豊田市猿投山のふもとにある猿投神社(さなげじんじゃ)は、三河国の三の宮。入り口には黄色い二の鳥居があり、総門をくぐった参道の途中に赤い三の鳥居があります。
猿投神社一の鳥居は、猿投神社から南に2.5Kmほど行った先にあり、江戸時代に観音堂を立て直した時に出た古材を売ったお金で建てられました。かなり離れているので、知る人ぞ知る鳥居です。
この記事では、豊田市猿投神社のご利益と御朱印、アクセスと駐車場について ご紹介します。
見どころが多い猿投神社で、開運出世、スキルアップのご利益を頂いてくださいね。
猿投神社のご利益は?
猿投神社のご利益は、災難除け、病気平癒、祈願成就、交通安全とされています。
猿投神社の御祭神は、ヤマトタケルの双子の兄とされるオオウスノミコト(大碓命)です。オオウスノミコトは猿投山に上る途中、毒蛇に噛まれて亡くなってしまいました。
猿投山西宮の奥に、オオウスノミコトのお墓があります。その後、192年に猿投神社が創建されました。
オオウスノミコトは左遣いの名手とされていて、猿投神社には、オオウスノミコトがこの地を開拓するのに使った「左鎌」を奉納して祈願する風習があります。
境内には 「職場安全」「無事故・無災害」を願う、鎌の形の板がたくさん奉納されていました(絵馬にも左鎌が描かれています)。
たくさんの会社が奉納されているのを見ると、御神徳あらたかって感じがしますね。
猿投神社の太鼓殿と親子猿
猿投神社の参道の赤い三の鳥居の先に、舞台のようにも見える「拝殿」があります。
中央は円柱、外側は角柱が並んだ細長い建物です。その奥に真四角の「四方殿」があり、さらに奥に「中門」があります。中門の奥に「本殿」があります。※参拝は拝殿前ではなく、中門前で行います。
拝殿の右手側には1856年江戸末期に造られた「太鼓楼」、時計のない時代に、時を告げる役目をしていたのでしょうか。三河国一ノ宮の砥鹿神社にも太鼓楼がありますが、神社で見るのは珍しいですよね。
どんな時にこの太鼓の音が聞けるのか、気になります。
中門左手にある、江戸末期に建てられた「廻廊」の親子ざるの彫刻です。
猿投(さなげ)の語源はいくつか説があって、
・景行天皇が飼っていた猿を伊勢湾に投げつけて、猿が逃げ込んだ山がサナゲになった。
・山の形がサナギに似ているから。
・オオウスノミコトが亡くなって、真嘆山(まなげきやま)がサナゲになった。
どれも確証はないんですが、個人的には「猿を投げた」が一番しっくりくるような気がします。
猿投神社のパワースポット
境内左手奥にある「厳島社」と「御手洗乃滝」は、マイナスイオンたっぷりのパワースポット。
厳島社は海の神、交通運輸の神、財福の神、技芸の神として三女神が祀られています。滝の音がここちよく響いて、時間を忘れてしまいそうになります。
中門の右手側には、ヤマトタケルノミコトが祀られた熱田社、良縁・夫婦円満の塞神社(さいのかみしゃ)、牛頭天皇の8人の子供が祀られた八柱社(やはしらしゃ)、福徳開運の大国社などの境内社が並んでいます。
にこやかな笑顔の大黒さまと恵比須さまもいらっしゃいますよ。
猿投山登山コースは大人気
猿投神社を北上していくと、平安時代に創建された「猿投神社山中観音堂」があり、そこから「猿投山展望台」へ行く健脚コース、「猿投神社東宮・西宮」「血洗いの滝」へ行く登山コースが設定されています。
猿投山の登山コースは人気があり、登山ビギナーさんや家族連れにおすすめのコースとなっています。特に秋の紅葉シーズンは大人気なんだとか。
猿投棒の手ふれあい公園からスタートすると、登山コースは14.4Km(約4時間)、健脚コースは12.5Km(約4時間)です。ふれあい公園に無料駐車場(144台)があります。
※猿投神社の駐車場に、登山者の駐車は禁止されています。登山する場合は山中観音堂手前の駐車場か、猿投神社第2駐車場、ふれあい公園の駐車場を利用してくださいね。
猿投神社の御朱印は?
猿投神社の御朱印は、拝殿に向かって左手にある授与所でいただけます。
- 通常の御朱印(左鎌の印が押されています)
- 限定御朱印
- 先手観音の御朱印
猿の親子が描かれた、猿投神社オリジナルの御朱印帳もあります。
授与所にはお守りやおみくじも用意されています。左鎌が付いた「仕事御守」や、かわいい猿の「まさる守」が人気なんだそうですよ。
※平安時代中期の作と言われる先手観音像は、猿投神社から300mほど山に入った山中観音堂(室町時代の建物)に祀られています。
住所:豊田市猿投町大城5
電話番号:0565-45-1917
御朱印授与時間:9:00~16:30
猿投神社のアクセスと駐車場は?
猿投神社へ電車バスで行く
名古屋駅から名鉄名古屋本線「知立駅」で下車し、名鉄三河線に乗り換えて「豊田市駅」で下車します。
または名古屋地下鉄桜通線「丸の内駅」で地下鉄鶴舞線に乗り換え、「赤池駅」で名鉄豊田線に乗り換えて「豊田市駅」まで行きます。※鶴舞線乗り換えの時に「豊田市行き」なら降車不要です。
豊田市駅東口から、とよたおいでんバス藤岡・豊田線に25分ほど乗り、「猿投神社前」で下車します。黄色の神明鳥居横がバス停です。
※名鉄三河線「豊田市駅」の先に「猿投駅」がありますが、そこから猿投神社まで徒歩で1時間半くらいかかります。猿投駅から猿投神社に行くバスはないので、注意してくださいね。
猿投神社の駐車場は?
猿投神社の駐車場は、総門横の道を北へ行くと、左手に15台ほど停められる参拝者用無料駐車場があります。その道をそのまま300mほど北上していくと、30台ほどの登山者用駐車場があります。
猿投神社第2駐車場は、総門前の道(県道349号線・深見亀首線)を北東に350mほど進んでいくと、左手にあります(登山者も利用可)。かなり広めで、100台くらいは駐車できそうです。
そのまま進んでいくと、猿投棒の手ふれあい公園があり、ここに駐車することも可能です。お祭りのときやお正月で混雑するときは、利用してくださいね。猿投神社まで徒歩10分くらいです。
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
↑猿投神社はこちらの本の「仕事・学業(受験やビジネスの成功・キャリアアップなど夢の実現を神さまがあと押し!)」で紹介されています。
さいごに
豊田市猿投神社のご利益と御朱印、アクセスと駐車場についてお伝えしました。
古事記では、オオウスノミコトは弟のヤマトタケルに殺されてしまうんですが、日本書紀にはそのような話は書かれていません。
猿投神社西宮浦にある墓は、明治8年の実地調査でオオウスノミコトの墓と確定されたんですが、何を根拠に確定されたんでしょう?
神話なのか?実在したのか? 解き明かされないから歴史って面白いものなのかもしれません。古代ロマンが漂う猿投神社にぜひ参拝にお出かけくださいね。
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