篠島の過ごし方日帰りでランチを楽しむ！絶景スポットとおすすめグルメ完全ガイド

篠島は知多半島の南端から約2Kmの位置にあり、周囲は約7Kmほどの離島です。透き通った青い海と白い砂浜が観光客に人気で、名古屋市からも比較的アクセスしやすい場所にあります。

篠島では、海水浴や釣りを楽しんだり、しらすやふぐなどの魚介類を目当てに訪れる方も。歴史的な神社や伝統的な行事もあり、地域文化に触れることができるのも篠島の大きな魅力の1つとなっています。

この記事では、篠島へ日帰り旅行を楽しむための過ごし方や絶品ランチ、行き方についてご紹介します。

篠島でゆっくりした時間を過ごして、おいしいものをめいっぱい堪能してくださいね。

篠島の自然と歴史を感じる観光スポット

篠島はその美しい自然景観と豊かな歴史で知られています。篠島に到着したらまず、ビーチをゆっくり散策するのがおすすめです。

篠島サンサンビーチで海の青さに癒される

篠島サンサンビーチは、キレイな弧を描く白砂のビーチが800ｍ続き、海水浴シーズンにはとっても賑わいます。まるで海外のリゾートビーチに来たかのような海の透明度です。

オフシーズンでもその透明度は変わらず、ゆっくり散歩すると、とっても落ち着いて癒されますよ。

八王子社で島の歴史に触れる

八王子社は鎌倉時代中期に創建された、造船と漁業の守護神が祀られている神社。小さいながらも美しい建築が特徴で、地元の人々に深く尊敬されています。

八王子社の男宮さまが新年3日の夜に女宮の神明神社にお渡りになる神事があり、決して見てはいけない神事として島内の電気をすべて消し、島民は音を立てないように家にこもるのが慣習となっています。

※夕方の6時から30分、変電所から送電を止めるので、停電状態になるそうです。神事が終わるとみんなで初もうでに出かけるんだとか。

ある年にその真っ暗の中で犬が吠えてしまい、それ以降海が荒れて魚が捕れなくなってしまいました。八王子社に海を静めてほしいと祈願にいくと、狛犬が台座から落ちていました。

狛犬を元に戻すと、翌日また台座から落ちている…八王子社の神さまは犬嫌いと考えて、島から犬を追い出し、八王子社の狛犬は医徳院薬師如堂前に移され、ようやく穏やかな海に戻ったそうです。

伊勢神宮で20年に1度行われる式年遷宮の時に、社殿1式を譲り受けて神明神社の社殿を立て替え、その時に出た古材で八王子社の社殿が立て替えられています。

八王子社には社務所はありません。神明神社の社務所で御朱印をいただくことができます。「神明神社」と書かれていますが、印章に「八王子社」と連名になっています。

太一岬・キラキラ展望台で絶景を眺める

篠島の最南端に位置しある太一岬(伊勢神宮遥拝所)とキラキラ展望台からは、鳥羽や伊良湖を望むことができ、壮大な海の景色に圧倒されます。

サンサンビーチから遊歩道に入ると、舗装されていない細い山道はでこぼこしていて、途中階段もあったりするちょっとした登山道、スニーカーなど歩きやすい靴でお出かけくださいね。

伊勢神宮を望む大きな鳥居があり、その先にキラキラ展望台があります。

サンサンビーチの端から、途中写真を撮ったりしながら歩いて25分ほどかかりました。そこから歌碑公園の展望台まで約15分でした。

歌碑公園からは舗装がされていて、15分くらいサンサンビーチまで戻りました。レンタサイクルで行くなら、歌碑公園から歩いて鯨浜を見て、キラキラ展望台まで往復するのがおすすめです。

篠島ランチの人気グルメを満喫

篠島はしらすの水揚げ日本一、鯛はおんべ鯛(干物)として伊勢神宮に奉納されている絶品のおいしさで、トラフグも山口県に並ぶ水揚げ高、他にもタコや牡蠣など新鮮な海の幸に恵まれています。

• 天然トラフグ：10月～3月
• 鯛：通年
• しらす：4月～12月
• タコ：通年
• アナゴ：4月～11月
• 篠島カキ(養殖)：12月～5月

篠島のランチでぜひ味わってくださいね。

しらす加工直営店の喫茶仁でしらす丼を

喫茶仁は、見た目は普通の喫茶店…なんですが、篠島の新鮮な海の幸を堪能できる人気のお店。しらす加工「丸正水産」の直営店なので、お刺身定食やしらす丼が喫茶メニューとともに並んでいます。

テーブルを見渡すとほとんどの方が「しらす丼」を注文してて、オーダーを受けてから釜上げされるしらすは、何もつけなくてもふわっふわで甘みがあって、感動的なおいしさです。

お刺身は、日によって変わるんですが、この日はカサゴとタコとカイ。カサゴは胴体が骨になっているのに、頭を動かすのでびっくり！…コリコリとしっかり歯ごたえがあり、癖のない白身です。

しらすの天ぷらは、しらすだけの天ぷらと、紅ショウガが入った天ぷらの2種類あり、お塩をつけていただきます。何を食べてもおいしい！大満足のランチです。

篠島名物ふぐとかきの味噌バター鍋

篠島のもう1つの特産品と言えばふぐ。地元のレストランでは、「篠島産ふぐとかきの味噌バター鍋」が冬の時期にとっても人気があります。

たっぷりの野菜の上に篠島のふぐと牡蠣をのせて、味噌とともにバターで煮込みます。言葉が出ないくらいのおいしさで、具材がなくなった後の出汁まで完食できちゃいます。

船着き場のすぐ東側にある、おしゃれな外観の「篠島DIEUX TERRACE(篠島デューテラス)」でいただくことができます。

地元のお土産を選ぶ

篠島のお土産は、新鮮なわかめやしらす、さらには地元で加工された魚介類、佃煮などが人気です。

• わかめ製品：篠島で収穫されたわかめは、新鮮で質が高いことで知られています。乾燥わかめや塩蔵わかめ、めかぶなど、さまざまな形で加工されたわかめ製品が揃っています。
  
• しらす製品：しらすの佃煮やしらす干し、またはしらすを使用したお菓子など、地元で加工されたしらす製品はお土産としてとっても人気があります。
  
• ふぐ関連の商品：篠島はふぐの産地としても知られており、ふぐの加工品やふぐを使った調味料などもお土産としておすすめです。

篠島に行った記念にぜひ、お気に入りを見つけてくださいね。

篠島観光の楽しみ方

篠島釣り天国で手軽に釣り体験

篠島の高速船フェリー乗り場から、漁船がいっぱい並んだ篠島漁港をぐるっとまわって魚市場の方へ行くと、漁協協同組合直営の「篠島釣り天国」があります。徒歩約6分くらいです。

篠島の港の内側にある海上の釣り堀は、鯛やハマチ、アジなど、さまざまな種類の海水魚が釣れると大人気！　釣り竿のレンタルもあるので、手ぶらで行っても大丈夫です。

マタイ、クロダイ、ハマチは合計4匹まで(それ以上は時価で買い取り)。ヒラメ、イサキ、アジ、メバル、アイナメなどは釣り放題です。

船に乗らなくても手軽に海釣りができるので、釣り初心者や子ども連れのファミリー、お安心して楽しめるおすすめのスポットです。

※定員60人予約制(定員に満たない時は、飛び入りも可)

「弘法さま」巡りで島内散策

篠島の「弘法さま」巡りは、篠島を取り囲むように安置された88体もの弘法大師像を巡ります。

篠島は平安時代に起きた大地震で地盤沈下が起こり、海中に見えない岩(隠れ岩)が点在しているせいで海難事故が多かったため、明治時代末期に慰霊と海上安全を願って弘法さまがつくられたそうです。

海岸線に面した海辺の弘法さまは、特に日の出や日没時に訪れると、その景観の美しさに感動すること間違いなしです。

島の内陸部に位置する山間の弘法さまは、緑豊かな山々を背景に設置されていて、心穏やかに癒してくれます。

天候に合わせた服装と歩きやすい靴で、水分補給のための飲み物も忘れずに持参してお出かけくださいね。

島内の「弘法さま」を巡りながら、篠島の美しい風景を堪能しましょう。徒歩でしか行けない場所もあるので、のんびりと散策してみてくださいね。

篠島で日帰り温泉はある？

篠島で日帰り入浴できるのは「篠島ヒルトップヴィラ 高峰荘」、三河湾を一望できる高台にあり、1人1,000円(税込、入湯税込)で天然温泉に入ることができます。

※南知多温泉郷から温泉を運んできている天然温泉。

名鉄観光では、名鉄1DAY乗り放題チケット+ランチ+入浴がセットになった「でんしゃ旅」プランがあります。

名鉄海上観光船の河和港～日間賀島・篠島港間が乗り放題になるので、日間賀島にも行けちゃいますよ。※事前予約が必要。入浴のタオルは別途料金がかかります。

篠島の行き方は？

名古屋から篠島に行くには、名鉄名古屋駅から河和行きに乗って「河和駅」で下車、河和港まで歩きます。河和港までの道は看板があるので迷う心配はありません。歩道橋を渡って、5分ほどで到着します。

河和港から高速船に乗って、日間賀島経由で篠島まで30分ほどかかります。

河和駅前から師崎港までバスで行き、師崎港からフェリーに乗ると、10分ほどで到着します。船の揺れが苦手な方は、師崎港からを検討してみるといいかもしれません。

篠島のフェリー料金は？

【篠島までの高速船(フェリー)の料金】

	篠島片道	篠島往復
河和港	1,420円 (720円)	2,720円 (1,380円)
師崎港	710円 (360円)	1,360円 (690円)

※中学生以上が大人料金。未就学児は大人1人につき1人無料。

河和～篠島・日間賀島～河和の島めぐりチケットは、各1回の利用で大人3,000円(子ども1,500円)、販売日から2日間有効。

篠島にレンタサイクルはある？

島の駅SHINOJIMAにある「篠島観光協会案内所」にて、自転車をレンタルすることができます(ヘルメットも用意されています)。

自転車は26インチの大人用で、子どもの自転車はありません。

島の南側に舗装されていない山道があり、自転車で入ることはできません。島内は自転車で1周することはできないので注意してくださいね。

※観光案内所前にコインロッカーがあります。

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さいごに

篠島へ日帰り旅行を楽しむための過ごし方や絶品ランチ、アクセスについてお伝えしました。

レンタサイクルがあるので、短時間でぐるっと島内をまわるのもいいんですが、自転車ではいけない場所もあり、入り込んだ場所に行くと行き止まりだったり階段があったりします。

時間と体力と相談しながら、行きたい場所を選んで、篠島を楽しんで下さいね。