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名古屋城しゃちほこの意味と大きさは?天守閣の木造復元工事の完成はいつ?

この記事では、名古屋城の金のしゃちほこの意味と大きさ、歴史、名古屋城の天守閣の木造復元工事についてご紹介します。

名古屋で一番有名な観光地と言えば「名古屋城」、名古屋城と言えば「金のしゃちほこ」が名古屋のシンボル的存在ですよね。

2021年春、金のしゃちほこ2体が、16年ぶりに地上に降りてきました。大掃除と補修工事のためだったのですが、多くの名古屋市民や観光客が、間近で金のしゃちほこを見られる貴重な機会となりました。

現在は、しっかりとメンテナンスを終えた金のしゃちほこたちが、再び名古屋城の天守閣の上でピカピカと輝いています。遠くからでも、その姿を見つけることができますよ。

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名古屋城のしゃちほこの意味:不思議な生き物の秘密

名古屋城の金のしゃちほこ
2021年春に地上に降りた金シャチ

しゃちほこって何?空想上の生き物の正体

しゃちほこは、実在する生き物ではありません。想像上の生き物なんです。

その姿は、とってもユニーク。体は魚なのに、頭はなんとトラ! そして、尾びれは常に上を向いていて、背中にはとげがあるんですよ。とっても不思議な姿ですね。

火伏せの守り神:しゃちほこの重要な役割

でも、なぜこんな不思議な生き物を屋根の上に置くのでしょうか?

実は、しゃちほこには大切な役割があるんです。それは、「火伏せの守り神」としての役割。

昔の人々は、しゃちほこが建物を火事から守ってくれると信じていました。伝説によると、もし火事が起きたら、しゃちほこが口から水を吐いて火を消してくれるそうです。

木造建築が多かった時代、火事は最大の敵。そんな中で、しゃちほこは人々の大切な「おまじない」だったんですね。

しゃちほこの歴史:織田信長から始まった伝統

しゃちほこが日本の城に使われ始めたのは、織田信長の時代からと言われています。信長が安土城を築いたとき、天守閣にしゃちほこを取り付けたのが始まりだそうです。

信長はただ目立つものを屋根に置きたかっただけかもしれません。でも、その後しゃちほこは多くの城で使われるようになりました。

今では、しゃちほこがない城を見ると、何か物足りない気がしてしまうほどです。

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名古屋城しゃちほこの大きさと構造:驚きの事実

名古屋城の金のしゃちほこ

名古屋城のしゃちほこ2体は「オス」と「メス」になっていて、少しずつ違いがあります。

オスとメスの違い:サイズと特徴

オスとメスのしゃちほこは、オスの方が大きく、メスの方が小さいんでよ。具体的な大きさを見てみましょう。

オス(北側)メス(南側)
高さ2.621m2.579m
重量1,272Kg1,215Kg
金版の厚み0.15mm0.15mm
うろこの枚数112枚126枚
金量(18金)44.69Kg43.39Kg

オスの方が尾びれを大きく上に向けていて、口を大きく開けています。一方、メスの方は黒目が端によっていて、周りをうかがっているような表情をしています。

どちらがオスでどちらがメスか当ててみるのも楽しいかもしれませんね。

金ぴかのヒミツ:本物の金でできている!

名古屋城のしゃちほこの特徴は、なんと言っても「」です。単なる金色ではなく、本物の金でできているんです!

現在のしゃちほこは、青銅製の胴体に金の板がビスで打ち込まれています

使われている金の量は2体合わせて約88kg。1グラム5千円で計算すると、なんと4億4千万円相当になります! 屋根の上にお宝がのってるんですね。

ちなみに、しゃちほこの目や歯にも工夫が凝らされています。白目と歯は銀、黒目は赤銅でできているんです。細部まで美しく作られているんですね。

しっかり固定:安全性への配慮

そんな貴重なしゃちほこ、強風で落ちてしまったらどうしよう…と心配になりませんか?

大丈夫、しっかりと固定されています。しゃちほこの口の中には大きなボルトがあって、これでしっかりとお城に固定されているんです。

2021年に地上に降ろされた際も、盗難防止のために24時間警備員が付いていたそうです。それだけ大切にされている名古屋の宝物なんですね。

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名古屋城のしゃちほこの歴史:尾張徳川家との深い関わり

名古屋城の金シャチ水

名古屋城のしゃちほこには、400年以上の歴史があります。その歴史は、尾張徳川家の歴史とも深く結びついています。

純金から純度低下へ:財政難との戦い

1612年に名古屋城の天守閣ができた当初、しゃちほこには1対で215kgもの純金が使われていました。これは、徳川家の豊かさを象徴するものでした。

しかし、時代が進むにつれて尾張藩の財政は苦しくなっていきました。そこで藩は、しゃちほこのうろこを外して小判を作り、代わりに純度の低い金を貼り付けるようになったんです。

これが一度始まると、何度も繰り返されて、しゃちほこの金の純度はどんどん下がっていきました。

盗難事件:金の魅力と危険性

昭和12年(1937年)には、しゃちほこが盗難被害に遭う事件が起きました。

ある男性が、うろこ58枚をペンチではぎ取り、金の延べ棒に鋳直して売ろうとしたのです。幸い、犯人は逮捕されましたが、この事件は金のしゃちほこの価値の高さを物語っています。

戦争の被害と復活:現在のしゃちほこ

1945年、第二次世界大戦中の名古屋大空襲で、名古屋城は焼失してしまいました。

現在私たちが目にする金のしゃちほこは、戦後に復元されたものなんです。今のしゃちほこに使われている金は、2体合わせて約88kgです。

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名古屋の文化に溶け込むしゃちほこ:身近な存在

しゃちほこは、名古屋の人々の生活にも深く根付いています。観光地のシンボルとしてだけでなく、日常生活の中でもしゃちほこを見かけることがあるんですよ。

身近な「シャチハタ」:名前の由来

名古屋に本社がある有名なスタンプ印メーカー「シャチハタ」。この会社の名前の由来が、実はしゃちほこなんです。会社のシンボルマークには、しゃちほこが描かれた旗が使われています。

「シャチハタ」という言葉は、スタンプ印の代名詞として全国で使われるほど有名になりました。(正式な商標名は「Xスタンパー」なんですが、あまり知られていません。)

名古屋土産の定番:しゃちほこグッズ

名古屋に来たら、しゃちほこをモチーフにしたお土産を買って帰る人も多いんです。例えば:

  • 鯱もなか:しゃちほこの形をした最中に粒あんがたっぷり入っています。
  • 金シャチまんじゅう:大正時代から愛されている伝統的なお菓子です。
  • 金しゃちショコラ:チョコレート好きにはたまらない一品。
  • 金鯱ういろ:名古屋の伝統的な和菓子「ういろう」をしゃちほこ型に。
  • しゃちほこえびせんべい:名古屋名物のえびせんべいをしゃちほこ型に。

これらのお土産なら、「名古屋土産」ってすぐわかっちゃうくらい、「しゃちほこ=名古屋」と浸透しています。

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名古屋城天守閣の木造復元工事:未来へつなぐ歴史

名古屋城

さて、ここからは現在進行形の大プロジェクト、名古屋城天守閣の木造復元工事についてお話しします。

なぜ木造復元?その理由と意義

現在の名古屋城天守閣は、戦後に鉄筋コンクリートで再建されたものです。しかし、設備の老朽化や耐震性の問題から、2019年5月から一般公開が中止されています。

そこで計画されているのが、木造での復元です。なぜ木造なのでしょうか? それは、焼失前の記録や写真など、復元に必要な資料が現存しているからなんです。

本物の姿を再現することで、歴史的な価値を高め、より多くの人々に日本の伝統建築の素晴らしさを伝えることができるんです。

復元計画の現状:完成はいつ?

当初の計画はどんどん伸びて、2026年に現在の天守閣を解体し、2028年10月に木造復元を完成させる予定…と変更されました。

しかし、様々な調整が必要になり、現在も工期は未確定の状態です。

さらに、2021年2月には新たな構想が提示されました。天守閣だけでなく、焼失した東北の隅櫓、表一之門、東一之門も段階的に復元するというものです。

ただし、必要な事業費や期間については明確になっていません。

復元に関する議論:伝統と現代の調和

名古屋城本丸御殿に置かれた御金箱
本丸御殿に置かれた募金箱

木造復元が決まってからも、様々な議論が続いています。例えば:

  1. エレベーターの設置:バリアフリー化と史実の再現のバランスをどうとるか。
  2. 石垣の問題:現在の石垣で木造天守を支えられるのか。
  3. 金のしゃちほこの扱い:現在のものを再利用するか、新たに作り直すか。

これらの問題には、「史実に忠実な復元を」という意見と「現代の技術や需要も考慮すべき」という意見があります。どちらの意見も大切で、最終的には予算面も含めて慎重に検討される必要があります。

期待される完成後の姿

完成後の名古屋城天守閣は、どんな姿になるのでしょうか。

  • 伝統的な木組み:日本建築の伝統的な組み方で、当時と同じ木曽ヒノキを使用して再現されます。
  • 最新の設備:火災報知機や耐震装置が取り付けられ、安全性が高められます。
  • 快適性の向上:エアコンの設置も検討されており、より快適に見学できるようになるかもしれません。

このように、歴史的な価値を保ちながら、現代の技術を取り入れた「最強の名古屋城」が誕生することが期待されています。

完成までにはまだ時間がかかりそうですが、きっと誰もが目を奪われる素晴らしい天守閣になるはずです。

>>名古屋城の観光情報はこちら【楽天たびノート】
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まとめ:名古屋城としゃちほこ、未来へつなぐ歴史

名古屋城のしゃちほこは、単なる装飾品ではありません。400年以上の歴史を持ち、名古屋の人々に愛され続けてきた大切なシンボルなのです。

その大きさ、金ぴかの姿、そして火伏せの守り神としての役割。どれもが私たちの想像力をかきたて、歴史への興味を深めてくれます。

現在進行中の天守閣木造復元工事は、この歴史的な建造物を未来へとつなぐ大切なプロジェクトです。

完成までにはまだ時間がかかりそうですが、その過程自体が名古屋の新しい歴史を作っていくのでしょう。

名古屋城としゃちほこは、これからも名古屋の誇りとして、多くの人々を魅了し続けていくことでしょう。ぜひ一度名古屋城を訪れて、その魅力を直接感じてみてくださいね。

※情報は2024年9月現在のものです。実際の訪問時には、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。

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