名古屋市千種区の城山八幡宮は、かつては織田信長の父・信秀の居城、末森城があった場所です。
周りを空堀で囲まれた小高い丘の上にあり、恋愛成就・縁結びの聖地として、また、恋の三社めぐりの1社として、良縁を願う若い女性たちにとっても人気がある神社です。
この記事では、城山八幡宮のご利益と、縁結びのパワースポット・連理木、御朱印、城山八幡宮に残る末森城址、アクセスと駐車場についてご紹介します。
城山八幡宮の駐車場へ行く道は1つしかないので、ぜひこの記事で確認してからお出かけくださいね。
城山八幡宮のご利益は?
城山八幡宮のご利益は「縁結び」「恋愛成就」が有名ですが、厄除開運、家内安全、必勝守護、交通安全、安産守護などのご利益があるとされています。
拝殿の横には御神木の「橘(タチバナ)」があり、5月の初めごろから白い花を咲かせ、12月に実をつけます。不老不死の木とも言われ、心身健康・病気平癒・健康長寿の効用があります。(とっても酸っぱくて、食べるには不向きですが…)
桃取石の恋占い
拝殿横には桃取石(青石)と揖斐石(赤石)が離れて置かれています。桃取石は、二見浦の夫婦岩でも有名な石で、鳥羽の答志島産の石です。
恋占い、良縁占い、開運占いは、奥にある青石に触れて願いを込めたあと、目を閉じたまま振り返って、赤石までゆっくり歩きます。
※早く歩くと、石に足をぶつけちゃう危険があるので、注意してくださいね。大体このあたりかな?と思ったら立ち止まって、手で石を探すのがおすすめです。
1回でたどり着けば願いは成就し、2~3回でたどり着けば、努力すれば願いが叶います。誰かのアドバイスを受けてたどり着けば、願いも第3者の援助で叶うんだとか。
恋の成就占いは、男性は青石、女性は赤石に願いを込めて、目を閉じたまま振り返って、2人同時に歩きます。
相手に触れることができれば恋が成就するんですが…一人で歩くよりは距離が短くて、足音でなんとなくわかってしまうので、こちらの方は成功率が高めです。
2人で一緒に参拝に来てる時点で、恋が成就してるような気がしないでもないんですが…ぜひ挑戦してみてくださいね。
城山八幡宮の連理木
城山八幡宮の門の手前を左へフェンス沿いに進んでいくと、「連理木(れんりぼく)」があります。
幹回り4m、高さ15mほどのアベマキの木で、1本の幹が2本の幹に分かれたあと、また合わさって、そこから枝を伸ばしています。連理木は良縁祈願、夫婦円満の御神木とされています。
城山八幡宮で一番のパワースポットとされているので、ぜひ行ってみてくださいね。
※6月中旬から10月中旬はキクイムシの被害を防ぐため、養生シートにくるまれています。連理木の周りを歩くこともできなくなります。
良縁運気UPの「恋の3社めぐり」では、3社をまわって台紙にスタンプを集めると、恋愛成就のお守りがいただけます。※スタンプの初穂料は各神社100円です。
- 高牟神社の「恋の水」(名古屋市千種区)
- 山田天満宮(御嶽神社)の「よりそい石」(名古屋市北区)
- 山城八幡宮の「連理木」(名古屋市千種区)
山田天満宮:名古屋市北区山田町3-25
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城山八幡宮の御朱印と御城印は?
城山八幡宮では、本殿に向かって右手にある社務所にて、城山八幡宮の御朱印と織田家末森城の御城印をいただくことができます。御朱印の種類がとっても多くて、悩んでしまいます。
- 「城山八幡宮」の御朱印:通常御朱印と季節限定御朱印・干支・幸ふくろうなど
- 「八幡大神」の御朱印:通常御朱印と金文字御朱印
- アマビエの御朱印(金文字「八幡大神」と貼り札のセット)
- 昭和塾堂・マカニーとエルドの御朱印
- 織田家末森城の御城印(書き置き)
マカニーとエルドは、戦時中、日本中の動物園の動物たちが殺処分されていく中で、終戦後まで生き残った東山動物園の2頭の象です。戦後、象を見たことがない子供たちを楽しませてくれました。
2頭は昭和24年頃、八幡宮へ来たことがあるそうで、2頭の象が描かれた御朱印の授与が2021年4月から始まっています。ちょっと珍しい御朱印なので、チェックしてみてくださいね。
縁結びの御神木が描かれた、城山八幡宮オリジナルの御朱印帳もあります。
「縁結連理木」「赤い糸の御朱印」「縁結之杜御朱印」には、「縁(えにし)の糸」という赤い糸が付いています。
添付されているシールに願い事を記入して糸に巻き、この糸を連理木の絵馬掛けか手水舎の横にある結び処、クロガネモチの絵馬掛けに結んで、良縁を祈願します。(持ち帰って身につけてもOK)
ほどけないようにしっかり結んで、良縁祈願してくださいね。
住所:名古屋市千種区城山町2-88
電話番号:052-751-0788
御朱印授与時間:9:15~16:30
城山八幡宮に残る末森城跡と昭和塾堂
城山八幡宮の1の鳥居から階段を上がった先の右側に、「末森城跡」の石碑があります。
末森城は室町時代末期(1548年)に、織田信長の父信秀が築城した城です。駿河の今川勢に対抗すべく、古渡城(名古屋市中区にある東別院敷地内)から居城を移しました。
信秀の死後、末森城は信長の弟・信行に譲られます。信長に対抗心を燃やす信行は、謀反を企てたことで1558年に清洲城で謀殺され、末森城は廃城になりました。
現在も曲輪(くるわ)や、深さ7mほどの空堀が残されています。
※城内にあった神社と、末森城の東北にあった八幡宮が合祀されて、「城山八幡宮」になりました。城跡の北西にあった信秀の廟は、桃厳寺に移されて祀られています。
標高43mの丘の上にあった末森城は、現在も幅10~16m、深さ7mほどの空堀がぐるりと取り囲んでいます。二の丸付近には、昭和の初めに建てられた「昭和塾堂」が残っています。
昭和塾堂は中央に4階建ての洋風の塔があり、2階建ての本館が3方向につながっています。建物は立ち入り禁止になっていて、廃墟ではないけど、夜に見たら怖そうな雰囲気です。
戦時中は陸軍の東海軍司令部、戦後は大学の教室や研究棟、千種区役所仮庁舎などに使用されましたが、現在は使われておらず、城山八幡宮が管理・保存しています。
城山八幡宮のアクセスと駐車場は?
城山八幡宮へ電車で行く
名古屋から地下鉄東山線「覚王山駅」で下車し、2番出口から東へ8分ほど歩きます。または東山線「本山駅」1番出口から西へ8分ほど歩きます。
城山八幡宮へ車で行く・駐車場は?
城山八幡宮へは県道60号線の「末盛通2」の交差点を北へ向かい、70mほど先の、GCナゴヤ営業所ビルの白い建物がある道(信号のない交差点を東へ)入ります。電柱に「城山八幡宮ここ入る」の看板が付いています。
そのまま道なりに進んでいくと、城山八幡宮の参拝者用無料駐車場に到着します。この道でしか駐車場に入れないので、気を付けてくださいね。
「城山八幡宮前」から北へ向かうと、一の鳥居があり、その先は階段なので車で入ることができません。近くには名鉄協商のコインパーキングがあります。
住所:名古屋市千種区楠元町2-52
料金:30分200円 最大料金900円
※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
↑城山八幡宮はこちらの本で紹介されています。
さいごに
名古屋市千種区にある城山八幡宮のご利益や御朱印、アクセスと駐車場についてお伝えしました。
春の城山八幡宮は、4月の中旬には神楽殿横のフジの花が咲き、下旬には末社横のナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の花が、まるで白い雪が降りつもったみたいに咲きます。
5月には御神木の橘が白い花を咲かせて、とてもさわやかな香りが漂います。参拝の折には、花も楽しんで下さいね。
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