名古屋城のしゃちほこの歴史と見どころは?天守閣の復元工事はどうなった?

愛知県の名古屋城名古屋城

名古屋で一番有名な観光地と言えば「名古屋城」、名古屋城と言えば「金のしゃちほこ」が名古屋のシンボル的存在ですよね。

名古屋城の天守閣は現在閉鎖中ですが、本丸御殿や名古屋城の外側にも見どころはたくさんありますよ!

この記事では、名古屋城の金のしゃちほこの歴史と名古屋城の見どころ、現在進行中の天守閣の復元工事についてご紹介します。

名古屋は「魅力に欠ける街」と言われるけれど、そんなこと言っとらんと、いっぺん来てみやぁ。歴史を感じる町並みが残る名古屋の魅力に、参っちゃうと思いますよ!

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名古屋城のしゃちほこの歴史

愛知県名古屋城のしゃちほこのレプリカ

尾張徳川家を支えたしゃちほこ

名古屋城は別名「金鯱城と言われ、金のしゃちほこで有名です。身体は魚で頭はトラ、尾ひれはいつも上向きで、背中にとげがある空想上の生き物です。

しゃちほこは建物が火事になると水を吐いて火を消すという、火伏せの守り神です。金箔を貼り付けたのではなく、本物の金を使ったしゃちほこは名古屋城だけしかありませんでした。

1612年名古屋城の天守閣ができた当初は、1対で215Kgの純金が使用されましたが、財政悪化に苦しんだ尾張藩は、うろこをはがして小判を作り、代わりに純度の低い金を貼り付けました。

一度やっちゃえば躊躇なくできちゃうようで?何度も改鋳を行って、しゃちほこの純度はどんどん下がっていきました。しゃちほこも身を削って、尾張徳川家を支えたんですね。

純度は下がっても金は金、盗難事件もありました。昭和12年には、うろこ58枚をペンチではぎ取って、金の延べ棒に鋳直して売ろうとした男が逮捕されています。

その後、1945年の名古屋大空襲で焼失、現在は復元されたもので、金は1対で88Kgとなっています。

しゃちほこの大きさは?

愛知県名古屋城のしゃちほこ
オス(北側)のしゃちほこメス(南側)のしゃちほこ
高さ2.621m2.579m
重量1,272Kg1,215Kg
金板の厚み0.15mm0.15mm
うろこの枚数112枚126枚
金量(18金)44.69kg43.39kg

名古屋城のてっぺんで、オスとメスが互いに向かい合っています。オスとメスは同じ大きさではないんですね。

オスのほうが尾ひれが空を向いていて、口を大きく広げています。メスのほうは黒目が端に寄っています。

しゃちほこは名古屋で大人気

名古屋に本社がある、スタンプ印の「シャチハタ」はシンボルマークを「しゃちほこが描かれた旗」で「シャチハタ」というブランド名になったんだとか。

インキ浸透印がシャチハタと言われるくらい、シャチハタの名前は一般的になっています。(正式商品名はXスタンパー

名古屋土産には、しゃちほこをモチーフにしたものがたくさんあります。鯱もなか(しゃちほこのもなかの中には粒あんがたっぷり!)、金シャチまんじゅうは大正時代から愛されている人気商品。

金しゃちショコラ、金鯱ういろ、しゃちほこえびせんべいなど、定番のお土産が揃っています。名古屋ではとっても存在感があるしゃちほこです。

名古屋城の見どころは?

名古屋城の石垣と清正石

愛知県名古屋城の清正流・三日月石垣

加藤清正が熊本から約2万人を引き連れてやってきて、わずか3か月足らずで積み上げたといわれる天守台の石垣は、東側が約12.5m、西側と北側は高さ20m。

この石垣は「清正流・三日月石垣」と呼ばれ、三日月のようなきれいな曲線をもっています。敵の侵入を防ぐために、上に行くほど勾配が急になっているんですね。

愛知県名古屋城の清正石

この石垣の中にある「清正石」は、まるで隕石がここに落ちたのかというくらいの大きさです。高さ約2.5m、横幅約6m、重さ推定10トン。

こんな大きな石を加藤清正が運んだという言い伝えがあって「清正石」と呼ばれていますが…石垣の施工大名は、黒田長政なんですよね。

加藤清正は石垣普請担当で、大きな石を運ぶときは自らその石の上に乗って「もっと力入れて~!せいや~!よいしょ~!」と音頭を取っていたそうな。(清正の石曳きの像↑があります。)

清正の応援で?この石は運ばれてきたのかもしれませんね。

名古屋城の隅櫓(すみやぐら)

愛知県名古屋城の2重3階の隅櫓

名古屋城本丸にある3つの隅櫓(西北、西南、東南)は重要文化財、西南と東南の隅櫓は1重部分に屋根が付いていないので、外から見ると2重魯、中は3階魯という珍しい造りです。

隅櫓は見張り台であり、敵が攻めてきたときに迎え撃つための、鉄砲用の穴が開けられています。石垣を上ってくる敵を払いのけるための石落としもついています。

名古屋城にはもともと11の隅櫓があったんですが、現存するのは3つ。西南隅櫓は大正時代の地震で倒壊し、2年後に宮内庁が再建したため、瓦が葵ご紋ではなく、菊の紋になっています。

西南隅櫓のみ公開されていますが、お正月1月1日~16日の期間中は、普段公開されていない東南と西北隅櫓も公開されますので、このチャンスを逃さないでくださいね。

名古屋城に生息する鹿と外来生物

愛知県名古屋城のお堀に生息する鹿

名古屋城のお堀には、鹿が2匹住んでいます。江戸時代に余興として飼われていた鹿が、いたずらが過ぎると堀へ移動させられて、そのままずっと堀で飼育されていました。

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多いときは56匹いたそうですが、野犬に襲われたり、病気になったりして、2012年から2匹になってしまいました。現在は名古屋市の管理下で飼われている親子の鹿。来城の際は探してみてくださいね。

名古屋城のお堀で目撃情報があるのは特定外来生物の「アリゲーターガー」、「池の水ぜんぶ抜く」の番組でも、これがいたらかなりやばい、ワニのような口をした肉食魚です。

名古屋城のお堀の水を抜くと、石垣が壊れてしまう危険性があるそうで、外堀での釣りは名古屋市の条約により全面禁止、網を張って捕獲するしか手がないようです。

2017年に名古屋城で1匹捕獲!というニュースが流れましたが、少なくともまだ1匹はいると言われています。

もともとの生態系を壊してしまうアリゲーターガー、もしかしたらまだお堀の中で、ひっそりと身を潜めているかもしれません。…早く捕獲されることを願っています。

名古屋おもてなし武将隊

名古屋城では、名古屋おもてなし武将隊が出陣し、土日祝日には演舞を披露しています。甲冑ダンスや寸劇、口上、和太鼓演奏など、観光客を楽しませてくれます。

メンバーは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・前田利家・加藤清正・前田慶次の6人の武将と、4人の足軽。甲冑ダンスは、思わず見とれちゃいますよ。めっちゃカッコいいです。

おもてなし演武は二之丸広場にて、1日2回(土日祝日)行われます。お時間を確認の上、見に行ってくださいね。

名古屋城の御城印と名城スタンプ

現在名古屋城の天守閣は閉鎖中ですが、御城印(来城記念符または城郭符と呼ばれています)をいただくことはできます。

正門横売店と天守閣前の売店で購入できますので、店員さんに確認してくださいね。1枚300円。

日本100名城の44番の名古屋城。名城スタンプは「正門総合案内所」と「正門改札」「東門改札」の3か所に置かれていますよ。(正門改札と東門改札は16:20までです。)

※本丸御殿の見どころについての記事もありますので、参考にしてくださいね。

天守閣の木造復元工事はどうなった?

名古屋城の天守閣は設備の老朽化や耐震性の問題で、2019年5月から非公開になっています。

「戦後に鉄筋コンクリートで再建された名古屋城を木造復元」は、焼失前のたくさんの記録や写真があり、復元できるだけの資料が残っているから可能なんです。

500億円を超す巨大公共事業プロジェクトが、2022年末の完成を目指して進みだした・・・かのように見えましたが、現時点では2022年末の完成は断念されています。

※2020年4月の時点では、2028年10月完成の工期案が検討されていますが、調整中のまま確定していません。

木造復元が決まった際には、エレベーターを付ける付けないで物議をかもし、石垣はこのままで大丈夫なの?という根本的な問題が発生し、さらには金のしゃちほこを再利用するしないも議論されています。

「現在の金のしゃちほこでは、史実に忠実な復元にはならない」「戦後の復元でも価値はある」どちらの言い分ももっともですが、最終的には予算的な問題になりそうです。

日本建築の伝統的な組み方と、当時と同じ木曽檜で再現される天守閣。過去の構造を再現するのは意義があることですが、 火災報知機や耐震装置が取り付けられます。エアコンも付けられるかもしれません。

本丸御殿が、江戸時代の技術と現代の技術が融合して出来上がったように、名古屋城もきっと誰もが目を奪われる立派な天守が作られるはずです。

過去の伝統と現代の技術が合わさった、最強のお城が出来上がるのが楽しみです。

※新しい名古屋城を見ることができるのは、まだまだ先になりそうです。情報がわかり次第、追記していきますね。

さいごに

この記事では、名古屋城の金のしゃちほこの歴史と名古屋城の見どころ、天守閣の復元工事についてお伝えしました。

金のしゃちほこは、2005年に愛知県で開催された万国博覧会「愛・地球博」の開会式に出席するため、地上に降りてきて、約3か月間、名古屋城で地上滞在していました。

その時に金のしゃちほこにさわることができるイベントがあって、30分以上列に並んだ記憶があります。本丸御殿再建の寄付を集める目的もあったようです。

2018年に本丸御殿は見事に再建されました。金のしゃちほこの協力があったから、かもしれません。名古屋のシンボルしゃちほこに会いに、名古屋城にお出かけくださいね。

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