この記事では、名古屋市の金城ふ頭にある「リニア・鉄道館」について、詳しくご紹介します。
「リニア・鉄道館」は、鉄道の歴史や高速鉄道の技術の進歩が学べる展示博物館。歴代新幹線や東海地方ゆかりの在来線の実物車両を見ることができます。
鉄道オタクじゃなくても、子どもじゃなくても楽しめる「リニア・鉄道館」で、電車の最新技術と現在では見られない昔懐かし電車の両方を楽しんでくださいね。
リニア鉄道館の料金はいくら?お得な割引情報も!
【基本料金】
- 大人:1,000円
- 小中高生:500円
- 幼児(3歳以上):200円
お得な割引情報
あおなみ線1日乗車券を使おう!
あおなみ線1日乗車券(大人800円、子ども400円)を購入すると、リニア・鉄道館の入館料が割引になります。
- 大人:1,000円→800円
- 小中高生:500円→400円
- 幼児:200円→100円
例えば、大人1人が利用の場合、
名古屋駅~金城ふ頭駅(片道360円)往復で720円、リニモ鉄道館の入館料金1,000円で合計1,720円。
あおなみ線フリーパス800円を購入すると、リニア鉄道館の入場料が800円なので、合計1,600円。
あおなみ線1日乗車券を購入した方が120円のお得! さらに、デリカステーションで税込850円以上のお弁当を購入したら、500mlのお茶または水を1本プレゼント(数量限定)。
あおなみ線1日乗車券は券売機でいつでも購入できるので、あおなみ線で行かれる時は忘れずに1日乗車券を購入してくださいね!
スマートEXを利用しよう!
愛知県外からスマートEX(新幹線のネット予約)を利用して名古屋駅に到着した場合、「EXご利用票」や「ご利用票兼領収書」を提示すると割引が適用されます。
- 大人:1,000円→800円
- 小中高生:500円→400円
- 幼児:300円→200円
※ご利用票(領収書)の利用日付が、リニア鉄道館入館の前日または当日に限り有効、幼児はスマートEX会員と同伴で割引になります。
リニア鉄道館のチケットの購入方法
- 館内のエントランスホールにある券売機で購入
- 交通系電子マネー(TOICA、manaca、Suicaなど)が利用可能
- Webket(チケット販売サイト)から日付指定のオンライン入館券を購入(会員登録が必要)
購入したチケットのQRコードを入口ゲートにかざして入場します。
※交通系電子マネーは、シミュレーションやミュージアムショップ、デリカステーションでも利用できます。
住所:名古屋市港区金城ふ頭3-2-2
電話番号:052-389-6100(開館時間のみ対応)
開館時間:10:00~17:30
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/1)
リニア鉄道館の見どころをご紹介!
実物車両展示:SLからリニアまで39両が大集合!
エントランスを入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、「シンボル展示」の3両です。
- C62形式蒸気機関車
銀河鉄道999のモデルになった日本最大・最速の蒸気機関車 - 955形新幹線試験電車
1996年に当時の世界最高速度(443km/h)を記録 - 超電導リニアMLX01-1
2003年に当時の世界最高速度(581km/h)を記録
その奥のイベント広場には、36台の車両がずらりと並んでいます。歴代の新幹線はもちろん、めったに見られない「ドクターイエロー(旧型)」も展示されているんですよ。
昭和時代の特急列車の中に入れば、懐かしい光景が広がります。今では見られないシルバーの灰皿や、本当に網だった網棚など、大人の方はきっと胸がキュンとしますよ。
超電導リニアの模擬体験:未来の乗り心地を先取り!
1階のシミュレーター奥にある「超電導リニア展示室」では、リニアのしくみや開発の歴史、未来のビジョンを学べます。
実験用車両の先頭部分に座って、時速500km/hの浮上走行を体感できるミニシアターは必見です!
タイヤ走行(振動あり)と浮上走行(振動なし)と体感できるので、本当に乗ってるかのような臨場感を味わえます。
リニアの中は飛行機のような雰囲気。座席横の小さな窓や扉付きの荷物棚など、新幹線とは全く違う印象です。
現実のリニア新幹線の開業は2027年となっていましたが、現時点では難しい状況です。実際に乗れるのはいつになるのか?わからないので、まずはここで体感しておきましょう。
リニアが浮上するためのしくみ(磁石の特徴)を学べるコーナーもありますよ
鉄道ジオラマ:日本最大級の精巧な世界
幅約33m、奥行き最大8mの日本最大級ジオラマは圧巻! 約1,000mの線路に約140両の車両が走り、昼夜の光や音の演出も楽しめます。
- 名古屋駅を中心に、関西エリアと関東エリアを再現
- 各地のランドマークが細部まで再現されています
- 約20分で24時間が演出され、昼と夜で全く違う景色が楽しめます
各エリアのランドマークな建物が並び、「横浜中華街の門だよね」「あれは東山動物園のスカイタワー?」「白川郷の合掌村かな」「大阪道頓堀のグリコの看板がある!」と眼が離せません。
細部までとってもリアルなので、町のざわめきや車のエンジン音まで聞こえてきそうです。
始発電車から昼間の時間帯、日が暮れて夕方、そして夜、夜中と時間が流れていきます。
ぐるっとジオラマを1周まわる東海道新幹線、中央線や東海道線の在来線、行ったり来たりを繰り返す高山線と関西線、高速であっという間に過ぎていく山梨リニア実験線などが走行します。
夜になると月が出て、東海道線に寝台特急「サンライズ出雲」が走り、夜間保守作業が始まり、架線点検車が線路を照らしながら走行します。
※1日14回、初回10:30、毎時00分・30分スタート、最終回17:00。
ジオラマの隠れキャラを探そう!
ジオラマには、童話の主人公たちがさりげなく隠れています。じっくり探してみましょう!
- 山で競争するうさぎとかめ
- 熊を投げ飛ばす金太郎
- 竜宮城に向かう浦島太郎
- 横断歩道を渡るネロとパトラッシュ(フランダースの犬)
- 赤ずきんちゃんを狙うオオカミ
- 桃を見つけるおばあさん
- 白雪姫、一寸法師、さるかに合戦、花咲かじじい
ユーモアたっぷりのキャラクターが隠れています。
ほかにも、首が挟まって動けなくなった恐竜や、名古屋城の金シャチを盗もうとしている盗賊、駅伝選手が走っていたり、祇園祭の鉾が巡行していたり、関ヶ原合戦の映画ロケをしていたり…。
水の中には地底人や人魚、焼き魚(!)まで泳いでいるんですよ。何度見ても新しい発見があるはずです!
現存する最古の国鉄バス第1号車
2階には重要文化財に指定されている、現存する唯一の「国鉄バス第1号車」が展示されています。昭和5年、岡崎と多治見を結ぶ鉄道が建設される前に、代行路線を走ったバスです。
当時製造された7台のうちの1台で、昭和12年に引退した戦前のバスが、ずっと残っていたことが奇跡なんでしょうね。
製造は東京瓦斯電気工業(のちのいすず自動車)、車体は鉄骨鉄板で、天井や座席、腰板は国産のレザークロス、窓にはカーテンがかかっています。定員は20人(立ち席を含めると30人)。
リニア鉄道館のシミュレーター体験:運転士気分を味わおう!
リニア鉄道館では、本物そっくりのシミュレーターで運転士体験ができます。人気のアトラクションなので、入館したらまずチケットを確保しましょう!
- 新幹線「N700」シミュレーター
料金:500円(約15分)
販売・受付場所:総合受付
本物そっくりの計器が並んだ新幹線の運転席で、東京~名古屋間を運転。難易度や天候を選べます。窓の外には富士山も見えたりして、リアルな景色も楽しめます。
- 在来線「車掌」シミュレーター
料金:500円(約15分)
販売・受付場所:総合受付
実物大の在来線の電車(313系)に乗って、安全確認やドアの開閉、車内アナウンス(日本語、英語、中国語から選択)など、車掌さんの業務を体験します。
初級以外はドアを閉める時に乗客がドアに挟まれちゃったり、遅れが出ちゃうと即乗務終了になるので、注意してくださいね。
- 在来線「運転」シミュレーター
料金:100円(約10分)
販売・受付場所:シミュレーター前の券売機
手元にある時刻表に合わせて、在来線(211系・313系)を運転します。対向列車のすれ違いや信号などに気をつけて、時間通りに運転するのは意外と難しいですよ。
難易度は「見習い(子供向け・天候は晴れ)」「練習(天候と時間帯を選択・ガイド付き)」「達人(天候と時間帯を選択・ガイドなし」の3つ、達人は運行時間の厳守が求められます。
※チケットは先着順で販売されるので、混雑時は整理券が配布されることもあります。土日祝日は特に混みあうので、入館したらすぐにチケットを購入するのがおすすめですよ。
リニア鉄道館の所要時間は?
リニア鉄道館は、2~3時間あればゆっくり見て回れます。ただし、シミュレーターの待ち時間や、ジオラマをじっくり観察する時間によっては、もう少し長くなるかもしれません。
特に土日祝日は混雑するので、シミュレーターのチケットを購入してから体験までに時間がかかることがあります。例えば、11時に購入しても体験時間が16時になることも。
時間に余裕を持って来館することをおすすめします。
お腹が空いたら?リニア鉄道館のランチ事情
館内での食事
リニア鉄道館内にレストランやカフェはありませんが、お弁当などの持ち込みOK(アルコール類を除く)。館内には5カ所の飲食スペースがあります。
- 1階イベント広場の飲食スペース
- 2階飲食コーナー
- センターデッキ
- 売店デリカステーション前
- 屋外展示の車両内
デリカステーションでは、サンドイッチやリニア鉄道館限定ランチボックス、昭和39年新幹線開業当時の幕の内弁当などが販売されています。
屋外展示の117系電車内で食べれば、旅行気分も味わえますよ!(車内には冷暖房完備されているので快適です。)
東海道新幹線内で実際に販売されているお弁当を予約して、デリカステーションで受け取ることも可能です(2日前までに予約・クレジットカード支払いのみ)。駅弁予約はこちら。
周辺でのランチスポット
リニア鉄道館のチケットは、当日なら再入館可能です。周辺でランチするなら、「金城ふ頭駅」のレゴランド側にある「メイカーズ・ピア」がおすすめ。
「CoCo壱番屋」「和食麺処サガミ」「フジヤマ55」など、名古屋ではおなじみのお店が揃っています。
ファニチャードーム1階のレストランでは、リーズナブルな価格でオムライスやカレー、ロコモコ丼などが楽しめます。
※再入館の際は、退館ゲートで「再入館希望」と伝え、入場時には購入した「入館券」が必要です。
リニア鉄道館のお土産:鉄道ファン必見のアイテムが勢ぞろい!
1階にある「ミュージアムショップ」では、鉄道グッズや館内限定商品が販売されています。
人気商品:
- ドクターイエローグッズ
- 長さ約50cmのロングバームクーヘン(超電導リニアL0系のパッケージ)
- ドクターイエローの「黄色い恋人」(レモンチョコラングドシャ)
- 鉄道プリントまんじゅう
- 蒸しきんつば
ほかにも、文房具やTシャツ、靴下など、鉄道ファンにはたまらないアイテムがたくさん!家族や友人へのお土産にもぴったりですよ。
リニア鉄道館へのアクセス方法
電車でのアクセス
名古屋駅からリニア鉄道館へは、あおなみ線で終点「金城ふ頭駅」まで行きます(約24分)。
- 金城ふ頭駅の改札を出たら左(東)側へ
- エスカレーターを下りた先にリニア鉄道館が見えます
- 徒歩約3分で入り口に到着
車でのアクセス
リニア鉄道館には専用駐車場がないので、以下の駐車場を利用しましょう。
住所:名古屋市港区金城ふ頭2-7-2
料金:60分500円
最大料金:(平日)1,000円 (土日祝日)1,500円
支払い:現金のみ(事前予約不可)
駐車場3階に接続デッキがあります。ファニチャードームの横にある通路から、あおなみ線改札口前を通って、エスカレーターで1階に下ります。
住所:名古屋市港区金城ふ頭2-7-1
営業時間:(平日)11:00~19:30 (土日祝)10:30~20:00
料金:1,000円の購入で3時間無料、3,000円の購入で5時間無料
それ以降は平日30分550円、土日祝日30分660円
定休日:不定休
ファニチャードームでお買い物の予定があれば、こちらの駐車場も便利ですよ。
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さいごに:リニア鉄道館は鉄道の宝庫!
鉄道の歴史から最新技術まで、幅広い年代の方が楽しめるリニア鉄道館。
未来の交通手段であるリニアに触れることで、夢が広がるかもしれません。
リニア鉄道館は、単なる博物館ではありません。過去と未来をつなぐ、夢を育む特別な場所なのです。
いろんな電車をいろんな角度から見て、触って、鉄道の魅力を存分に体感してくださいね。