名古屋に、緑色の大仏さまがいらっしゃるのをご存じですか?
名古屋市千種区にある桃厳寺(とうがんじ)は、鮮やかな緑色の「名古屋大仏」で知られるお寺です。
でも私がこの場所に足を運ぶたびに思うのは、大仏さまだけじゃない、ということ。境内には織田信長の弟・信行のお墓があり、戦国好きにはたまらない歴史の厚みがあります。
「え、ここに信行のお墓があるの?」という発見の驚き。それが桃厳寺の一番の魅力かもしれません。
桃厳寺の所要時間はどれくらい?

- 大仏だけさっと見るなら → 15〜20分
- 信行の墓・境内もゆっくり → 30〜40分
境内はコンパクトなので、短時間でも十分に満足感が得られます。名古屋市内の観光とセットで組み込みやすいのも魅力です。
桃厳寺の見どころ
桃厳寺の境内に入ると、大通りに面しているのに車の音がまったく聞こえない、木と竹林に囲まれた不思議な静寂の空間です。
境内には四方竹(幹が四角い珍しい竹)の群生や、動物の供養塔など、見どころが点在しています。
緑の大仏:一度見たら忘れられないインパクト

台座5m+仏像10m、合計15mの青銅製大仏が、鮮やかな緑色で立っています。1987年に建立され、2006年に現在の緑色に塗装されました。
白毫(額の珠)は純金、目・唇・耳には金箔が貼られており、緑×金のコントラストが独特の存在感を放っています。
目は半眼。座禅の姿勢を表しており、目を開けすぎると心が乱れ、閉じすぎると眠くなるため、半眼が理想とされているそうです。深い瞑想の表情に、しばらく見入ってしまいます。
大仏さまの周りには10頭の象、正面には僧侶と鹿、背面にはクジャクの像が並んでいます。クジャクは毒蛇を食べることから煩悩を食べて人々を守るとされており、仏教的な意味が込められています。

大仏前には大仏さまと同じサイズの左手の像もあり、「もともとの色はこれだったんだ」とわかる仕掛けになっています。
写真スポットとしてもインパクト抜群。正面からはもちろん、北側の道から大仏の背中が見えるアングルも、ちょっとツボですよ。
織田信行の墓:歴史好きに刺さる”発見”

桃厳寺はもともと、織田信長の父・信秀の菩提を弔うために建てられたお寺。信秀の戒名「桃巌道見大禅定門」がそのまま寺名の由来になっています。
そして信秀の供養塔の横に、静かに佇んでいるのが信行のお墓です。
織田信行は信長の弟。織田家内の後継者争いに敗れ、1558年に兄・信長によって謀殺されました。享年、諸説ありますが20代前半という若さです。
「なぜ謀殺した兄が、弟の墓をこの地に?」という問いが頭をよぎります。
信長という人物の複雑さ、戦国という時代の非情さ、そして織田家の葛藤……。小さなお墓の前に立つだけで、いろんなことを考えてしまいます。
歴史好きにとっては、ここだけで来た価値があると感じる場所です。
桃厳寺の日本一大きい木魚

本堂に置かれている木魚は、なんと日本一の大きさ! 直径1m、樹齢100年のクスノキに2頭の龍が彫られた最高級品で、触れるだけで過去の罪が消えると言われています。
形の美しさはもちろんですが、どんな音がするのか、たたいてみたくなっちゃいますね。
ちなみに、愛知県は木魚の生産量日本一。桃厳寺の木魚は、その技術の粋を集めた逸品と言えますね。
本堂の天井には色鮮やかな天井画も広がっており、見上げるだけでしばし立ち止まってしまいます。
桃厳寺のねむり弁天さま

辨才殿には「ねむり弁天さま」が横たわっています(拝観料1,000円、16歳未満入場不可。ガラス越しに拝観は可能)。
年2回の御開帳(1/1〜1/5・5/7〜5/8)に合わせて訪れるのもおすすめです。
また、琵琶湖の竹生島宝厳寺から歓請した「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)さま」も祀られています。音楽や芸術、家内安全などのご利益があると言われています。
住所:名古屋市千種区四谷通2-16
拝観時間:9:00~17:00
拝観:無料 辨才殿のみ有料
参拝者用駐車場あり
名古屋観光と一緒に回れる?

桃厳寺は覚王山エリアに近く、日泰寺とのセット散策がおすすめです。
【散策モデルコース】
- 覚王山(カフェや商店街の雰囲気を楽しむ)
- 揚輝荘(松坂屋初代社長が建てた別荘。南園・北園があり、昭和初期の贅を尽くした庭園建築が見どころ)
- 日泰寺(タイから贈られた釈尊の遺骨を祀るお寺)
- 桃厳寺(緑の大仏+信行の墓)
このコースなら、歩いて2~3時間ほどで4か所を回れます。庭園・お寺・歴史・街歩きが一度に楽しめる、歴女にはたまらない半日コースです。
地下鉄「本山駅」6番出口から緩やかな坂を5分ほど歩けば桃厳寺に到着するので、アクセスも抜群です。
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桃厳寺まとめ
桃厳寺は、インパクト抜群の緑の大仏と、信長の弟・信行の墓という歴史的な重みが一か所に凝縮された、ちょっと不思議な歴史散策スポットです。
- 所要時間は15〜40分とコンパクト
- 緑の大仏は写真映え・インパクト抜群
- 信行の墓は歴史好きにとって”発見型”の見どころ
- 覚王山・日泰寺とのセット散策がおすすめ
「大仏を見に行ったら、信行のお墓があった」という発見の体験を、ぜひ味わいに行ってみてください。
戦国時代に思いを馳せながら緑の大仏を見上げる時間は、名古屋観光のなかでも特別な記憶になるはずです。
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
