この記事では、愛知県の魅力的な離島、日間賀島の見どころと効率的なモデルコースをご紹介します。
日間賀島は、知多半島の先端から約2Kmのところにある、タコとトラフグが有名な離島です。
周りどこを見ても海があって、自分が生活しているエリアとは全く違う風景が広がっていて、愛知県なのにどこか遠くの南国に来たような、そんな錯覚を感じる島。
散策路からは海を望むことができ、絶景を楽しみながら心地よい風を感じることができる日間賀島の日帰り観光旅行で、日常を忘れて楽しんで下さいね。
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日間賀島の面積は皇居の約半分、周囲は5.5Km、ゆっくり歩いても2時間ほどで1周できちゃいます。効率よく回るためにはルートを考えることをおすすめします。
西港に到着したら、船の待合室「ひまポ」にある観光案内所で散策マップを手に入れてくださいね。
以下に、半日コースと1日コースをご紹介します。
半日コース(約3時間)
- 西港到着 → 観光案内所「ひまポ」で地図入手
- にっしー(タコのモニュメント)見学
- 日間賀島資料館見学
- 安楽寺参拝
- ハイジのブランコで写真撮影
- サンライズビーチでどこでもドア撮影
- 東港のがっしー(タコのモニュメント)見学
- タコ料理のランチ
- 西港に戻る
1日コース(約6時間)
半日コースに加えて:
- 日間賀神社参拝
- 鯖弘法大師霊場見学
- たこの駐在所で写真撮影
- レンタサイクルで島内一周
- サンセットビーチで夕日鑑賞
- 夕食は島内の居酒屋でフグ料理
これらのコースは、体力や興味に合わせて調整してください。島内はゆっくり歩いても2時間ほどで一周できる大きさですが、レンタサイクルを利用すればより効率的に観光できます。
日間賀島の絶対に外せない人気スポット
日間賀島には、必ず訪れたい人気スポットがいくつかあります。それぞれの特徴と楽しみ方をご紹介します。
歩いて島を一周するのもよし、サイクリングでより効率的に島を楽しむのもよし。島内にはレンタサイクルのサービスもあり、自転車で風を感じながらの散策も可能です。
西港のにっしー
西港に到着したら、まず目に入るの右手を挙げて扇子を持った巨大なタコのモニュメント「にっしー」です。日間賀島の象徴的な存在で、多くの観光客が記念撮影をしていきます。
【ポイント】
- にっしーの体には「幸せのハート」が隠れています。探してみてくださいね。(ヒント:タコの足の吸盤がハート形、とかじゃなくて、ピンクのハートマークが描かれています。)
- 夕暮れ時ののにっしーは幻想的な雰囲気になるので、時間が許せば再訪するのもおすすめです。
日間賀島資料館
島の中央には、「日間賀島資料館」があります。
【展示品】
- タコ漁の時に使用する道具
- かつて行われていたサメ漁の道具
- 島からの出土品など
開館時間は9:00~17:00、入館無料。
そのまま進んでいくと、島唯一のコンビニ(ヤマザキショップ)があり、そこから東へ行くとたこ阿弥陀仏が安置されている「安楽寺」があります。
安楽寺のたこ阿弥陀仏さま
島の東側にある安楽寺(あんらくじ)には、独特な「章魚(たこ)阿弥陀仏」が祀られています。この仏像には興味深い伝説があります。
【伝説】
昔、近くの島が地震で沈んだ際、その島の仏像が漁師の網にかかりました。引き上げてみると、大きなタコが仏像を守るように抱きついていたそうです。
このタコ阿弥陀さまは日間賀島で一番古い仏像、なんですが、2004年に修復されてピカピカに光っています。現在は持国天と増長天がタコ阿弥陀さまの隣を守っています。
【ご利益】
- 大漁・安全
- 子孫長久
- 良縁・縁結び
安楽寺を訪れた際は、ゆっくりとお参りし、島の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
住所:知多郡南知多町日間賀島里中48
ハイジのブランコ
日間賀神社の東側高台にある「ハイジのブランコ」は、インスタ映えスポットとして大人気。海に向かってブランコをこぐと、絶景が広がります。※「恋人ブランコ」とも言われています。
【注意点】
- 座る部分が滑りやすいので、しっかりと縄を握ってください。
- 人気スポットのため、休日の午後は行列ができることも。早めの訪問をおすすめします。
ドラえもんのどこでもドア
ハイジのブランコの南側にあるサンライズビーチに設置されたピンクの「どこでもドア」は、多くの観光客を楽しませています。
海側と島側、どちらを背景にするか、ドアのどちら側に立つか、皆さん思い思いの写真を撮影していきます。
砂浜にぽつんと「どこでもドア」が置かれていると、扉の向こうはどこか別の空間につながってるような、そんな気がするのは不思議ですね。
【撮影のコツ】
- 扉の向こうに別世界が広がっているような構図を意識すると、面白い写真が撮れます。
- 早朝や夕方の光の変化を利用すると、より印象的な写真になりますよ。
日間賀神社
島の東側、サンライズビーチを一望できる高台に鎮座する日間賀神社は、歴史ある神社です。境内からは美しい海の景色を楽しむことができます。
【豆知識】
- 神社の周辺では6~7世紀の古墳(円墳)が14基発見されています。
- 平安時代、日間賀島は篠島、佐久島と共に朝廷に海産物を献上していました。
住所:知多郡南知多町日間賀島北地78
サバを持った弘法大師
東港のがっしーの裏側から細い道を上がって行くと、笠をかぶりサバを持った弘法大師の像が祀られている祠があり、「鯖弘法大師霊場」と書かれた石塔が立っています。
その奥にある本堂は鍵がかかっていて中を見ることができなかったんですが、本堂の中にも鯖をもつ弘法大師像が祀られているそうです。
弘法大師はたいてい、右手に金剛杵(法具)、左手に数珠を持っているんですが…サバを持ってる弘法大師…なんだかとっても不思議な感じです。
住所:知多郡南知多町日間賀島小戸地34
たこの駐在所
西港前の通りにある「日間賀島駐在所」は、ハチマキをしたタコの姿をした建物です。島の名物的存在で、多くの観光客が記念撮影をしていきます。
【撮影のコツ】
- 駐在所前の道路が狭いため、建物全体を撮影するのは少し難しいです。角度を工夫して撮影してみましょう。
- タコの顔をアップで撮ると、ユニークな写真が撮れます。
タコとフグのマンホール
日間賀島のマンホールは、愛嬌たっぷりのタコとフグ。たまには下を向いて、かわいいマンホールを見つけてくださいね。
島内には2か所の公衆トイレがあります。
- にっしーの北側サンセットビーチ
- がっしーの西側にある飲食店の北側
日間賀島のおすすめシーズン
一年を通じて楽しめる島ですが、特におすすめの時期は以下の通りです:
- 春(3月~5月):穏やかな気候で観光に最適。春の海鮮料理も楽しめます。
- 秋(9月~11月):夏の暑さが和らぎ、紅葉と秋の味覚が楽しめます。
- 冬(12月~2月):寒さは厳しいですが、フグ料理や冬の澄んだ景色が魅力です。
日間賀島の地元グルメを満喫
日間賀島と言えば、やはり新鮮な海の幸が魅力です。特に、タコとフグは島の名物として知られています。島内には多くの飲食店がありますが、ここでは特におすすめの料理とお店をご紹介します。
タコ料理
日間賀島の代表的な郷土料理と言えば、やはりタコ料理です。
たこは季節を問わず1年中食べることができて、たこの唐揚げ、たこぶつ、たこしゃぶなど、タコメニューがいっぱいありますが、中でも「タコ飯」は絶対に食べていただきたい一品です。
【おすすめのお店】たいかいろう 東店
たいかいろう東店のタコ釜めしは、注文を受けてから固形燃料に火を入れて、目の前で炊きあがるのを待つので、30分くらいかかります。この待ち時間が待ち遠しくってワクワクしちゃうんですよね。
ふたを開けた瞬間の香りが、ギュッと胃袋をつかみます。少し赤っぽいご飯には、タコの旨味がしっかりしみ込んで、手が止まらなくなりますよ。
【メニューの特徴】
- タコの旨みがしっかりと染み込んだ赤みがかったご飯
- 柔らかく煮込まれたタコの丸煮
- タコの唐揚げやたこぶつなど、様々なタコ料理
【食べ方のコツ】
タコの丸煮は、付属のハサミで適度な大きさに切り分けて食べましょう。噛めば噛むほど甘みが増していきます。
たこメニューがいろいろあるので、いくつか頼んでシェアしながら食べるのがおすすめです。
住所:知多郡南知多町日間賀島小戸地72
営業時間:11:00~14:00、17:30~19:30 土日は11:00~19:30
定休日:なし
フグ料理(冬季限定)
冬の日間賀島では、高級魚として知られるトラフグを味わうことができます。
おすすめのお店:すず屋海游亭
【代表的なメニュー】
- フグ刺し
- フグ鍋
- フグの唐揚げ
【注意点】
フグは冬季(10月~3月頃)限定のメニューです。それ以外の季節に訪れる場合は、事前に提供の有無を確認しましょう。
※「日帰り入浴付き昼食プラン」もあります。お風呂に入って、お部屋でゆっくりフグをいただく、なんて贅沢な時間が過ごせます。
住所:知多郡南知多町日間賀島浪太35
営業時間:11:00~14:00、17:30~19:30 土日は11:00~19:30
定休日:なし
季節の新鮮な海鮮料理
タコとフグ以外にも、日間賀島では四季折々の海の幸を楽しむことができます。
【季節のおすす】
- 春:貝類、しらす
- 夏:ハモ(鱧)
- 秋:サバ、イカ
- 冬:カキ
【おすすめのお店】Sun海楽(さんかいらく)
Sun海楽は、地元の漁師さんが営む食堂で、その日獲れた新鮮な魚介類を味わえます。
【人気メニュー】
- 平貝(たいらがい)の刺身とフライ(春限定)
- 海鮮フライ定食(エビ、イカ、地魚など)
平貝は長さが30cmくらいの大きな貝殻を持つ2枚貝、貝柱は大きくて、弾力ある歯ごたえがあって甘みがあります。希少と言われる平貝をめいっぱい堪能できます。
住所:知多郡南知多町日間賀島西浜21
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜日
グルメを楽しむコツ
1.事前に予約を
人気店は混雑するので、特に休日は予約をしておくと安心です。
2.旬を意識
季節限定メニューも多いので、訪問時期に合わせて旬の味覚を楽しみましょう。
3.セットメニューの活用
様々な料理を少しずつ味わいたい方は、セットメニューがおすすめです。
4.地元の人におすすめを聞く
その日の一番の魚や、隠れた名物を教えてもらえるかもしれません。
日間賀島に行くときはおなかをすかせて、おいしいものをめいっぱい堪能してくださいね。
レンタル電動キックボードで日間賀島1周!
西港近くにはレンタサイクルもありますが、電動キックボードのレンタルがおすすめ! 日間賀島1周5.5Kmをキックボードでまわると約20分、30分1,000円、1時間2,000円でレンタルできます。
※公道を走るキックボードは50cc以下の原動機付き自転車として、原付バイクと同じ交通ルールで走ります。
運転免許証を提示して、ヘルメットを着用します。助走をつけて右手側についているスイッチを入れるとグィーンと加速します。初めはへっぴり腰でしたがすぐに慣れて、風を切って走る爽快感がたまりません!
島内の車の走行は多くないので、キックボードでも走りやすいです。島の周りをぐるっと囲む道路なら、運転も楽々でテンションが上がります。
キックボードは初めての経験でしたが、やみつきになりそうです。ぜひ一度挑戦してみてくださいね。
>>じゃらんで「キックボード」の予約プランを確認する※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
日間賀島のおすすめ宿泊施設
せっかく日間賀島に行くなら、1泊して海の幸を存分に堪能するのもおすすめ。日間賀島に宿泊するならおすすめの旅館・ホテルを3つご紹介します。
・島宿 すゞ喜 (すずき)
・島別荘 悠月
1つずつ詳しくご紹介しますね。
日間賀観光ホテル
【特徴】
- 海に面した絶好のロケーション
- 客室から美しい海の景色が楽しめる
- 新鮮な海の幸を使用した料理が自慢
- 温泉施設あり
【おすすめポイント】
海を眺めながらのんびりと過ごしたい方におすすめ。夕食では島の名物であるタコ料理を堪能できます。温泉に浸かりながら、一日の疲れを癒すことができるのも魅力です。
島宿 すゞ喜
【特徴】
- 1日3組限定の落ち着いた大人の隠れ家宿
- 全室客室露天風呂付き
- 和モダンのおしゃれな部屋
- 季節ごとの旬の海の幸を使用した料理
【おすすめポイント】
プライベート感を重視したい方におすすめ。客室の露天風呂でゆっくりと寛ぎながら、特別な時間を過ごせます。朝食も夕食も部屋食で、ゆったりとした雰囲気の中で味わえます。
島別荘 悠月
【特徴】
- 日間賀島の高台に位置し、オーシャンビューが楽しめる
- 全5室の大人専用宿
- 客室露天風呂付きの和洋室
- ミシュランガイド愛知岐阜三重2019に掲載
【おすすめポイント】
贅沢な時間を過ごしたい方におすすめ。高台からの絶景を眺めながら、優雅なひとときを楽しめます。客室露天風呂からの眺めも格別で、島の自然を存分に味わえます。
※いずれの宿泊施設も、事前予約をおすすめします。特に週末や祝日は混雑が予想されるので、早めの予約が安心です。
また、宿泊プランによっては送迎サービスがある場合もありますので、予約時に確認するとよいでしょう。
さいごに
日間賀島は、コンパクトな島ながら豊かな自然、歴史、そして美味しい食事が楽しめる魅力的な観光地。
のんびりと過ごせる癒しの空間であると同時に、タコ釣り体験や島内サイクリングなど、アクティブに楽しむこともできる場所です。
ゆっくりと島を巡り、新鮮な海の幸に舌鼓を打ち、温かな島の人々との触れ合いを楽しんでください。
名古屋から一番近い離島・日間賀島で、日常と全く違う時間と風景を満喫してくださいね。
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