大須商店街の真ん中にある亀岳林 万松寺(きがくりん ばんしょうじ)、以前は華やかな通りに面した、ひっそりしたお寺でしたが、現在は堂々と存在をアピールしています。
480年以上の歴史を持つ万松寺は、織田信長ゆかりのお寺です。大須商店街の中で違和感なく、大きな白龍が行きかう人たちの目を引き付けています。
この記事では、大須万松寺の駐車場、ご利益と御朱印についてご紹介します。
大須商店街に行かれる際には、ぜひ見どころ満載の万松寺に立ち寄ってみてくださいね。
大須万松寺の駐車場は?
大津通りの万松寺の交差点を北へ向かうと、左手に「万松寺駐車場」があります。3階から8階が駐車場で、約800台・24時間営業・年中無休、大須商店街直結なので雨の日でも安心です。
駐車場の入り口は2か所、デニーズのお店の下と、そこから50mほど先にあるケバブ屋さんの先にあります。どちらに入れても料金は同じです。
※下の階は月ぎめ駐車場になっているので、空いていても駐車できません。一般駐車場かどうか確認して駐車してくださいね。駐輪場もあります。
住所:名古屋市中区大須3-30-40
料金:(平日)30分220円 24時間900円
(土日祝)30分330円 24時間1,600円
万松寺駐車場を過ぎて、赤門の交差点を左折すると、「タイムズ大須赤門通り」の駐車場があります。250台、料金は万松寺駐車場と同じです。
万松寺駐車場に空きがあれば、駐車しちゃうのが一番近くて便利ですよ。
大須万松寺のご利益と御朱印は?
大須万松寺の本堂
万松寺の本堂(入り口から一番奥)には、ご本尊「十一面観世音菩薩」さまが祀られています。すべての方向を見守り、すべての生きとし生けるものを救う観音さまです。
無病息災・病気平癒・家内安全・開運成就・厄難消除などのご利益があります。
大須万松寺の不動堂と身代わり餅
入口正面には「身代不動明王」が祀られています。ご利益は、厄難消除・災害消除・無病息災・病気平癒・交通安全などがあります。
毎月28日の18:00から、身代わり餅が無料で配布されます。信長が銃撃された時、万松寺の和尚からもらい受けた干し餅を懐中に入れていたため、かすり傷ですんだんだとか。
つきたてのきなこ餅は柔らかくっておいしいので、チャンスがあればいただいてくださいね。札処では、「信長 身代わり餅」が常時販売されています。
毎月28日のみ授与される縁守りも、細長い布を結んだような形でかわいいですよ。月ごとに色が変わるので、ぜひ授与所をのぞいてみてくださいね。
大須万松寺の稲荷堂
身代不動明王の横には「白雪稲荷(はくせついなり)」が祀られています。赤い鳥居と、天井画がとてもきれいなので、ぜひかがんで見てみてくださいね。
ご利益は、除災招福・金運招福・商売繁盛・恋愛成就・心願成就などです。
ご利益豊富な万松寺では、お守りの種類たくさんあります。
クリスタルのストラップヤカード型のお守り、将棋の王将コマで作られた勝守り、おみくじの大吉を5枚集めたらいただける大吉守りなど、どれも欲しくなっちゃいますね。
大須万松寺の仏足石
万松寺の北側(本堂横)にある仏足石は、名古屋城築城の際に、天守閣の石垣を作るために集められた石材の中から、発見されたものです。
この石を石垣にしてしまうのは恐れ多いと思ったんでしょうか、加藤清正が万松寺に奉納したと伝わっています。
仏足石をなでてお参りすると、脚力がつく、足腰の痛いところが治る、などのご利益があると言われています。
大須万松寺の御朱印は?
大須万松寺では6種の御朱印と3種の見開き御朱印があり、祈祷受処で授けていただけます。このほかにもその月の限定御朱印があります。
- 十一面観音
- 身代不動明王
- 白雪稲荷
- 御深井観音
- 重軽地蔵
- 菩提所
- 十一面観音見開き御朱印
- 仏足見開き御朱印
- 白龍見開き御朱印
オリジナルの御朱印帳も4種類あります。
お守りや御朱印を「WEB授与所」から依頼して、郵送していただくこともできます。
住所:名古屋市中区大須3-30-35
札所受付時間:10:00~18:00
御朱印記帳受付時間:10:00~17:45
大須万松寺は織田信長ゆかりのお寺
万松寺の信長からくり人形
万松寺ではからくり人形「信長」も上演されます。
梵鐘の音とともに本堂の3階部分の扉が開いて、舞台がせり出てきます。第1場は若き日の信長公が父織田信秀の葬儀で、位牌に抹香を投げつけるシーンが再現されます。
第2場は桶狭間の合戦の出陣前に、清洲城で敦盛の「下天の舞」を舞う信長です。「人間50年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり」
人形は等身大?と思うくらいの大きさです。白龍の後ろの階段から2階部分に上がって見ると、よく見えますよ。
上映時間は、10:00・12:00・14:00・16:00・18:00で、白龍と交互に上演されるようになっています。※天候不順の時は中止です。
万松寺の白竜が霧を吐く!
万松寺でひときわ目を引く白い龍、白は「清浄」龍は「仏法の守護神」なんだとか。約8mの龍が顔をのぞかせ、下にも2体の龍がにらみ合っています。
時間になると、「再生」をテーマにした映像が流れ、上の龍が霧を吐き、下の龍は水を吐きます。看板には「水がかかる場合がありますので、ご注意ください」の文字が。
風が強い日でなければ、水はかからないように勢いが抑えられています。もっと勢いがあれば迫力あると思うのですが、それでも「おぉ!」と声が出るインパクトはあります。
水と光の演出は、11:00・13:00・15:00・17:00・19:00と1日5回上演されています。5分くらいなので、時間前に白龍の前でスタンバってくださいね。
万松寺に残る信長の父の墓
万松寺は1540年に織田信長の父、織田信秀が織田家の菩提寺として建立しました。当時は約5万5千坪の大きな寺院だったようです。
信秀公のお墓は、現在も万松寺の敷地内に祀られていて、毎年命日の3月3日に法要が行われています。
徳川家康が6歳の時に人質として今川家に送られる途中、織田信秀に引き渡されて、9歳まで過ごしたお寺とも伝わっています。
1610年、名古屋城築城のため徳川家康の命により現在の場所(大須)に移転しました。縮小されたとはいえ、約2万2千坪以上あったそうです。
1912年にお寺の敷地を開放し、大須商店街が作られました。織田家の威光が現代も続いている、そんな気がします。
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
↑大須万松寺はこちらの本で紹介されています。
さいごに
万松寺の駐車場と白龍やお寺の謂われ、ご利益や御朱印についてお伝えしました。
商店街の真ん中にあって、近代的なビルのきらびやかなお寺は、大きくはないけれど見どころがいっぱいで見る楽しさを備えています。
大須商店街に行かれる時は、ぜひ万松寺にも寄ってみてくださいね。
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