この記事では、日本3大観音の1つと言われている「大須観音」についてご紹介します。
大須観音は、名古屋市中区の人気スポット大須商店街の一角に位置し、いつもたくさんの人でにぎわっています。
観音って聞くと、お寺?神社?と迷うこともありますが、観音さまは菩薩のひとりなので、お寺です。大須観音は地元の人たちから「観音さん」と呼ばれて、とっても親しまれています。
そんな大須観音のご利益や歴史、おみくじ、御朱印、そして干支のお守りまで、詳しくお伝えしていきますね。
これを読めば、大須観音のことがばっちりわかって、友達や家族に自信を持って説明できちゃいますよ!
大須観音のご利益がすごい!あなたの願いは叶うかも?
大須観音には、実にたくさんのご利益があるんです。主なご利益を見ていきましょう:
- 入試合格・学業成就
- 厄除け
- 家内安全
- 身体健康
- 商売繁盛
特に、学問に関するご利益が強いと言われています。
これは、大須観音が北野天満宮の別当寺(神社を管理する寺)として建立された歴史に由来しています。
北野天満宮は学問の神様である菅原道真をご祭神としているため、大須観音でも「学問の神様」のご利益にあずかれるんですね。(山号が北野山なのも、北野天満宮の流れを引いているってことなんですね。)
芸道上達を願う「扇塚」
大須観音の東側には「扇塚」があります。これは、舞踊などに使う扇を奉る塚で、芸道上達を願う場所として知られています。毎年11月の第2土曜日には「扇供養祭」が行われます。
面白いことに、明治時代には大須観音の近くに遊郭があり、100人近くの芸妓さんがいたそうです。今でも10数名の芸妓さんがいるんだとか。
京都だけじゃなく、名古屋にも芸妓さんの文化が残っているんですね!
西門南には「大正琴発祥の地」の記念碑が立っています。大正琴は日本(名古屋)で生まれた唯一の洋楽器。大正琴の上達を願う人たちも、参拝に来られたかもしれませんね。
「歯歯塚」と「人形塚」で感謝の気持ちを
大須観音の西側には、ちょっと変わった塚があります。それが「歯歯塚」と「人形塚」です。
- 歯歯塚:乳歯や抜けた歯、古くなった入れ歯を納める場所
- 人形塚:古くなったお人形を供養する場所
歯や人形は、私たちの生活を支えてくれた大切なもの。感謝の気持ちを込めて供養してあげるのは、素敵な習慣だと思いませんか?
毎年8月8日に歯歯塚供養、10月第1木曜日に人形供養が行われます。
※本堂か普門殿にて「納歯袋」を授かって、いつでも納めることができます。
※人形供養は1年に1回、当日のみの受付です。供養したい人形と御供養料を当日持ち込むようにしてくださいね。
大須観音のおみくじと御朱印
大須観音のおみくじは、古くからの伝統を守りながらも、現代の悩みや願いにも対応している点が特徴です。でも、ちょっと気になる噂があるんです。それは…「凶」が出やすい!?
でも、心配しないでください。大須観音の「凶」には、深い意味があるんです。
おみくじ「凶」は観音さまからのメッセージ
「凶」は単に「悪いこと」を意味するのではありません。むしろ、「そうならないように気をつけてね」という観音さまからのアドバイスなんです。
観音さまは慈悲深い仏さま。私たちに「立ち止まって考え、自分の行動を振り返ってみて」と教えてくれているんですね。
だから、「凶」が出ても落ち込まずに、観音さまのメッセージを受け取る機会だと考えてみましょう。きっと、新しい気づきが得られるはずです。
大須観音の御朱印、全部で4種類!
御朱印集めが趣味という方も多いですよね。大須観音には、なんと4種類もの御朱印があるんです!
- 大悲殿の御朱印(尾張三十三観音第1番)
- 不動明王の御朱印(東海三十六不動尊霊場第10番)
- 布袋尊の御朱印(なごや七福神)
- 弘法大師の御朱印(名古屋二十一大師霊場第1番)
特に、大須観音は「なごや七福神めぐり」の布袋尊の霊場になっています。七福神専用の宝印帳を使えば、全部集めると素敵な絵馬がもらえるんですよ。
御朱印は、本堂横の御朱印所か寺務所(9:00~17:00)でいただけます。ぜひ、思い出作りの一つとして集めてみてはいかがでしょうか?
あなたの干支のお守り、見つけよう!
大須観音の本堂西側にある「普門殿」には、十二支・干支の守り本尊さまが奉られています。観音さま、阿弥陀さま、大日如来さまなど、たくさんの仏さまが並んでいるんです。
実は、生まれ年の干支によって守ってくださる仏さまが違うんです。自分の干支のお守りは、その干支の特徴や意味を持ち、持ち主に幸運や健康をもたらすとされています。
大須観音の干支のお守りが人気の理由
大須観音の干支のお守りは、その精巧な作りと美しいデザインで大人気なんです。お土産としてもおすすめですよ。自分用はもちろん、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。
ぜひ、普門殿で自分の守り本尊さまを探してお参りしてみてくださいね。
住所:名古屋市中区大須2-21-47
電話番号:052-231-6525
参拝時間:6:00~19:00
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知られざる大須観音の歴史秘話
大須観音には、知る人ぞ知る興味深い歴史があります。
徳川家康の命で移転
大須観音は元々、現在の岐阜県羽島市、木曽川・揖斐川・長良川が合流する大須郷にあったお寺です。
名古屋城が築城された際、清洲の町ごと引っ越す「清洲越し」が行われ、徳川家康の命により真福寺(大須観音)も現在の場所に移転されました。
移転の理由は主に2つ。
- 名古屋に大きな寺町を作るため
- 貴重な蔵書を洪水から守るため
特に2つ目の理由が興味深いですよね。
大須観音には、国宝の「古事記」(現存最古の写本)をはじめ、15,000冊以上もの貴重な古文書が所蔵されているんです。すごいですよね!
織田信長公も認めた霊験あらたかなお寺
大須観音の前身である真福寺は、織田信長公からも寺領5百石を寄進されたそうです。
当時から霊験あらたかなお寺として知られていたんですね。
大須観音の変わった風習:節分は「福は内」だけ?
大須観音の節分行事には、ちょっと変わった特徴があります。それは…「福は内」とは言うけど、「鬼は外」とは絶対に言わないこと!
実は、大須観音には天照大神(あまてらすおおみかみ)から授かったとされる「鬼の面」があるんです。これがとても大切な宝物なので、「鬼は外」と言って外に出してしまってはいけないんですね。
普段はお寺の僧侶でさえ見ることができない、門外不出の宝物なんです。だから、節分の時も「福は内」だけを言うんです。
とはいえ、もちろん豆まきは行われます。本殿前に設置された桟敷から、七難即滅・七福即生を祈願して豆まきが行われるんです。
下で待っている人たちが紙袋などを持って豆を受け止める様子は、毎年テレビのニュースでも放送される名物行事になっています。
大須観音のからくり人形:宗春爛漫
大須観音の境内には、とってもユニークなからくり人形があります。それが「宗春爛漫」です。
徳川宗春は、第7代尾張藩主。
歌舞伎や能の派手な衣装で歩いたり、第8代将軍徳川吉宗が質素倹約を奨励する時に、芝居小屋を許可したりと、当時としては斬新な政策で名古屋の街を活性化させた人物です。
明るい音楽とともにからくりが動き出し、白い牛にまたがった徳川宗春が現れ、大須の町を練り歩きます。
このからくり人形、実はただ動くだけじゃないんです。なんと、観客と対話する双方向からくりなんです!
- 宗春が観客に「唐子」か「浦島」どちらの演目が見たいか尋ねる
- 観客が答えると、答えた方の山車からくりが始まる
- 花魁春日野が踊りを披露
- 最後は宗春が金のしゃちほこがのった名古屋城の屋根の上で踊る
踊りの動きが繊細で、本当にびっくりしちゃいますよ。
からくり人形の上映時間は、11:00、13:00、15:00、17:00の1日4回。各回6分間の上映です。ぜひ、タイミングを合わせて見てみてくださいね。
大須観音周辺のおすすめスポット
大須観音を訪れたら、周辺の散策もお忘れなく! 大須商店街には、古い町並みと現代のショップが混在する独特の雰囲気があります。
- ファッション:個性的な古着屋さんや最新トレンドのお店
- グルメ:名古屋名物から世界の料理まで多彩な飲食店
- 雑貨:レトロなアンティークショップやユニークな雑貨屋さん
また、大須観音から徒歩圏内には、古書店やカフェなども点在しています。時間の許す限り、ぜひ大須の魅力を満喫してくださいね。
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まとめ:大須観音は歴史と現代が交差する魅力的なスポット
大須観音は、歴史ある寺院としての顔と、現代的な魅力が融合した素敵なスポットです。
- ご利益:学業成就、厄除け、家内安全など多岐にわたる
- おみくじ:「凶」でも前向きに受け止めよう
- 御朱印:4種類もあるので、集めるのが楽しい
- 干支のお守り:自分の守り本尊さまを見つけよう
- 歴史:織田信長や徳川家康も関わる深い歴史
- からくり人形:技術の粋を集めた「宗春爛漫」
大須観音では毎月18日はご本尊縁日、18日と28日には骨董市が開催されています。見ているだけでも楽しくなっちゃいますよ。掘り出し物が見つかればラッキーですね。
ぜひ、大須観音を訪れて、歴史を感じながら現代の賑わいも楽しんでくださいね。