名古屋城しゃちほこの現在と意味と大きさは?天守閣の木造復元工事はどうなった?

名古屋城 愛知県のお城

名古屋で一番有名な観光地と言えば「名古屋城」、名古屋城と言えば「金のしゃちほこ」が名古屋のシンボル的存在ですよね。

名古屋城のしゃちほこ2体が地上に降臨・展示されていましたが、7月22日にお役目が終了して、名古屋城の天守へ帰還となりました。

この記事では、

  • 名古屋城の金のしゃちほこの現在は?
  • 名古屋城しゃちほこの意味や大きさ、歴史は?
  • 名古屋城の天守閣の木造復元工事はどうなった?

についてご紹介します。

16年ぶりの地上降臨を楽しんだ金シャチたちは、これまで通り天守から名古屋の街を見守ってくれるはずです。またいつか、地上で会えるといいですね。

名古屋城のしゃちほこの現在は?

7月11日までの展示が終了した金しゃちは現在、必要な補修工事が行われていて、7月22日に名古屋城の屋根に戻る予定です。

金シャチが戻った後、天守に設置された足場などが撤去されて、以前の名古屋城の姿に戻るのは、8月中旬の予定です。

金シャチたちが16年ぶりに地上に降臨し、約4か月の地上生活をしている間、名古屋城は金のしゃちほこがあってこそ名古屋城だなって実感した期間でもありました。

名古屋城と金のしゃちほこは2つで1セット、金シャチが戻ってやっと名古屋城らしくなりますね。

名古屋城のしゃちほこの意味と歴史は?

名古屋城のしゃちほこの意味は?

名古屋城は別名「金鯱城(きんしゃちじょう)」といわれ、金のしゃちほこが有名ですね。しゃちほこは身体は魚で頭はトラ、尾ひれはいつも上向きで、背中にとげがある空想上の生き物です。

しゃちほこは建物が火事になると水を吐いて火を消すという、火伏せの守り神です。木造建築は火が大敵なので、火事になっても大事に至らないというという「おまじない」のようなもの、なんですね。

織田信長が安土城を築城したときに、天守に取り付けたところから普及したと言われています。

信長公は鬼瓦のかわりに、目をひくものを取り入れたかっただけなのかもしれませんが、今やしゃちほこのないお城は、物足らないような気がするのは不思議ですね。

名古屋城しゃちほこオスとメスの大きさと金の値段は?

オス(北側)メス(南側)
高さ2.621m2.579m
重量1,272Kg1,215Kg
金版の厚み0.15mm0.15mm
うろこの枚数112枚126枚
金量(18金)44.69Kg43.39Kg

現在のしゃちほこは青銅製の胴体に金の板がビスで打ち込まれています。金は2体で約88Kg、1グラム5千円で換算しても、2体で4億4千万円相当!! すごいお宝ですよね。

※今回の地上滞在中は、盗難に備えて、24時間警備員が張り付いて守っているいるそうです。

しゃちほこの白目と歯が銀黒目は赤銅でできています。しゃちほこの口の中に大きなボルトがあって、しっかりとお城に固定されています。

名古屋城のてっぺんで、オスとメスが向かい合っています。オスとメスは同じ大きさではなく、メスの方が少し小さいんですね。

オスの方の尾ひれが空を向いていて、口を大きく開けています。メスの方は黒目が端に寄っていて、周りをうかがっているようです。

尾張徳川家を支えたしゃちほこの歴史

名古屋城の金シャチ水

金箔を貼り付けたのではなく、本物の金を使ったしゃちほこは名古屋城だけにしかありませんでした。徳川家の潤沢な資産の象徴だったんですね。

1612年名古屋城の天守閣ができた当初は、1対で215Kgの純金が使用されましたが、財政悪化に苦しんだ尾張藩は、うろこを外して小判を作り、代わりに純度の低い金を貼り付けました。

一度やっちゃえば躊躇なくできちゃうようで?何度も改鋳を行って、しゃちほこの純度はどんどん下がっていきました。しゃちほこも身を削って、尾張徳川家を支えたんですね。

純度が下がっても金は金、昭和12年には盗難事件もありました。うろこ58杯をペンチではぎ取って、金の延べ棒に鋳直して売ろうとした男性が逮捕されています。

その後、1947年の名古屋大空襲で名古屋城は消失、現在の金のしゃちほこは復元されたもので、金は2体で約88Kgとなっています。

しゃちほこは名古屋で大人気!

名古屋に本社がある、スタンプ印の「シャチハタ」のシンボルマークは「しゃちほこが描かれた旗」で「シャチハタ」というブランド名になったんだとか。

インキ浸透印が「シャチハタ」って言われるくらい、シャチハタの名前が一般的になっています。(正式商標名はXスタンパー)

名古屋土産にはしゃちほこをモチーフにしたものもたくさんあります。しゃちほこの形の最中に粒あんがぎっしり入った鯱もなか、金シャチまんじゅうは大正時代から愛されてる人気商品です。

金しゃちショコラ、金鯱ういろ、しゃちほこえびせんべいなど、定番のお土産が揃っています。名古屋といえばしゃちほこと言っても過言ではない、存在感があるしゃちほこです。

天守閣の木造復元工事はどうなった?

名古屋城

名古屋城の天守閣は設備の老朽化や耐震性の問題で、2019年5月から非公開になっています。

「戦後に鉄筋コンクリートで再建された名古屋城を木造復元」は、焼失前の記録や写真など、復元できるだけの資料が現存しているから可能なんです。

500億を超す巨大公共プロジェクトが、2022年の完成を目指して進みだした…かのように見えましたが、現時点で2022年の完成は断念されています。

2021年2月に名古屋城の天守閣だけでなく、焼失した東北の隅櫓、表一之門、東一之門も段階的に復元するという構想が提示されました。けれども、必要な事業費や期間については触れられていません。

2020年4月の時点で、2028年10月完成の工期案が出されていましたが、調整中のまま未確定なので、完成はさらに先になりそうです。

木造復元が決まった時には、エレベーターを付ける付けないで物議をかもし、石垣はこのままで大丈夫なのか?という根本的な問題が発生し、さらには金のしゃちほこも再利用するしないで議論されています。

「現在の金のしゃちほこでは、史実に忠実な復元にならない」という意見、「戦後の復元でも価値はある」という意見、どちらの意見もごもっともなんですが、最終的には予算的な問題になるような気もします。

日本建築の伝統的な組み方と、当時と同じ木曽ヒノキで再現される天守閣。過去の構造を再現するのは意義があることですが、火災報知機や耐震装置が取り付けられます。エアコンも付けられるかもしれません。

どこまで「史実に忠実に再現」されるのか、議論は続きそうですね。

でもいつか。本丸御殿が江戸時代の技術と現代の技術が融合して出来上がったように、名古屋城もきっと誰もが目を奪われる、立派な天守が出来上がるはずです。

過去の伝統的技術と現代の技術が合わさった、最強の名古屋城の完成が待ち遠しいですが、まだまだ先になりそうです。

さいごに

名古屋城の金のしゃちほこの意味や大きさ、歴史と、現在進行中の天守閣の木造復元工事についてお伝えしました。

名古屋が誇る金のしゃちほこ、名古屋城の木造復元工事が決まって、現在の天守が解体されることになったら、また地上に降臨するかもしれません…が、いつになるのかは、まだまだ予想もできません。

またいつか、金シャチと地上で会えるといいですね。

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