この記事では、愛知県稲沢市から愛西市にまたがるエリアにあったとされる歴史的な宝物、勝幡城跡についてご紹介します。
織田信長公が天下統一へ向けて進む、始まりの場所を訪れて、歴史の息吹を感じてみませんか?
勝幡城とは?織田信長との深い関わり
勝幡城は、織田信長が生まれたとされる城として注目を集めています。
以前は那古野城が信長の生誕地と考えられていましたが、最新の研究により、勝幡城が有力視されるようになりました。
なぜなんでしょうか?
- 1534年、信長誕生時に那古野城はまだ今川氏の所有だった
- 勝幡城は信長の祖父・織田信定が築城
- 信長の父・織田信秀も勝幡城で生まれた
これらの事実から、勝幡城が信長公の生誕地である可能性が高いと考えられているのです。
勝幡城の場所は稲沢市平和町 – アクセス方法をご紹介
勝幡城跡を訪れるには、以下の方法がおすすめです:
- 電車:名鉄津島線「勝幡駅」下車。特急、急行、準急、普通電車が停車します。
- 徒歩:勝幡駅から勝幡城址まで約1km、15分程度
- 車:日光川堤防道路(北行き一方通行)を利用。駐車場は勝幡駅前の有料駐車場がおすすめ。
勝幡駅から勝幡城へ向かう道には、方向を示した路面標示があるので、探しながら歩いてくださいね。
勝幡駅前有料駐車場情報:
住所:愛西市勝幡町五俵入2235-1
収容台数:8台
料金(税込):60分200円 24時間700円
※駐車場情報は変更される可能性があります。ご利用の際は現地の表記をご確認ください。
勝幡城跡を巡る – 歴史を感じる散策コース
勝幡城跡には、かつての栄華を偲ばせる遺構や記念碑が点在しています。以下のスポットを巡ってみましょう:
- 勝幡駅前広場:信長公と両親の像があります
- 勝幡駅前:勝幡城の推定復元模型が展示されています
- 織田弾正忠平朝臣信定古城跡石碑:勝幡城本丸の南部分と推定される場所にあります
- 嫁振橋:「勝幡城復元図」が埋め込まれています
- 勝幡城址石碑:稲沢市平和町城之内105にあります
また、「城之内」「城西」という地名も、勝幡城の名残を感じさせてくれます。
日光川に沿った道を北へ歩いて行くと、「織田弾正忠平朝臣信定古城跡石碑」があります。このあたりが勝幡城本丸の南部分と推定されています。
昭和54年の排水工事の時に、この石碑近くの地下約3mのところから城の基石が発見されました。(現在は佐織支所の旧町長室脇に保管されています。)
そのまま北へ行くと「嫁振橋」があり、「勝幡城復元図」が埋め込まれています。
この図を照らし見ながら想像するしかないのですが、この地で幼い信長公が走り回っていたって、なんだか不思議な気がします。
このエリアに「城之内」「城西」という地名があるのは、勝幡城があった時からの名残なんでしょうね。
嫁振橋から東へ行くと、「勝幡城址」の石碑があります。
住所:稲沢市平和町城之内105
勝幡城の歴史 – 織田家三代の物語
織田信定:勝幡城の築城者
織田信定は信長の祖父で、勝幡城を築城した人物です。この城が織田家の基盤となりました。
織田信秀:「尾張の虎」と呼ばれた父
信長の父・織田信秀は、勝幡城で生まれ育ちました。
- 「尾張の虎」「器用の仁」と呼ばれる実力者
- 津島と熱田を支配し、経済基盤を確立
- 朝廷への献金で高い位を得て、主君の斯波氏を凌駕
朝廷に対して寄進や献金をして、見返りに官位を授かって、主君の斯波(しば)氏よりも高い位になり、斯波氏は没落。信長の時代には家臣に転じてしまいました。これも「下剋上」なんでしょうね。
織田信秀が天下を取ってもおかしくないほどの知将であり、勢いがあった野心家でしたが、病により42歳で亡くなります。
尾張を平定し、信長の天下統一への基盤を作った重要な人物でした。
織田信長:勝幡城で誕生した英雄
1534年、勝幡城で織田信秀と正室・土田御前の間に生まれた吉法師(後の織田信長)。ここから彼の波乱万丈の人生が始まりました。
写真↑は、勝幡駅前広場にある、信秀と土田御前に抱かれている信長像です。
勝幡駅には、勝幡城の推定復元模型も設置されています。勝幡城は稲沢市と愛西市にまたがったエリアにありましたが、城の中心は現在の稲沢市平和町城之内付近と推定されています。
勝幡城はもともと「塩田(しおばた)」と呼ばれていましたが、縁起を担いで織田信定か信秀のどちらかが「勝ち旗」の意味で「勝幡(しょばた)」に改名したと言われています。
その後、今川氏豊から那古野城を奪った信秀は、幼かった信長に那古野城を譲り、名古屋市中区に古渡城を築城します。勝幡城は家臣を城代として置いていましたが、やがて廃城になりました。
勝幡城は日光川と三宅川が合流する三角州にあり、二重の堀に囲まれた館城でした。江戸時代の日光川改修工事により、城の中心に川が通ったため、勝幡城は姿を消してしまいました。
幻の勝幡城を偲ぶ:御城印を手に入れよう
勝幡城は現存していませんが、御城印を通じてその歴史を感じることができます。
- 御城印の特徴:和紙に「信長公生誕の地 勝幡城跡」の文字と織田家の家紋入り
- 価格:1枚300円(税込)
- 日付:購入者自身で記入
【御城印の販売場所(5か所)】
稲沢市観光協会 ※土日祝日休み
住所:稲沢市朝府町15-12 稲沢市産業会館内
電話番号:0587-22-1414
JA愛知西産直広場一色下方店 ※水曜休み
住所:稲沢市一色下方町218-1
サロンド大陽(勝幡城跡近くの美容院) ※月火曜休み
住所:稲沢市平和町城之内91
電話番号:0567-46-3129
MEGAドン・キホーテUNY勝幡店内フードコート「フォーシーズン」
住所:愛西市勝幡町弁才天2283-60
愛西市観光協会 ※木曜休み
愛西市森川町井桁西27
道の駅立田ふれあいの里 愛西市商工会館内
勝幡城跡を訪れる際の注意点
- 現地には城の遺構がほとんど残っていないため、想像力を働かせて楽しみましょう
- 石碑や記念物を大切に扱い、歴史を尊重する姿勢を忘れずに
- 周辺は住宅地なので、静かに散策しましょう
- 天候や季節に応じた服装、歩きやすい靴を準備しましょう
まとめ:勝幡城跡で織田信長の足跡を辿る旅
勝幡城跡は、織田信長という日本史に大きな影響を与えた人物の原点を知ることができる貴重な場所です。
歴史は常に新しい発見があって、歴史の流れは変わらなくても、細かい部分が少しずつ変わってきたり、面白いですよね。
目に見える遺構は少なくても、ここから始まった信長の物語を想像しながら散策すれば、あなた自身の人生にも新たな強運が訪れるかもしれません。歴史の息吹を感じる旅、ぜひ体験してみてくださいね。
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