのような迫力です。
城の外観は、金属でできた翼と脚を持ち、まるで機械と生き物が融合したかのような不思議な姿。そして、なんと1時間に数回、大砲と魚雷が動いて煙を吐くんですよ! これは必見です。
城内部も細部まで作り込まれていて、映画ファンにはたまらない空間になっています。
1階には薄暗い居間があり、朝食の準備されたテーブル(分厚いベーコンと目玉焼きが本物そっくり!)や、カルシファーのいる大きな炉があります。
流し台には洗い物の食器がいっぱい積み重ねられていて、まるでハウルたちが今にも戻ってきそうな雰囲気です。
2階のハウルの寝室は、たくさんのガラクタ(魔女除けのおまじないの品?)でぎっしり囲まれています。
壁につるされた巨大なイカに「魔除・破売(ハウル)」と書かれていたり、日本のこけしが置かれていたりと、細かいところまでこだわりが感じられます。
濁ったお湯が残る汚いバスルームも再現されていて、ハウルたちが留守の間にこっそりお邪魔してるみたいな感覚になります。
ハウルたちが生活しているぬくもりがそのまま残されている城の中で、いろんな発見をしてくださいね。
ハウルの城を楽しむコツ
1.城の外観をじっくり観察:1時間に数回行われる大砲と魚雷の動きを見逃さないようにしましょう。
2.4色の円盤に注目:玄関の扉の右側にある4色の円盤を回すと、左側の窓の外の景色が変わる仕掛けがあります。
3.細部まで観察:居間や寝室の小物の1つ1つに面白い仕掛けがあるので、ゆっくり見て回るのがおすすめです。
4.バリアフリー対応:ハウルの城にはエレベーターはないんですが、魔女の谷のハウルの城には、側面にエレベーターが設置されています(違和感なくデザインされていてビックリ)。
階段の上り下りが心配な方も安心して見学できますよ。
カカシのカブの写真スポット
ハウルの城の、少し小高くなった荒れ地には、映画に登場したカカシのカブが立っています。ここは人気の写真スポットで、順番に並んで撮影することになります。
15人づつくらい荒地に入って順番に写真を撮って、全員が出たらまた次のグループが行くって感じです。滑りやすいので石の階段を使って上り下りしてくださいね。
雨の日はカブがお休みなので、晴れた日に訪れるのがおすすめです。
※近くにはモップのような犬「ヒン」も歩いていますよ。
ジブリパーク魔女の谷の見どころ2:ハッター帽子店
「ハウルの動く城」に登場するハッター帽子店も、魔女の谷で再現されています。
木造2階建ての可愛らしい建物で、1階では実際に帽子やオリジナルのキャンディ缶が販売されています。
ハッター帽子店の見どころ
1.ソフィーの作業場:帽子店の裏手にある中庭から奥に進むと、ソフィーが帽子を作っていた作業場が再現されています。帽子を飾る花のコサージュがたくさん並んでいて、とってもステキな空間です。
2.魔女のエレベーター:ハッター帽子店とグーチョキパン屋さんの間にある緑の三角屋根が付いた建物に「魔女のエレベーター」があります。
3.魔女の本棚:エレベーターで2階に上がると、魔女や魔法の本ばかりが集められた本屋さんがあります。ここで魔法の世界を文字で探検できますよ。
魔女のエレベーター裏の中庭に、洗濯物が干されていました。キャラクターは実際にいないけど、ちゃんと彼女たちが生活してる感があっちこっちにあって、ばったり会えそうな気がします。
ジブリパーク魔女の谷の見どころ3:グーチョキパン屋
「魔女の宅急便」に登場するグーチョキパン屋も、魔女の谷に実在します。
木造2階建ての建物で、1階ではオソノさん夫婦が営むパン屋さん、2階にはキキとジジが新生活を始めた屋根裏部屋が再現されています。
グーチョキパン屋のおすすめポイント
1.本物のパンが買える:グーチョキパン屋では実際にパンを焼いていて、購入することもできます。
平日でも30分~40分待ちという行列で、人気商品を集めたパンが4つ入ったセット(2,000円)の販売もあります。
2.名古屋グルメとのコラボ:愛知県ならではの「あんバターメロン」や「ういろうカヌレ」など、地元の味を楽しめるパンもあります。
本当のグーチョキパン屋にはありえないメニューだけど、名古屋グルメとして味わってみてくださいね。
3.キキの屋根裏部屋:2階にあるキキの屋根裏部屋は、映画のシーンそのままに再現されています(写真撮影不可)。裏庭から階段を上がって行くことができます。
設置されているライトや壁飾りの1つ1つがかわいくて、テンションが上がっちゃいますよ。
グーチョキパン屋を楽しむコツ
- 土日祝日はお昼過ぎくらいになると、人気のパンは売り切れることもあるので、できるだけ早めに訪れるのがおすすめです。
- パンセットは現金のみの販売なので、現金を用意しておきましょう。
- 窓に飾られたパンのリースや「おとどけものいたします キキ」の看板など、映画のワンシーンを探してみるのも楽しいですよ。
- 「パン・オ・ういろう」は、カラフルな食べられる花が付いていて、見た目もステキです。ごろっとういろが白みそあんに包まれて入っています。
- 「あんバターメロン」はちょっと大きめサイズ。外側はサクサクで、中はふわふわ。粒あんとバターが挟んであって、時間がたつとバターが溶けて、すぐ食べても後で食べてもおいしい!
映画の世界で買い物ができるって、すごいですね。
ジブリパーク魔女の谷の見どころ4:オキノ邸
「魔女の宅急便」に登場するキキが生まれ育った、オキノ邸も魔女の谷で再現されています。
将来はツタに覆われた家に姿を変えていくのかも?しれませんね。
オキノ邸の見どころ
1.コキリの魔女の店:入り口を入った左側に、キキのお母さんコキリが薬を作っている魔女の店があります。たくさんのドライフラワーが吊り下げられた雰囲気のある空間です。
お店の看板も玄関に設置されていますよ。
2.想像で作られた部屋:1階の居間や台所は、実は映画には出てこない場所。スウェーデンの住宅を参考に想像で作られた部屋なんです。
薪のキッチンストーブが置かれた台所は、生活感たっぷり。
3.キキの部屋:2階にはキキが13歳でひとり立ちするまで使っていた部屋があります。ぬいぐるみ(トトロもいる!)が置かれた、女の子らしい明るい部屋になっています。
4.お父さんの書斎:2階にはキキのお父さんの書斎もあり、なぜかホウキがたくさん置かれています。
オキノ邸を楽しむコツ
- 1階の居間や台所は映画には登場しない場所なので、キキとお母さんの会話とか、想像を膨らませながら見学するのが楽しいですよ。
- キキの部屋の引き出しやクローゼットも、細かいところまでチェックしてみましょう。
- オキノ邸の隣にあるスカイブルーの壁の車庫も、覗いてみてくださいね。
ジブリパーク魔女の谷の見どころ5:アーヤと魔女の家
スタジオジブリの3DCG作品「アーヤと魔女」に登場する魔女の家も、魔女の谷で再現されています。
アーヤと魔女の家の見どころ
1.ベラ・ヤーガの作業場:玄関を入って正面にある魔女ベラ・ヤーガの作業場は、怪しげなものがぎっしり詰め込まれた空間です。
緑の液体がうごめく大ナベや、目玉や虫が入った瓶など、ゾクッとするような小物がたくさん。
天井の梁にはカラスやコウモリが吊ってあって、クモの巣がはってます。…どーやって作ったんだ?って思うくらいのリアルさなので、余計にコワイです。
2.アーヤの寝室とバスルーム:玄関を入って右側にアーヤの寝室があります。映画に登場する「のぞき穴」もあるので、探してみてくださいね。
3.裏庭:建物の裏側には洗濯物を干す裏庭もあります。
アーヤと魔女の家を楽しむコツ
- ベラ・ヤーガの作業場は、細部までリアルに作り込まれているので、じっくり観察してみましょう。
- アーヤの寝室では、ベッドの下もチェックすると面白い発見があるかもしれません。
- 裏庭まで回ってみると、普段の生活感が感じられて面白いですよ。
ジブリパーク魔女の谷の見どころ6:飛行機乗りの塔
飛行機乗りの塔は、「天空の城ラピュタ」のバスーや、「魔女の宅急便」のトンボのような、空を飛ぶことに憧れる少年の家。天井から気球や飛行機が吊り下げられています。
羽ばたき飛行機のスケッチや、飛行機つくりに必要な道具?が几帳面に並んでいて、1階と2階で通話ができる伝声管(ラッパのようなもの)がつながっています。(写真撮影不可)
ジブリパーク魔女の谷のアトラクション
魔女の谷には、ジブリパーク初の乗り物アトラクションが2つあります。
メリーゴーランド
ジブリのキャラクターに乗れるメリーゴーランドは、ジブリの世界観たっぷり。
「もののけ姫」の山犬モロの子どもやアシタカの相棒ヤックル、「魔女の宅急便」のキキの魔法のほうき、「ハウルの動く城」の路面蒸気車、荒地の魔女が使う魔女の輿(ゴム人間が担いでいる)など、様々なキャラクターが登場します。
料金:大人1,000円、こども(3歳~12歳)500円
「年に1度村にやってくる移動遊園地」のイメージで、ジブリ映画のキャラクターだけでなく、シルクハットをかぶって正装した馬や気球なども。
子どもたちだけでなく、大人もワクワクしちゃうメリーゴーランドです。
フライングマシン
「天空の城ラピュタ」の世界をイメージして作られたフライングマシン。座席の下にあるペダルをこぐと、座席が上昇し、空を飛んでいるような気分を味わえます。
注意点:大人だけでの利用は不可。こどもの付き添いに限り、乗ることができます。
料金:大人500円、こども(3歳~12歳)500円
ジブリパーク魔女の谷でのランチおすすめスポット
レストラン「空飛ぶオーブン」
魔女の谷の入り口、池のほとりにある赤レンガ倉庫風のレストランです。ミートパイやキッシュなどのオーブン料理が楽しめます。
おすすめメニュー
- ミートパイと黒いライス:しっかり香辛料がきいたミートパイと、魔女の世界観たっぷりの黒いライス(どちらも単品注文)。
- シェパーズパイ:イギリスの伝統的な家庭料理。
- ナポリタンのキッシュ:日本の洋食とフランスの家庭料理が融合した、ユニークなメニュー。
「空飛ぶオーブン」を楽しむコツ
1.早めの来店がおすすめ:11:00の開店直後から人気で、12時前には行列ができることも。平日でも11:00過ぎには半分くらいの席が埋まっていますよ。
2.スイーツも要チェック:ケーキやフロートなどのスイーツメニューもあるので、ランチタイム以外の利用もおすすめです。
3.オリジナルドリンクを楽しむ:「紅の豚」赤ワイン、「シャルドネ」白ワイン、オリジナルラベルの「風の谷ビール」など、ジブリ作品にちなんだドリンクメニューも豊富です。
魔女の谷のビールは2種類あります。
- ペールエール:イギリス発祥の金色〜銅色のクラフトビール。苦味が比較的控えめで飲みやすい。
- ヒメホワイト:大麦麦芽や小麦を多く使っているビール。フルーティな香味で泡持ちがいい。
4.屋上庭園に行ってみよう:食事の後は、外にある階段から屋上に上がってみて! レストランの屋上と思えない、すてきな庭園が広がっていて、ゆっくりくつろげますよ。
エレベーターも設置されています。
朝食メニューも要チェック
土日祝日限定で、9:30~10:30(ラストオーダー)に「イングリッシュブレックファスト」の朝食メニューが提供されています。早起きして魔女の谷の朝を楽しむのも素敵ですね。
珈琲マシンの裏側に、スタジオジブリ代表取締役・鈴木敏夫さんのサインがありました(赤丸で囲った部分)。
屋台メニュー「カエル焼き」(季節限定)
たい焼きならぬ「カエル焼き」登場。アンコをぎっしり詰めて、一匹ずつ丁寧に焼いています。「魔女の谷」のレストラン「空飛ぶオーブン」横の屋台で、本日から販売しています。あいにくの天気ですが、晴れていれば屋上庭園で頬張るのもよいですね。営業は10時30分から15時。(なくなり次第終了) pic.twitter.com/ar1SpFEvyp
— ジブリパーク GHIBLI PARK (@ghibliparkjp) April 24, 2024
2024年4月から、「千と千尋の神隠し」に登場するアオガエルをモチーフにした「カエル焼き」が登場しました(季節限定)。魔女の谷ならではのユニークな軽食メニューですね。
- 販売場所:レストラン「空飛ぶオーブン」横の屋台
- 中身:つぶあん/ナポリタンがぎっしりと詰まっています。
- 調理方法:一匹ずつ丁寧に焼き上げられています。
- 販売時間:10:30~15:00(なくなり次第終了)
- 食べ方:天気が良ければ、屋上庭園で食べるのもおすすめですよ。
ホットドッグスタンド「ホット・ティン・ルーフ」
魔女の谷には、手軽に食事を楽しめるスポットもあります。その一つが、ホットドッグスタンド「ホット・ティン・ルーフ」です。
- 食べる場所:お店の前に屋根付きのベンチがあり、噴水を見ながらゆっくり食べられます
- メニュー:三河豚の大きめソーセージを、猫の手の形をしたパンで挟んだホットドッグ
- パンの種類:白(ふんわりやわらかい)と黒(ジジの手?香ばしいけどちょっと固め)から選べます
- おすすめポイント:肉汁たっぷりのソーセージは、ケチャップなしでも十分美味しい
- サイドメニュー:フライドポテト、ソフトドリンク、魔女の谷のビールも販売
営業時間:10:00~16:30
グーチョキパン屋のパンをピクニック気分で
グーチョキパン屋で購入したパンを、エリア内のベンチで食べるのも素敵な選択肢です。天気が良ければ、魔女の谷の雰囲気を存分に楽しみながらのランチタイムになりますよ。
ジブリパーク魔女の谷を効率よく回るコツ
1.早めの入場がおすすめ:
人気スポットは朝から混雑するので、開園時間に合わせて入場するのがベストです。
2.順路を考えて回ろう:
入口から:ハウルの城 → ハッター帽子店 → グーチョキパン屋 → オキノ邸 → アーヤと魔女の家
その後:メリーゴーランドやフライングマシンなどのアトラクションを楽しむ
「13人の魔女団」は出口付近にある土産物屋さん。帰る前に立ち寄るのがおすすめなんですが…開店直後に真っ先に行列ができる場所なんです。
魔女の谷の作品をイメージしたマグカップやお皿、トートバッグなど、オリジナルグッズが並びます。ここでしか買えないグッズもあるので、欲しいものがあれば、先に行く方がいいかもしれません。
3.ランチタイムを賢く使う:
- 混雑を避けたい場合:11:00開店直後か、14:00以降の遅めのランチがおすすめ
- 並んでも大丈夫な場合:12:00~13:00のランチタイムに「空飛ぶオーブン」で本格的な料理を
4.休憩ポイントを把握しよう:
- レストラン「空飛ぶオーブン」の屋上庭園
- ホットドッグスタンド「ホット・ティン・ルーフ」前のベンチ
- エリア内に点在するベンチ
5.大さんぽ券プレミアムを活用:
「ハウルの城」「オキノ邸」「アーヤと魔女の家」の内部を見学できます。
6.写真スポットを押さえよう:
- ハウルの城前のカカシのカブ
- メリーゴーランドに乗っているところ
- グーチョキパン屋の前
7.天候によるプラン変更も考慮:
雨天時はカカシのカブがお休みになることも。晴れた日は屋外での食事や、屋上庭園の利用がおすすめです。
\チケット付きプランなら、行きたいときに行けるので安心です!/
JTBからジブリパークのチケット付き宿泊プランが販売開始! 宿泊+JR・新幹線付きツアーや、宿泊+航空券付きツアーも用意されています。
ジブリパークチケットの購入と引き換え方法は?注意点も詳しくご紹介!
まとめ:ジブリパーク魔女の谷の魅力
ジブリパーク「魔女の谷」は、ジブリファンにとって夢のような空間です。映画の世界に入り込んだような体験ができ、細部まで作り込まれた建物や小物の数々に、何度来ても新しい発見があります。
ゆっくりと歩きながら、映画の1シーン1シーンを思い出すのも素敵ですね。
効率よく回るコツを押さえつつ、ところどころでゆっくり休憩を取りながら、魔女の谷の魅力をたっぷり堪能してくださいね。
最後に、ジブリパーク公式サイトで最新情報をチェックしてから訪れることをおすすめします。季節限定のイベントや、新しいアトラクションの情報など、思わぬ楽しみが待っているかもしれません。
魔女の谷エリアで迷子になりながら、ジブリ作品の世界観をめいっぱい満喫してくださいね。