関ヶ原の古戦場近くに、いまだに武将たちが戦いを続けているテーマパークがあるのをご存じですか?
「関ヶ原ウォーランド」は、等身大の武将人形たちが西軍東軍に分かれて、関ヶ原の戦いを再現しています。
真剣な顔して戦ってる武士もいれば、泣きそうな顔して逃げ腰になってる足軽がいたり、生きるか死ぬかの戦場なんだけど、くすっと笑える、そんな珍スポットになっています。
この記事では、岐阜県の関ヶ原ウォーランドのアクセスと駐車場、入場料と、ウォーランドの戦い続ける武将たち、ランチエリアについてご紹介します。
合戦の声が聞こえてくるようなリアルな戦場で、戦国時代を体感してみてくださいね。
関ヶ原ウォーランドのアクセスは?
関ヶ原ウォーランドの最寄り駅は「JR関ヶ原駅」、駅からウォーランドまでは2kmほどあり、歩いて行くにはちょっと遠いです。駅前の観光交流館でレンタサイクルを借りるか、タクシーがおすすめです。
車の場合は、名神高速道路「関ヶ原IC」から国道365号線を北上、高架下に看板が見えたら左折して300mほど進むと到着します。ウォーランドの入り口前に、広めの無料駐車場があります。
関ヶ原ウォーランドの入場料は?
大人 | 小人 | 幼児 | |
通常料金 | 800円 | 500円 | 300円 |
冬期料金 (12/2~4/25) | 500円 | 300円 | 無料 |
関ヶ原ウォーランドの入場料は、通常料金と冬季料金があります。大人は中学生以上、3歳以下は全期間無料です。
武将たちが関ケ原の合戦を続けている屋外エリアと、関ヶ原の合戦図屏風や合戦に参加した武将たちのその後や辞世の句などが説明された巨大パネルがある資料館(講和室)があります。
中は広いんですが、1時間ほどあれば、ゆっくり1周することができます。再入場も可能なので、外にランチに出ることもできますよ。
住所:岐阜県不破郡関ケ原町1701-6
営業時間:(定休日なし・年末年始は休館)
4月~11月 10:00~16:00
12月~3月 10:00~15:00(土日祝日は16:00)
休園日:12月31日
関ヶ原ウォーランドで戦い続ける武将たち
関ヶ原ウォーランドは、関ヶ原の合戦を再現した体感型私設資料館。等身大のコンクリート像が248体、東軍西軍の配置や陣幕、有名な逸話シーンが史実に基づいて忠実に再現されています。
刀での切りあいや馬に乗った武将に突撃していく兵士の目線で、戦場に立ってるような臨場感を体感できます。
コンクリート像の作者は、岐阜生まれの造形作家、故浅野祥雲氏。愛知県犬山市の桃太郎神社にも、祥雲氏のコンクリート像が展示されています。
関ヶ原ウォーランドの見どころは?
各像には武将名が付いていて、この像は誰なのかわかるんですが、関ケ原の合戦に絶対参加していない武田信玄(の亡霊)が混じっています。
宮本武蔵もいたので、「絶対いなかったでしょ~」と思っていたら、武蔵の父は東軍の黒田家に仕官していたとのこと。
有名な巌流島の戦いが1602年武蔵19歳の時、となれば、2年前の関ケ原の戦いにもしかしたら参戦していたのかもしれません。(大坂の陣では徳川側で参戦しています。)
たくさんの武将や足軽、鉄砲隊がリアルなんだけど、ちょっとユーモラス。顔もそれぞれ違っていて、表情を見てるだけで真剣さが伝わってきます。でも、夜には絶対に入りたくない場所ですよね・・・。
西軍の大谷吉継は小早川秀秋の寝返りによって壊滅し、大谷吉継の重臣だった湯浅五助の介錯で切腹をしました。五助は吉継の首を戦場から離れた場所に埋めたところを、敵方の藤堂高刑に発見されます。
五助は自分の首を差し出す代わりに、吉継の首をここに埋めたことは言わないで欲しい、と依頼し、藤堂高刑はそれを承知して、五助の首を取りました。
東軍の床机場に湯浅五助の首が置かれ、徳川家康が首実検しています。家康に大谷吉継の居場所を聞かれても、高刑は五助との約束を守って言いませんでした。
首のありかを言えば手柄になるのに、相手が敵であっても義理を守る、そんな逸話が残っています。
関ケ原の合戦後、藤堂家によって大谷吉継の墓が建立され、その横に湯浅五助の墓も建てられています。
20年ほど前にもここに来たんですが・・・コンクリート像は何度か色塗りされているようで、何月何日に誰が塗装した、の札が像にかかっていました。それは客に見せなくてもいいんじゃないのかな~(笑)。
ウォーランドが開園したのは1964年(昭和39年)なんだとか。もう50年以上も、コンクリート像の武将人形たちはここで戦いを続けているんですね。
全体的に古ぼけた感がありましたが、20年前に「くすっ」と笑えたツボは相変わらずでした。真面目だけど、コミカルで、1時間もあればぐるっと見てまわれちゃいます。
所狭しと合戦を繰り広げているウォーランド。かつての合戦場にいるかのような雰囲気を味わうことができますよ!
関ヶ原合戦戦没者を供養する宝蔵寺
ウォーランドのエントランスの東側(レストラン天満の入り口がある方)に、昭和39年に建てられた関ヶ原合戦戦没者の供養寺「宝蔵寺」があります。
ここにも武田信玄が叫んだ?「ノーモア関ヶ原合戦」の石碑があります。
お隣の観音さまはどこかで見たことが…太平洋戦争の戦没者の慰霊として、久国寺(名古屋市北区)にいらっしゃる観音さまと同じような…(作者はどちらも浅野祥雲先生です)。
ウォーランドの観音さまは口紅が残っているせいか、ちょっと若い雰囲気ですね。
関ヶ原ウォーランドの和傘物語
関ケ原ウォーランドの敷地内では、春から初夏にかけて美しい和傘が展示されるイベントが開催されています。
色とりどりの和傘が、関ケ原ウォーランドの風景に彩りを添えます。ライトアップされた和傘は、関ヶ原の戦いと対照的な、平和の象徴のような雰囲気です。
第1章:4月26日(金)~6月16日(日)
夜の部 17:30~20:00(金土日祝のみ)
第2章:6月28日(金)~9月29日(日)※関ヶ原風鈴まつりと同時開催
夜の部 18:00~20:30(金土日祝のみ)
第3章:10月11日(金)~12月1日(日)
夜の部 16:30~19:30(金土日祝のみ)
関ヶ原ウォーランドの風鈴まつり
風鈴まつりは2019年にスタートした、関ケ原ウォーランドの敷地内に5,670個の風鈴が飾られるイベント。期間中は、風鈴の音色に包まれ、涼しげな空間を楽しめます。
風鈴の音色が響く風鈴のトンネルから合戦を見ると、なんだかチャンバラごっこしてるような、楽し気に見えてしまうのが不思議です。
和傘物語や風鈴まつりは、屋外イベントなので、天候に合わせた服装で参加しましょう。特に夏場は、帽子や日焼け止めクリームなど、暑さ対策をしっかりとしてくださいね。
関ヶ原ウォーランドに行くときの注意点
- 人形の多くは老朽化が進み、色あせていたり、破損しているものもあります。
- 施設全体が古びており、メンテナンス不足が目立つ部分もあります。
- トイレは施設内にありません。隣接するお土産屋さんを利用する必要があります。
- 夏場は蚊が多いので、虫除けスプレーを持参することをおすすめします。
- ウォーランド内には売店やコインロッカーはありません。
人形は定期的に色塗や修復がされていますが、野外テーマパークなので、B級スポットとして楽しむのがおすすめ。シュールで独特な雰囲気を味わってくださいね。
>>岐阜県関ヶ原町の観光情報はこちら【楽天たびノート】※情報が変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認くださいね。
関ヶ原ウォーランドでランチできる場所は?
関ヶ原ウォーランドに隣接するレストランがあります。関ヶ原ウォーランドの入場券付メニューが出るキャンペーンが開催される時もあるので、チェック要ですよ!
鉄板ダイニング天満
近江牛のステーキやハンバーグ、すき焼きなどのランチメニュー(ご飯やサラダ、デザートがセットになったコースです)があります。各テーブル前の鉄板でシェフがお肉を焼いてくれます。
鉄板上で行われるパフォーマンスが大人気です。目の前で炎が上がるパフォーマンスなんて、めったに見られないので、テンション上がっちゃいますよね。
住所:岐阜県不破郡関ヶ原町1711-2
電話番号:0584-76-2929
営業時間:お客様の予約次第
※じゃらんでは「戦国体験プラン」として、関ヶ原ウォーランドの入園券付ランチを予約することができます。食事時間が11:00~、12:15~、13:30~が選べます。
>>じゃらんで関ヶ原ウォーランド入園付きランチを確認をするならこちらSekigahara花伊吹
「ブランドグルメバイキング明神」と「パフォーマンスキッチン南宮」2つのレストランと、商品数が多い地域最大のお土産物屋さんがある「Sekigahara花伊吹」。
「明神」は、ブランド牛の食べ比べや季節の料理が食べ放題、自分のテーブルで調理することも可能なバイキング会場。「南宮」は室内グリルでシェフが焼いた肉や魚が食べ放題のバイキング会場です。
お土産では近江牛カレーやよもぎを使った和菓子などが人気です。
お土産の1番人気「関ヶ原チーズケーキ」は常温保管ができるので、夏に保冷剤がなくてもお土産として購入できます。地元の方も買いに来るという、チーズの風味たっぷりの濃厚なチーズケーキです。
住所:岐阜県不破郡関ヶ原町1707-2
電話番号:0584-43-1177
営業時間:10:00~
さいごに
岐阜県の関ヶ原ウォーランドのアクセスと入場料、戦う武将たちやランチについてお伝えしました。
有名な武将もいますが、無名の足軽や鉄砲隊も、その表情や恰好を見てると愛着がわいてきます。関ヶ原ウォーランドで、戦国時代の戦いを体感してみてくださいね。
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