名古屋城に行くなら、本丸御殿は絶対に外さないでほしいです。
2018年に一般公開が始まったこの建物、入った瞬間に「ここまでやるか」と思いました。
どこを見ても職人技の塊で、金箔、障壁画、細工の施された欄間……400年前の尾張徳川家の空気を、現代にそのまま再現してしまった、ちょっとおかしなくらいすごい場所。
どこを見てもあでやかで、壁に描かれた虎はどう猛さをそのまま生き写しで、ここで座ってるだけでも落ち着かない、と思うのですが、当時はこれがステイタスの象徴だったんでしょうね。
当時の武将たちが感じた威厳を、現代に生きる私たちも体験できるなんて、なんだかワクワクしちゃいますよ。
ぜひ、名古屋城の本丸御殿を見に行ってくださいね。
名古屋城本丸御殿の入場料と基本情報

本丸御殿の入場料は、名古屋城の入場料に含まれています。別料金なし。
名古屋城の入場料
- 大人:500円
- 中学生以下:無料
※2026年10月から観覧料金が変更になります。大人:500円→1,000円。
開園時間と注意点
- 開園時間:9:00~16:30
- 本丸御殿への入場は16:00まで(お忘れなく!)
- 休園日:12月29日~1月1日
本丸御殿は16時で入場締め切りです。午後からゆっくり……と思っていると時間が足りなくなることもあるので、できれば午前中か、遅くとも14時台には入りたいところです。
本丸御殿、どんな建物?

本丸御殿は、1615年に尾張藩主・徳川義直の住居兼政庁として完成しました。名古屋城の築城と同じ時期、江戸時代の当時でも最先端の技術と素材を集めて作られた建物です。
1930年には名古屋城とともに国宝第1号に指定されましたが、1945年の空襲で焼失。
その後、300枚以上の実測図や約700枚の写真、奇跡的に戦火を免れた障壁画などをもとに復元工事が始まり、2018年にようやく一般公開が実現しました。
復元費用は150億円。現代の職人さんたちが古い技術を学び直し、一つひとつ手作業で作り上げた建物です。「再現」とはいえ、建物そのものが現代の職人技の結晶でもあります。
ひとつ面白いエピソードがあって、完成からわずか5年で義直は「二の丸御殿」に引っ越してしまったんですよね。
豪華すぎて落ち着かなかったのかもしれません。その後は将軍の上洛時の宿として使われました。
名古屋城本丸御殿の見どころベスト5!
さて、いよいよ本丸御殿の魅力に迫ります。どこを見ても素晴らしいのですが、特におすすめの5つをご紹介しますね。
迫力満点!襖絵の虎

本丸御殿を語るなら、まずこれ。
「竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)」と呼ばれる虎の襖絵は、写真で見るより実物のほうが断然迫力があります。こちらをギロッと見据える目に、思わず立ち止まります。
戦国時代の武将にとって虎は勇猛さの象徴。この眼力で訪れる大名に格の違いを示していたのでしょうね。
少し面白い話もあって、江戸時代の絵師さんたちは本物の虎を見たことがなく、「虎のメスはヒョウ柄だ」という思い込みがあったそうで、虎の隣にヒョウが描かれています。
知った上で見ると、なんだか親しみが湧いてきます。

今展示されているのは「復元模写」と「デジタル複製」の2種類。
復元模写は完成当時の鮮やかな姿、デジタル複製は戦火で燃える前に取り外されて残っていた襖(現在は重要文化財)をスキャンして金箔の上に印刷したもので、400年という時間の重みが違います。
復元模写はとってもクリアな状態ですが、400年以上たつと、ちょっとくすんでぼやけた感じになっています。両方並べて見られるのも、ここならではです。
絢爛豪華な上洛殿

上洛殿は、将軍が京都へ上る際に宿泊する特別な部屋。その豪華さは、まさに圧巻!
- 最高級の木材を使用
- 松やボタン、鶴が立体的に彫られた、精巧な彫刻が施された欄間
- 華麗な床の間や違い棚などの座敷飾り
どこを見ても職人の技のオンパレード! どっちを見ても見どころだらけ、とにかく金ぴかの豪華さに圧倒されます。(フラッシュ禁止なので、写真がちょっと暗いのが残念。)
特に天井は見上げるほどの作り込みで、二重折り曲げ天井の1マスごとに違う絵柄の板絵が施されています。「将軍の宿泊室」というよりも、もはや美術館の中にいる感覚です。
1000枚の障壁画の世界

本丸御殿には、狩野探幽(かのうたんゆう)をはじめとする江戸幕府御用絵師たちが描いた障壁画が、約1000枚あります。
部屋ごとに描かれた場所が違っていて、対面所には和歌山の名所、上段の間には京都の名所が描かれています。
和歌山の景色が選ばれた理由は、当時の城主・徳川義直の正室が和歌山出身だったから。奥様のふるさとを御殿の壁に描いた、という話が、なんか好きです。
歴史の中に、人の気遣いが見えるときがたまらないんですよね。江戸時代のロマンチックな一面を感じられます。
職人技が光る欄間と建具

欄間や建具の飾り金具にも、ぜひ目を向けてみてください。
部屋の格式に合わせてデザインが異なり、動物・花鳥・幾何学模様など、細部まで丁寧に彫られています。
引き戸の取っ手や釘隠しまで徳川家の家紋(三つ葉葵)が入っているのを見つけると、「ここまでやるか」とまた思います。
また、本丸御殿の天井も、部屋の格式や用途に合わせてさまざまな形状や飾り付けが施されています。
折上格天井や桟縁天井、梁間天井など特徴的なスタイルが存在し、天井の装飾には彫刻や金箔、色紙などで、部屋全体の雰囲気を高めています。
驚きの復元精度

見どころとして挙げるには少し変かもしれませんが、「どこまでも精密に作られている」という事実そのものが、本丸御殿の一番の見どころだと思っています。
復元工事では、江戸時代の図面や記録を基に、可能な限り当時と同じ材料や工法が用いられました。
床から天井まで、隅から隅まで、すべてに意味と職人の仕事が込められている空間。
急いで見ようとすると絶対に見落とします。床から天井までじっくり見ながら、ゆっくり歩いてほしいです。
本丸御殿をより深く楽しみたいなら

せっかく訪れるなら、より深く本丸御殿を楽しみたいですよね。そんな方におすすめなのが「音声ガイド」です。
春風亭昇太さんと名古屋おもてなし武将隊・徳川家康公の声で案内してくれます。約70分・全20か所。部屋の使われ方や建築の細部まで解説してくれるので、歴史好きにはとくにおすすめ。
受付は本丸御殿の中之口部屋で。
ボランティアガイドツアー は予約不要・無料。希望者が多い場合は抽選になることもあるので、来場したら早めに確認してみてください。
本丸御殿は見るだけでびっくりですが、部屋の用途や使い方がわかれば、「なるほど~」と思うことも。御殿の歴史や建築の細部について深く理解できるので、お時間があればぜひ参加してみてくださいね。
見学前の注意事項
- 靴を脱いで入ります(ストッキングの方はスリッパあり)
- 大きな荷物はコインロッカーへ
- 写真撮影OK・フラッシュと三脚はNG
- 飲食・文房具の持ち込み禁止
- ふすま・障子・金具には触れないこと
- リュックは前に抱えて見学
- 中にトイレはありません(入る前に済ませておいてください)
中之口部屋横の出入口から入ると、靴とは別に荷物を預けるロッカーがあります。カメラだけ持って身軽に入るのがおすすめです。
名古屋城本丸御殿まとめ
本丸御殿は、歴史の教科書ではなく、空間そのもので語りかけてくる場所です。
豪華さに圧倒されながら、細かいところを見れば見るほど発見があって、気づいたら長い時間が過ぎていた——そういう場所です。
本丸御殿のあとは、すぐそばの「金シャチ横丁」へ。みそ煮込みうどん、みそカツ、ひつまぶし、あんかけスパゲティ……名古屋めしがひと通り揃っています。
名古屋城の有料エリア出入口には透明なスタンプが置いてあって、手の甲に押しておけば再入場が可能です。一度外に出てごはんを食べて、また戻ることもできます。
豪華絢爛の本丸御殿と名古屋メシ、名古屋城に行ったらぜひ両方満喫してくださいね。
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※情報が変更されている場合もありますので、公式サイトなどで最新情報をご確認くださいね。
