名古屋市西区にある「トヨタ産業技術記念館」は、繊維機械を発明したトヨタグループの創始者豊田佐吉氏と、自動車産業に尽力した息子の豊田喜一郎氏の記念館です。
大正時代の赤レンガの工場をそのままに、大人でも子供でもわかりやすく、ものづくりの発展してきた歴史や仕組みを学ぶことができます。
この記事では、名古屋市西区にあるトヨタ産業技術記念館のアクセスや駐車場、見どころについてご紹介します。
「モノづくり」の進歩を目の当たりにして驚きがいっぱいのトヨタ産業技術博物館は、入館者数が年々伸びている、とっても人気がある観光スポットです。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
名古屋市トヨタ産業技術記念館のアクセスは?
トヨタ産業技術記念館に電車・バスで行く

名古屋駅から名鉄線「栄生(さこう)駅」で下車、徒歩約3分です。栄生駅には急行・準急・普通電車が停車します。
名古屋観光ルートバス「メーグル」に乗るなら、名古屋駅バスターミナル11番乗り場から乗って、1番最初の停留場所が「トヨタ産業技術記念」正面出入り口前です。1乗車大人210円、小児100円、交通系ICカードが使えます。
メーグルの1DAYチケットは大人500円、小児250円ですが、トヨタ産業技術記念館の入場が100円引きになるので、メーグルを使うなら1DAYチケットを使うと、ほんのちょっとお得ですね。
近くに「ノリタケの森」もあるので、一緒に回るならメーグルがおすすめです。
トヨタ産業技術記念館の駐車場は?

トヨタ産業技術記念館に車で行く場合、名古屋高速「明道町出口」から西へ約5分、または「丸の内出口」から北東に約10分向かいます。
敷地内に乗用車220台分の駐車場があります。なんとなんと、無料です。
2021年の秋に、トヨタ産業技術記念館の南側にイオンが開店するので、いずれ有料になるかもしれませんが、2020年12月現在は無料です。こんな大きな駐車場が名古屋の街中で無料だなんて、ちょっと驚いてしまいました。
さすが天下のトヨタ、太っ腹です。
名古屋市トヨタ産業技術記念館の見どころは?
繊維機械館で機織り機の進化を見る

綿花から糸を紡ぎ、木製の人力織機から現代の繊維機械まで、大正・昭和と時代ごとに約100台の機械が展示されています。スタッフの実演付きで説明を聞くと、「正確に早く布を織る」技術の進化を目の前で知ることができます。
現代の「電子ジャガードエアジェット織機」になると、写真をそのまま布に織り込むことができて、しかも数色しかない糸で表現できてしまうのに、ただただ唖然としちゃいます。
「実演・ガイドツアー」は午前(10:00~)・午後(13:30~)と1日2回あります。(随時行われる実演もあります。) 説明を聞きながら実演を見ると仕組みがよくわかるので、ぜひ実演を見てくださいね。
自動車館で国産自動車への道を知る

自動車館では、ゼロから国産車づくりにチャレンジした人たちの、失敗と成功の繰り返しの歴史を見ることができます。
乗用車の試作を進める中で、国からの依頼でG1型トラックの製造へ、そこから国産大衆車の誕生と、トヨタの自動車は技術の進歩を続けていきます。

トヨダAA型乗用車(1936年完成)は、観音開きのドアで、運転席には両ひざにはさんでならすクラクション、後部座席にはシートベルトがわりに掴まるヒモや、足置きが付いています。
後部にトランクはなく、後部座席の乗り心地が優先されてる作りで、タクシーなどで利用されるための車です。1937年当時の値段は、3,685円!
この車が販売されてすぐ、「トヨダ(TOYODA)」の社名が「トヨタ」に変更されました。「トヨタ」「とよた」どちらも8画、末広がりで将来性がある数字になるからなんだとか。
思わず指で字を書いて、画数をチェックしちゃいました。こじつけだとしても、「なるほど」って思っちゃいますよね。
懐かしい車から、最新の「MIRAI」までが展示されてるエリアは、子供より大人が夢中になっちゃうエリアです。目を輝かせた大人たちが、カメラを構えて写真撮影に熱中しています。
他にも図書室やテクノランド(遊具でモノつくりの楽しさを体感できるエリア)もあり、じっくり周ると半日以上はかかる博物館です。
住所:名古屋市西区則武新町4-1-35
入館料:大人500円 65歳以上300円 中高生300円 小学生200円
開館時間:9:30~17:00(入場受付は16:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
名古屋市トヨタ産業技術記念館でランチするなら?

トヨタ産業技術記念館ミュージアムショップ前にある「ミュージアムカフェ」では、記念館プレミアムカレーが人気です。(ミュージアムショップにこのカレーのレトルトを販売しています。)
牛肉がゴロゴロ入った、ちょっとスパイシーなカレーと、ライスまたはナンが選べます。他にもピラフやパスタなどのメニューがあり、どれも1,000円以下のお値打ち金額です。
正面出入り口前にある「レストラン ブリックエイジ」では、本格的な洋食メニューがいただけます。
駐車場無料で、レストラン利用のみできること、本格的なお食事の割に値段がリーズナブル(2,000円以下)なので、休日はお客さんが多めです。
14:00以降はアフタヌーンティー、スイーツスタンドとおかわりOKのコーヒーか紅茶で1,200円(税抜)、ケーキセット650円(税抜)もあります。ちょっと贅沢な気分を味わうことができますね。
※ブリックエイジでは、GoToトラベルの「地域共通クーポン」、名古屋「シャチ割」が利用できて、おつりが出ないクーポン使い切り価格「期間限定スペシャルメニュー(税込2,000円)」が用意されています。
営業時間:9:30~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
レストラン ブリックエイジ
営業時間:11:00~16:30
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
さいごに
名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館のアクセス・駐車場、見どころとランチについてお伝えしました。
トヨタ産業技術記念館では、繊維機械や自動車に興味がなくても、見てるだけで人の考える力の「すごさ」が伝わってきます。
愛知県の「モノづくり」の原点がわかるトヨタ産業技術記念館へ、ぜひお出かけくださいね。