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岐阜城は誰の城だった?歴代城主の知られざる物語と見どころ徹底ガイド

この記事では、岐阜県の誇る名城「岐阜城」についてご紹介します。

戦国時代から続く興味深い歴史と、天守から息をのむような絶景が楽しめる岐阜城。この記事を読めば、あなたも岐阜城の魅力にきっと引き込まれるはずです!

ぜひ、岐阜城へ行かれる時の参考にしてくださいね。

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岐阜城の歴史と城主

岐阜城

斎藤道三から織田信長へ

岐阜城の起源は1201年。鎌倉幕府の軍事拠点として築城されたこの城は、当初は小規模な山城でした。

1532年頃、美濃の国人・斎藤道三が稲葉山城を手に入れます。道三は商人から身を起こし、知略と武力で頭角を現した人物。彼は城を大幅に改修し、美濃の覇者としての地位を固めました。

1567年、織田信長が道三亡き後の稲葉山城を攻め落とします。信長はこの城を「岐阜城」と改名し、天下統一の拠点としました。

岐阜の地名は、中国の古都「岐山」と「鳳阜」にちなんでいて、信長の大きな夢を表しています。

岐阜城の歴代城主

岐阜城は、その歴史の中で様々な人物が城主を務めました。それぞれの城主が、この城と周辺地域に独自の影響を与えています。

斎藤道三(在城期間:1532年頃~1556年)

  • 別名:美濃のマムシ
  • 主な業績:城の大規模改修、美濃国の統一
  • 逸話:娘の濃姫を織田信長に嫁がせ、後の天下統一の布石を打つ

斎藤義龍(在城期間:1556年~1561年)

  • 斎藤道三の長男
  • 逸話:父・道三と争い、勝利するも若くして病死

斎藤龍興(在城期間:1561年~1567年)

  • 斎藤義龍の子
  • 逸話:若年で家督を継ぐも、織田信長の攻撃に敗れる

織田信長(在城期間:1567年~1576年)

  • 主な業績:城名を「岐阜城」に改名、天下統一の拠点として整備
  • 逸話:楽市楽座を実施し、岐阜を経済の中心地に

織田信忠(在城期間:1576年~1582年)

  • 織田信長の長男
  • 主な業績:父の意志を継ぎ、岐阜城と城下町の整備を続ける

織田信孝(在城期間:1582年~1583年)

  • 織田信長の三男
  • 逸話:本能寺の変後、短期間岐阜城を継ぐも、羽柴秀吉に敗れる
織田信孝の最期については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
野間大坊の血の池に残る源義朝の無念を木刀で晴らす?絵解きで知る歴史と御朱印は?

豊臣政権下の城主たち(1583年~1600年)

  • 池田恒興、池田輝政、豊臣秀勝、織田秀信と城主が目まぐるしく交代
  • この期間、岐阜城は豊臣政権の重要拠点として機能

徳川幕府による廃城(1601年)

  • 関ヶ原の戦い後、徳川家康により廃城となる
  • 岐阜城の歴史的価値は失われることはなかった

岐阜城は、戦国時代の流れをずっと見てきたんですね。

商人から身を起こした斎藤道三、天下統一を目指した織田信長、そして最後は徳川家康による廃城。それぞれの城主が、この城に刻んだ歴史は、現代にも色濃く残っています。

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岐阜城の見どころは?

現在の岐阜城は昭和31年に鉄筋コンクリートで再建された3層4階の望楼型、石垣も信長の時代の部分と、積み直し部分が混在しています。

岐阜城天守閣からの絶景

岐阜城天守からの眺め

岐阜城の最大の魅力は、なんと言っても天守閣からの眺めです。標高329mの金華山の頂上に位置する岐阜城からは、360度のパノラマビューが楽しめます。

  • 北側:長良川、北アルプス(乗鞍岳、槍ヶ岳など)
  • 西側:伊吹山、鈴鹿山脈
  • 東側:中央アルプス(木曽駒ヶ岳、恵那山など)
  • 南側:濃尾平野、伊勢湾

北に長良川、後の3方は険しい山道で、敵が攻めてこれば一目瞭然、斜面を登る敵軍の体力を奪い、防御するのに有利です。

美濃を制すものは天下を制す」という言葉の意味が、この眺望を見ればよく分かります。信長も、きっとこの景色を見ながら天下統一の夢を描いていたんでしょうね。

天守閣内部の展示

岐阜城内の史料展示室

岐阜城の内部は歴史資料館として、活用されています。織田信長坐像(写真左↑)は、国の重要文化財。

各階で異なるテーマの展示が楽しめます:

  • 1階:「武具の間」
  • 2階:「城主の間」
  • 3階:「信長公の間」

3階には、信長の「天下布武」の印や、当時の日本が描かれた地球儀などが展示されています。

斎藤道三や濃姫など、岐阜城に関わる人物の肖像画や説明も見られるので、歴史好きの方にはたまりませんよ。

岐阜城資料館

岐阜城資料館の信長の甲冑

岐阜城の東側には、岐阜城資料館があります。

ここでは、武器庫や食糧庫を再現した「隅櫓城郭造」の建物内で、信長公の甲冑のレプリカや土器などが展示されています。

岐阜城と共通の入場券で入れるので、セットで見学するのがおすすめです。ちなみに、日本100名城のスタンプはこちらの受付に置いてありますよ。

※岐阜城内と資料館の展示は、2025年3月に入れ替えが予定されています。

岐阜城・岐阜城資料館入場料
大人:200円 小人(4歳以上16歳未満):100円
開館時間 年中無休
3/16~10/16 9:30~17:30
10/17~3/15 9:30~16:30
1/1のみ 6:30~16:30
期間限定でナイター営業あり
※70歳以上と、毎月第3日曜日(中学生以下と同伴する家族)は入場無料。
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岐阜城へのアクセス

岐阜城へ行く金華山ロープウェイ乗り場

ロープウェーで楽々アクセス

岐阜城へ行くなら、ロープウェーがおすすめです。※登山道を歩いていくこともできます。

岐阜公園から金華山山頂まで、わずか4分で到着します。高低差約255mを一気に上がるので、眺めも最高ですよ。

※ロープウェー山麓駅には、コインロッカーや授乳室があります。

金華山ロープウェーの料金

  • 大人(中学生以上):片道800円、往復1,300円
  • 子供(4歳以上12歳未満):片道400円、往復650円

※4歳未満は乗車券所持者1名につき、1人無料。

※ペット運賃(ゲージを含む重量が14Kgまで)、4Kg以上の手荷物にも料金がかかります。

営業時間

  • 3/16~10/16:9:00~18:00
  • 10/17~3/15:9:00~17:00
  • 1/1のみ:5:00~17:00

GWや夏季期間には夜間営業もあるので、夜景を楽しむチャンスもあります。

山頂駅から岐阜城までの道のり

岐阜城の「天下第一の門」と閻魔堂
学問の招福閻魔(えんま)堂

ロープウェーの山頂駅から岐阜城までは、徒歩で約10分です。途中には、以下のような見どころがあります。

  1. リス村(後述)
  2. 冠木門「天下第一の門」
  3. 二の丸門
  4. 学問の招福閻魔堂
  5. 題目塚

ロープウェイ山頂駅にあるリス村を横目に、冠木門(かぶきもん)「天下第一の門」をくぐって、岐阜城まで歩いて行きます。長い平坦な道が続いていて、馬をつなぐ馬場の跡地があります。

二の丸門をくぐると、正面に「学問の招福閻魔(えんま)堂」(写真↑)があります。

斎藤道三の主君土岐頼康が革手城を築城の際に安置した閻魔王を、昭和50年に金華山に奉安されたものです。現在は岐阜市の重要文化財として、市の鬼門除けを担っています。

岐阜城前の題目塚

えんま堂の対面には「題目塚」、岐阜城で戦没した兵士の霊を慰めるために建てられました。

道中は比較的平坦ですが、最後に岐阜城入り口までの階段があります。歩きやすい靴でお出かけくださいね。

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岐阜城周辺の観光スポット

岐阜城周辺の観光スポットをご紹介します。

リス村でかわいいリスたちと触れ合い

リス村のリス

岐阜城に行ったら、ぜひリス村にも立ち寄ってみてください。ここでは、タイワンリスにエサやり体験ができます。

リス村の楽しみ方

  1. 入り口で革の手袋を受け取る
  2. リスの餌を手袋の上に載せてもらう
  3. リスが手に乗って餌を食べる様子を観察

餌を食べるリスは、他のリスがくると、「これは俺のや、来るなー!」と威嚇して、取られまいとします。つぶらな瞳でかわいい・・・んだけど、その一瞬だけは凶暴さを感じさせます。

餌がなくなるとぷいっと逃げていきます。手袋を差し出すと、「ん?餌くれんの?」と近寄ってきますが、餌がないとわかるとそっぽむきます。

リスたちの愛らしい姿に癒されること間違いなしです。

ただし、リスたちの休憩時間には入村できないので、ロープウェーから降りたら時間を確認してくださいね。

リス村のリス

リスのミニ情報

リスの前歯4本(上下2本ずつ)はオレンジ色の切歯(せっし)で、とっても硬くて、一生伸び続ける歯なんです。リスは食べ物を噛んで、歯を削っているんですよ。

リス園入場料:大人400円・小人(4歳以上)300円
※ロープウェー往復利用で100円引き
営業時間:9:30~16:30 年中無休
※リスの餌やりは4歳以上

織田信長公居館跡

岐阜城の織田信長の居館跡

ロープウェー乗り場の南側には、織田信長の居館跡があります。ここは信長が岐阜城を拠点としていた時代に、政治や合戦の指揮を執った場所です。

発掘調査で水路や巨石列が見つかり、当時の建物や庭園の一部が復元されています。金箔瓦も出土していて、豪華な建物があったことがうかがえます。

現在も発掘調査が続いているので、今後さらに興味深い発見があるかもしれません。

三重塔と板垣退助像

金華山ロープウェイ乗り場近くにある3重の塔

ロープウェー乗り場近くには、朱塗りの三重塔があります。大正6年に市民の寄付で建てられたもので、濃尾地震で被災した長良川橋の古材が使用されています。

緑の木々の中に鮮やかに映えています。内部の見学は5人以上で事前申し込みが必要です。

岐阜公園内の板垣退助像

また、居館跡への入り口には板垣退助像があります。ここは板垣退助が暗殺未遂に遭った場所で、有名な「板垣死すとも自由は死せず」という言葉が生まれたとされる歴史的な場所です(諸説あり)。

板垣退助暗殺未遂事件(岐阜事件)の場所は岐阜公園南の奥まった場所にあります。

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岐阜城でランチするなら

金華山ロープウェーで山頂に上がった先にある展望レストラン「ル・ポン・ドゥ・シェル」は、絶景を楽しみながら食事ができる贅沢な場所。

名物料理「信長どて丼」は、味噌でじっくり煮込んだ牛すじと豚肉が特徴。また、味噌カツや飛騨高山ラーメンなど、地元の味覚も揃っています。

先に食券を購入してくださいね。

日本人で初めてバナナを食べたのは織田信長なんだそうで、岐阜県産の糖度が高いバナナで作られた「信長バナナアイス」も人気です。

美しい景色を見ながら、岐阜の郷土料理を満喫してくださいね。

展望レストラン「ル・ポン・ドゥ・シェル」
営業時間:10:00~17:30 (土日祝)~20:00
※食事:11:00~16:30
席数:50席
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岐阜城を楽しむためのヒント

岐阜城をめいっぱい楽しむためのヒントをご紹介します。

最適な服装と持ち物

岐阜城観光を快適に楽しむためには、以下のものを準備しておくとよいでしょう:

  • 歩きやすい靴:山道や階段があるので必須です
  • 飲み物:特に夏場は熱中症対策に
  • カメラ:絶景を撮影するのをお忘れなく
  • 軽い上着:山頂は風が強いことがあるので、あれば安心です

おすすめの観光シーズン

岐阜城は四季折々の美しさがありますが、特におすすめのシーズンは:

  • 春:桜の季節(3月下旬~4月上旬)
  • 秋:紅葉の季節(11月中旬~下旬)

この時期は特に混雑するので、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。

ナイトビューを楽しむ

岐阜城ではときどき夜間営業を実施しています。金華山のロープウェーで岐阜城と岐阜市街地のライトアップを楽しめます。

夜景と合わせて楽しむ岐阜城も、とても魅力的ですよ。

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名古屋から岐阜城への行き方は?

大宮町駐車場前の信長像
岐阜公園正門前にある「若き日の織田信長像」門の右上に小さく岐阜城が写っています。

名古屋から岐阜城までのアクセスをご紹介します。

公共交通機関でのアクセス

電車とバスを使って岐阜城へ行く場合は、以下のルートがおすすめです:

  1. JRの場合:
    • 名古屋駅からJR東海道本線で「岐阜駅」まで(快速で約20分)
    • 岐阜駅から岐阜バスで「岐阜公園歴史博物館前」まで
  2. 名鉄の場合:
    • 名鉄名古屋駅から名古屋本線で「名鉄岐阜駅」まで(特急で約30分)
    • 名鉄岐阜駅から岐阜バスで「岐阜公園歴史博物館前」まで

※JR岐阜駅と名鉄岐阜駅は400mほど離れていますので、注意してくださいね。

車でのアクセスと駐車場情報

車で来る場合は、岐阜公園周辺の駐車場を利用できます。ただし、注意点がいくつかあります:

  • 岐阜公園前の「大宮町駐車場」は一般車は利用不可
  • 岐阜公園堤外駐車場(第1・第2)は有料(1回310円、最初の60分は無料)
  • 鏡岩緑地の駐車場は無料

駐車場へのアクセスは少し分かりにくい(一方通行が多い)ので、事前に地図で確認しておくことをおすすめします。

※堤外駐車場へ行くには、長良橋交差点から側道に入り、国道256号線の下をくぐって、日中友好公園の入り口前を右折するルートがわかりやすいです。(地図A→Bの道です。)

岐阜公園堤外駐車場
住所:岐阜市御手洗381
駐車台数:第1(143台)、第2(36台)
※乗用車以外は駐車不可

※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。

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さいごに

岐阜城は、戦国時代の歴史を肌で感じられる貴重な場所。斎藤道三や織田信長ゆかりの地を訪れ、天守閣からの絶景を楽しみ、リス村で癒されるなど、見どころ満載の観光スポットです。

アクセスも便利で、ロープウェーを使えば楽々と山頂まで行けます。周辺の観光スポットと合わせて訪れれば、充実した岐阜観光が楽しめること間違いなしです。

ぜひ一度、岐阜城に足を運んでみてください。岐阜城の天守閣から城下を見下ろして、信長気分を味わってみてくださいね。

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