豊橋というと、「新幹線や特急が止まる乗り換えの町」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
でも実際に歩いてみると、城下町の面影が残る豊橋公園、江戸時代の宿場町がそのまま残る二川宿、路面電車が走るレトロな街並み——「ここ、思っていたより面白い」と感じる場所が多い町です。
今回ご紹介するのは、吉田城と二川宿を中心に、豊橋のご当地グルメも楽しみながら歩く1日の歴史散歩コースです。
公共交通機関でほぼ回れるので、車がなくても大丈夫。のんびり歩きたい50代からの日帰り旅にもぴったりです。
今回の豊橋1日モデルコース
豊橋駅
↓ 路面電車
吉田城・豊橋公園
↓ 徒歩
豊橋市美術博物館
↓ 路面電車で戻る
豊橋カレーうどん(ランチ)
↓ JR
二川宿本陣資料館
二川宿散歩
↓ 徒歩
二川伏見いなり
JR豊橋駅へ戻る
【午前】吉田城と豊橋公園で城下町散歩

豊橋駅に着いたら、まず路面電車に乗ります。
「駅前駅」から路面電車に乗車して「市役所前駅」で下車——この路面電車の時間が、豊橋散歩のスタート。
レトロな車体が街中をゆっくり走っていく雰囲気は、それだけで非日常感があります。

市役所前駅の北西には、豊橋市公会堂があります。
1931年竣工のロマネスク様式の外観にスペイン風の円形ドーム、コリントン式の列柱が並ぶ国の登録有形文化財で、ドラマや映画のロケ地としても使われています。
吉田城に向かう前にちょっと寄り道して、外観だけでも見ておく価値があります。
吉田城の見どころ

豊橋公園の一角に、吉田城があります。
戦国時代には武将たちの争奪戦が繰り広げられ、城主が次々と入れ替わった城です。天守はこじんまりとしていますが、江戸時代の刻印が残る石垣と鉄櫓(くろがねやぐら)は必見。
豊川のほとりに立つ鉄櫓からの川の眺めが、なんとも気持ちいいですよ。
お城自体は無料で観覧できます。「小ぶりだけど落ち着く」という言葉がぴったりの城で、派手な見どころはないけれど、石垣の前に立つと戦国の時間がじわっと伝わってくる。そういう城です。
ちなみに、かつての城全体の敷地は名古屋城より広かったそうで、その規模の城がここにあったという事実に驚かされます。
吉田城の所要時間は?御城印の販売場所と見学の目安、見どころまとめ
豊橋公園をゆっくり歩く
吉田城の周辺は豊橋公園として整備されています。
公園内には明治17年に作られた歩兵第十八聯隊の兵舎跡が残っていて、門・哨舎・弾薬庫などが保存されています。
戦病死者を追悼する記念碑もあり、城跡と近代の軍の歴史が重なっている場所でもあります。
急いで回る場所ではなく、木々の中をゆっくり歩きながら「この公園にどれだけの時間が重なっているか」を想像するのが楽しい。吉田城の見学後にそのまま公園を散歩する流れが自然です。
豊橋市美術博物館で少し静かな時間を過ごす
豊橋公園の中にある豊橋市美術博物館も、合わせて立ち寄ってほしい場所です。
吉田城の歴史展示に加えて、郷土の美術・工芸・考古・歴史資料が収蔵されていて、豊橋という町の文化の厚みを感じることができます。
企画展の内容によって見応えも変わるので、事前に確認してから来るとより楽しめます。
大きな施設ではないので、気軽に立ち寄れるのがいいところ。「博物館をじっくり制覇する」というより、「吉田城の見学の流れでちょっと覗いてみる」という感覚で来るのがちょうどいい。
吉田城→豊橋公園散歩→美術博物館という午前の流れで、2〜3時間ほど見ておくとゆとりがあります。
住所:豊橋市今橋町3-1(豊橋公園内)
開館:9:00〜17:00 月曜休館
一般ギャラリー・コレクション展示:無料
ランチは豊橋カレーうどんを食べてみて

豊橋のご当地グルメとして外せないのが豊橋カレーうどん。
最大の特徴は、どんぶりの底にご飯ととろろが入っていること。カレーうどんを食べ進めていくと、最後にご飯ととろろが現れて「2度おいしい」という構成です。
豊橋のうどん屋さんは自家製麺率100%というのも自慢で、麺のこだわりも各店さまざま。お店によって味や麺の違いがあるので、豊橋カレーうどんファンは食べ比べを楽しんでいるほどです。
豊橋産のウズラ卵がのったバージョンもあって、豊橋市はウズラ卵の生産量日本一(全国シェアの約半分)を誇っています。
「カレーうどんの下にご飯?」と最初は半信半疑でしたが、食べてみると納得!
カレーのルーをしっかり楽しんで、最後はとろろのかかったご飯で締める——この流れが計算されていて、満足感が高いです。
豊橋駅周辺にも提供するお店がいくつかあるので、午前の散歩を終えて駅方面に戻ってからランチにするのがおすすめです。
【午後】二川宿本陣資料館で東海道の歴史を感じる
ランチの後はJR豊橋駅から東海道本線に乗って「二川駅」へ(数分)。二川駅北口から東へ1km、徒歩約15分で二川宿本陣資料館に到着します。
江戸時代の宿場町の雰囲気

二川宿は東海道五十三次の33番目の宿場町。二川宿本陣資料館では、資料館と江戸時代の本陣・旅籠屋を当時の姿のまま見ることができます。
本陣は畳が300畳敷かれた広さで、部屋と部屋がくっついて廊下もない造り——「大名が泊まるとき、どれほど大勢の人間が出入りしていたのか」がリアルに想像できます。
「せわしない感じが伝わってくる」という表現がぴったりの空間です。
資料館内にはワークシートが随所に置かれていて、展示品と照らし合わせながら深く理解できる工夫があります。
江戸時代のおもちゃで遊べる体験コーナーもあって、子連れでなくても「やってみたい」と思わせる仕掛けも。
「宿場町の資料館」と聞くとさらっと流せる印象かもしれませんが、実際に本陣の建物の中を歩くと、「江戸時代の旅ってこういうものだったのか」という実感が湧いてきます。
住所:豊橋市二川町字中町65
開館:9:00〜17:00 月曜休館(祝日は開館、翌平日休み)
入館料:大人500円 小中高生100円
豊橋市二川宿本陣資料館の入館料と見どころは?本陣と旅籠屋が残る江戸時代の旅館!
古い町並みが残る二川宿をのんびり歩く
本陣資料館の周辺には、江戸時代の宿場町の雰囲気が残る町並みが続いています。
急いで歩く場所ではありません。古い建物を眺めながら、「ここを参勤交代の行列が通ったのか」と想像しながらのんびり歩くのが二川宿らしい楽しみ方です。
二川伏見いなりで静かに締めくくる

二川宿本陣資料館から二川駅に戻る途中、来た道を少し変えて二川伏見いなりへ立ち寄ります。
大きな鳥居をくぐって境内に進むと、小さな裏山にたくさんの鳥居が並ぶ「百本鳥居」があります。
「願い事が通る」といわれる鳥居をくぐりながら、摂社・末社にお参りしていく——この鳥居をくぐる体験が、ここの独特の魅力です。
二川伏見いなりは、どことなく「ここだけ時間の流れが違う」感じがする神社です。
境内には御衣黄桜という緑の花が咲く珍しい桜の木があって、春の時期には境内の雰囲気がまた違います。
1日の終わりに、静かな境内を歩いてひっそり手を合わせる——この締めくくりが、豊橋の歴史散歩に合っていると思います。
所要時間の目安
| エリア | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 吉田城・豊橋公園・美術博物館 | 2〜3時間 |
| 豊橋カレーうどん(ランチ) | 約1時間 |
| 二川宿本陣資料館・町並み散歩 | 約2時間 |
| 二川伏見いなり | 約30分 |
| 全体 | 約7〜8時間 |
二川宿本陣資料館は月曜休館なので注意してください。豊橋駅から二川駅はJRで数分、路面電車は1乗車200円(IC利用可)です。
豊橋観光モデルコースまとめ
豊橋は、「観光する町」というより、城下町と宿場町の空気を歩く町でした。
路面電車で吉田城へ、JRで宿場町へ——移動のたびに時代が変わっていく感覚が面白い。豊橋カレーうどんの「底にご飯が隠れている」という発見も含めて、歩いてみないとわからない魅力がある町です。
「豊橋って通過するだけだよね」と思っていた方に、ぜひ一度歩いてみてほしいです。
>>豊橋市の観光スポットの口コミや宿泊施設情報はこちら【楽天たびノート】※情報が変更されている場合もありますので、最新の情報は公式サイトなどで確認してくださいね。
